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   画賛編 大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔画賛編〕   大田南畝関係
  【ほ】※実際に揮毫したかは問わない。◯は欠字、◎は表示不能文字
画題画賛出典巻・頁年月日
ほうかそう
放下僧
「放下僧のゑに 放下僧挂杖にそへて持たるはかたきをうちは神通の弓」千紅万紫①257文化5年
1808/
ほうびしょう
鳳尾蕉(そてつ)
「題鳳尾蕉画 筆底鳳蕉寒 隍中鹿夢残 不知銅臭気 唯有鉄心肝」調布日記⑨275文化6年
1809/03/
ほかけぶね
帆掛け船
「尾張のみたちにつかふまつれる岡田氏のもとよりかずの絵をかヽせて、これにたゝえごとをそへてよとてこされしうち(中略)松かげに舟の帆のみえて、あり明の月のこりたる画に
 あかつきのそのふんどしを真帆片帆かけて立たる松ふぐりかも」
をみなへし②15天明1年?
1781/
ぼくどう
牧童
 牧童(別資料)
ぼたん
牡丹
「牡丹を画く 錦帳深沈蔭玉欄 何如水際竹間看 満園紅白三春富 散尽千金到牡丹」南畝集12
漢詩番号2102
④201享和2年
1802/02/
「牡丹峡蝶図 眠熟南華夢未還 枝々紅白雑斑欄 穿花且見双蝴蝶 一箇体深々入粟間」南畝集16
漢詩番号3061
⑤69文化4年
1807/04/
「題画 牡丹黄雀 未見李三郎 先逢公冶長 名花応解語 黄雀故飛翔」調布日記⑨275文化6年
1809/03/
「牡丹の画に うかうかと廿日なかむる花の下にながるる涎ぼたんぼうたん」紅梅集②318文化14年
1815/12/
「牡丹に蝶の画 もとよりも花の富貴の家の名をあげ羽の蝶よまたずしもあらず」紅梅集②346文政1年
1818/07/09
ほたる
「尾張のみたちにつかふまつれる岡田氏のもとよりかずの絵をかヽせて、これにたゝえごとをそへてよとてこされしうち蛍のゑに
 勤学の窓に蛍はあつめても尻からもゆる火をいかにせん」
をみなへし②14天明1年?
「児女蛍を撲つの図に題す 小扇斉揚去不停 廻翔欲撲乱飛蛍 蛍火一飛秋一老 莫令児女髪星々」南畝集14
漢詩番号2427
④308文化1年
1804/02/
ほてい
布袋
 布袋(別資料)
ほととぎす
子規(杜鵑・時鳥)
「郭公に有明の月かきたる画に
 ほとゝぎす鳴きつるあとにあきれたる後徳大寺の有あけのかほ」
千紅万紫①238文化7年
1810/04/
「筑摩祭りの女にほとゝぎす 十二月画 四月
 はつねより聞ふるすまで郭公てつぺんかけしなべの数々」
六々集②226文化12年
1815/02/
「松浦静山老侯より二画賛をこはる。旧作を小補してとみの責をふたぐ
 月下子規 林高夏月明 露滴郷心切 莫使子規啼 々時山竹裂
 葦間翡翠 ざれ歌の口ばしなれば難波江のよしやあしともまゝのかわせみ」
あやめ草②88文政4年
1821/07/
ぼんおどり
盆踊り
「盆踊のゑに 神風の枝をならさぬ盆踊松坂こえてやつと勢州」紅梅集②383文政3年
1820/01/