Top         浮世絵文献資料館   浮世絵師総覧
 
   名物編 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌〔名物編〕   大田南畝関係
     (動物・植物・食物・器物・鉱物等)
  【き】※◯は欠字、◎は表示不能文字
名物詞書・詩歌出典巻・頁年月日
きき
欹器
「欹器図を観る
 宣尼入桓宮 観此宥坐器 顧言命守廟 沃水使人視 不欹又不覆 中正可以植 持満有道存 子路聞且侍
 千秋絶微言 遺像託絵事 儼然望之是 忽焉増歎喟 老成孰不仰 小子亦能記 寄言同学者 朝夕勤遜志」
南畝集9
漢詩番号1825
④117寛政4年
1792/
ききょう
桔梗
「桔梗 秋ちかく野べ一面にさきいでゝ月のかゞみや磨(トガ)んとすらん」七々集②265文化12年
1815/10/
きく
 (別資料)
きせるぶくろ
煙管袋
「寄烟管袋無常 はかなくもきせる袋の底ぬけて雁首たまの緒はきれにけり」巴人集②400天明3年
1783/06/
きせん
喜撰
「ある人喜撰といへる銘ある茶を贈りけるにその味あしければ【欄外。江戸北新堀勢竜軒】
 おしなべてかんぜぬものはなかりける喜撰上下のちがふ茶の味
〔欄外。中□□□と銘ある祝井喜撰なり〕
紅梅集②370文政2年
1819/07/
きっかもん
菊花紋
「御紋菊 白がさねきまさん君が御紋菊ものきぼしとぞあやまたれぬる」をみなへし②6明和?
きぬたうち
砧打ち
「搗衣曲。虞韻を得たり 長安明月満城隅 砧上清光抱影孤 聞道辺関数移陣 寒衣何処寄征夫」
「同じく「京師に家書を得」を賦す。韻を分つ 天外双魚信 閨中万里情 春残秋又暮 始到洛陽城」
南畝集4
漢詩番号0692-3
③239安永8年
1779/08/
「狩衣 遠国のたよりもゆかしさよ砧めでたくかへる衣うつなり」めでた百首夷歌①78天明3年刊
1783/01/
きのえね
甲子
「文化紀元甲子とし甲子日 大なむち神のあれにしみかしよりいくたびめぐり甲子の年」巴人集②440文化1年
1804/06/07
きのこ
霊芝
「野(三字欠)宅の霊芝 曾聞臭腐化新奇 燁々商山産紫芝 天為漢家扶太子 応令四皓自療飢」南畝集18
漢詩番号3894
⑤315文化11年
1814/04/
きのこがり
茸狩り
「はまべ黒人、車井長綱、高羽子おどりなど伴ひて、鼠山に茸狩にまかりて雨にあひて
 初たけのやぶれかさをもとりあへずふりくる雨にぬれねずみ山」
狂歌才蔵集①42天明7年刊
1787/01/
「初茸の画に 秋の田のかりほの庵の歌がるた手もとにありてしれぬ茸狩」
〈『蜀山百首』①310『清好帖』⑳367〉
七々集
巴人集拾遺
②251
②478
文化12年
1815/08/
ぎゅうにく
牛肉
「一元大武の肉を得て秋一無冬の禁もわするべし 牛くふて水をますかはしら太夫一石六斗二升八合」放歌集
千紅万紫
②173
②251
文化8年
1811/11/
きょうか
狂歌
たはれうた
 短冊の折々かけるたはれ歌ちらさでこゝにみねの松風巴人集②457天明3年?
1783?
きょうか
杏花
 杏花 (別資料)
きょくば
曲馬
「曲馬祝 慶長の大坂下り大曲馬おさまる御代をとつとほめたり」
〈『半日閑話』明和9年4月「両国薬研堀新地にて大阪下り大曲馬大評判」
 同年6月15日、山王祭礼時、上覧あり⑪359〉
巴人集②459天明3年?
1783?
きり
「霧 市をなす門のとびらを朝もよひきり/\/\と明るめでたさ」めでた百首夷歌①78天明3年刊
1783/01/
きり
「桐葉に題す 成王戯封弟 杜子坐題詩 欲作千秋業 須知一葉時」南畝集7
漢詩番号1347
③466天明7年
1787/05/
きん
「月下、琴を聞く
 日暮雲猶合 風来月上遅 新歌翻白雪 清怨写朱糸 鳳解求凰意 烏啼露鵲枝 琴心挑不尽 此夕正思誰」
南畝集5
漢詩番号1022
③350天明1年
1781/09/
「月下、琴を聞く 何人調玉琴 対此清風夕 曲罷有余音 天辺孤月白」南畝集7
漢詩番号1356
③469天明7年
1787/08/
きんせんか
金盞花
「しろがねの台にこがねのさかづきは花はいはずと人やすいせん」蜀山百首
清好帖
①311
⑳375
文化15年刊
1818/01/
きんていらんしゅうきりゃく
欽定蘭州紀略
「欽定蘭州紀略を抄し畢り、偶々去歳【癸亥】京師六条の事を憶うて感有り
 西門徒弟互争雄 分派揚波輦轂中 前車後車盟一轍 旧教新教将無同」
南畝集14
漢詩番号2564
④347文化1年
1804/10/