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No.203 夏沢峠 |
夏沢鉱泉に前泊して硫黄岳(2,760m)に登る積りでしたが、生憎の天気だったので硫黄岳は登らずに夏沢峠から下山して、しらびそ小屋に立ち寄った後稲子湯に一泊して帰宅しました。 日時 2019年(令和元年)8月21日(水) 天候 曇時々雨 同行 なし 所要時間 夏沢鉱泉(6:40) ←1時間15分→ (7:55)オーレン小屋(8:05) ←45分→ (8:50)夏沢峠(9:10) ←50分→ (10:00)露天風呂分岐(10:00) ←5分→ (10:05)露天風呂(10:10) ←10分→ (10:20)本沢温泉(10:40) ←20分→ (11:00)みどり池分岐(11:00) ←1時間35分→ (12:35)本沢温泉分岐(12:35) ←10分→ (12:45)しらびそ小屋(13:20) ←25分→ (13:45)こまどり沢(13:50) ←1時間20分→ (15:10)稲子湯 山行概要
茅野駅で夏沢鉱泉の送迎車に乗せてもらい、夏沢鉱泉に向かいました。以前は冬でもそのまま夏沢鉱泉までこの送迎車に乗って行けましたが、今回は桜平にあるゲートで下ろされ、そこから夏沢鉱泉まで30分ほど歩かされました。林道管理当局の指導があり、桜平から先は送迎車に客を乗せることができなくなったとのことです。 天気は芳しくなく、夏沢鉱泉に着くとまもなく激しい雨がひとしきりありました。この日は、雨が降ったりやんだりだったので鉱泉で終日ボッとして過ごしました。登山客の出入りも殆どないようでこの日の宿泊客は自分ひとりでした。 8月21日 朝、起きてみると雲の切れ目が見えたので、天気の回復を期待して夏沢鉱泉を出ました。しかし、オーレン小屋まで来ても曇天で、オーレン小屋で見えるであろうと期待していた硫黄岳も雲の中でした。オーレン小屋を過ぎると時折森の中に朝日が射し込んできたので、天気が良くなる前触れかと思いましたが、一時的なぬか喜びに終わりました。夏沢峠に着いて見ると雲は手の届きそうなところまで降りていました。雲の中を歩いても仕方がありません。硫黄岳をあきらめて、ここから下山することにしました。 夏沢峠から本沢温泉までは、ほとんど見晴らしのない樹林の中を歩きます。本沢温泉の近くまで来ると、右手が開けて日本で一番高いところにあると言われている露天風呂が見えたので、この露天風呂に寄り道をしました。風呂は見ただけで本沢温泉へ向かいました。 ![]() 夏沢峠からしらびそ小屋までは、初めて歩いた道です。夏沢峠と本沢温泉の高度差は300mありますので急坂を予想していましたが、そうと感じるところは殆どありませんでした。全般的には歩きやすい道だったと思っています。国内で一番高い所にあると言われている露天風呂を見ました。風呂にこだわりはありませんので、見るだけで入りませんでした。 |
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夏沢鉱泉 通年営業で、連絡すれば松本駅まで送迎をしてくれる こじんまりした宿で、空いていれば原則個室だが、混んでくると相部屋になる 名前の如く沸かし湯で、湯の色は茶色かつ硫黄臭はない 夕食は必ず鍋料理が出てくる この日は野菜たっぷりの猪鍋だった |
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オーレン小屋 晴れていればここから硫黄岳が眺められるが、この日硫黄岳は雲の中で見えなかった 硫黄岳や天狗岳へ登る際は、必ずこの小屋の前を歩くが、この小屋には未だ泊ったことがない |
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夏沢峠へ向う道 オーレン小屋から夏沢峠までは、シラビソの中を緩い登りが続く この日は、ここで時おり日が射し込んできた |
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夏沢峠 夏沢峠ではすぐ頭の上まで雲が降りてきていた 雲がなければ爆裂でできた硫黄岳の迫力のある山肌を眺められる |
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夏沢峠の本沢温泉分岐 写真の右側の道を進むと硫黄岳へ、左側の道を進むと本沢温泉へ向かう |
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夏沢峠からの下山道 道路側に倒れこんでいる倒木が何箇所かあった 登山道としては歩きやすい道が本沢温泉まで続いている テープなどの目印は本沢温泉の近くに行くまで全く見られないので、厳冬期にに歩く人は殆どいないようである |
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夏沢峠から続いた樹林を抜けると本沢温泉まであとわずか 写真の手すりの所から国内で一番高いところにある言われている露天風呂が見える |
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露天風呂と本沢温泉の分岐 ここから露天風呂、本沢温泉いずれへも10分足らず |
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露天風呂 「日本最高処野天風呂 標高二、一五〇米」と記載した立派な標識が立ている 人が入っていないときは浴槽に上蓋が乗せられている 湯は白濁しており、手を浸けたらぬるめで冬入ったら出られなくなるのではないかと思った 浴槽の脇に板敷きが設置されており、これが脱衣所らしい |
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本沢温泉 閑散としており人気は感じられなかった 山小屋の午前中はどこでもここと似たような感じをすることが多い |
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みどり池分岐 本沢温泉を歩き出したらこの導標がなかなか出てこなかった 始めて歩く道だったので、見過ごしたのかと思い、この少し手前でしばらくGPSと地図をにらめっこした |
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みどり池(しらびそ小屋)までの道 しらびそ小屋へは、上の分岐から尾根を越えるまで薄暗い樹林の中を歩く 雪のシーズンの道迷い防止のためかあちこちにロープが張ってある |
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広場 みどり池分岐から尾根を越えて下りきると広場に出た 日が射して明るく、休憩するのにもってこいの場所だったので一息入れた ここまでくるとしらびそ小屋まではあとわずか |
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湿地 上の写真の広場を過ぎるとすぐに現れる 花が咲くシーズンのころは水を好む植物の花を見ることができる 以前、しらびそ小屋の奥さんに教えられて、ここまで花を見に来たことがある |
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中山峠〜しらびそ小屋の登山道との合流地点 この先にしらびそ小屋がある 冬の最盛期には写真の標識が埋まるくらい、深く雪が積もっている ここは何度も通っているので自宅近くまで帰ってきた感じがする |
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トロッコ道 上の写真を過ぎると登山道の脇にトロッコのレールが残されている 今はここ以外に見られなくなったが、以前は、しらびそ小屋へ登ってくる途中でもこのうなトロッコレールが残っている跡を歩いた しかしこの道は2011年の大雨で歩けなくなった |
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しらびそ小屋 ここでラーメンを頼んだ 通年営業で中山峠へ向かう時や諏訪側から下ってくる時は必ずこの小屋に寄って休憩した よく会う小屋のご主人と奥さんはいなかった ラーメンを作ってくれた息子さん?が小屋の管理をするようになったと思われる ご主人は無口(但し山のこと聞くと何でも話してくれた)、奥さんは話好きで、対照的だったが親近感を持てるご夫婦だった |
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みどり池 しらびそ小屋はこのみどり池の湖畔に建っている このあたりの導標(公式?)に「みどり池」はよく表示されているが「しらびそ小屋」は殆ど表示されていない どうしてだろう? |
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稲子湯 2014年までは毎年のように泊っていたが、今回はそれ以来となった 山から下ってきた時はアイゼンやスパッツなどを干して世話を焼いてくれたおお女将は昨年亡くなっていた しらびそ小屋とあわせ寂しさを覚えた |