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   画賛編【ほ】大田南畝(四方赤良・蜀山人)の詩・狂歌 〔画賛編〕大田南畝関係
  【布袋】(ほてい)◯は欠字、◎は表示不能文字
詞書・漢詩・狂歌出典巻・頁年月日
「布袋和尚、牛にのりてから子のひきてゆく画に
 寺子どもひきだす牛のつのもじはいろはにほてい和尚なるかな」
をみなへし②9明和?
「戯れに童子の巾を以て目を蒙ひ布袋和尚を捉ふるの図に題す
 童子捉迷蔵 欲求弥勒仏 誰知布袋中 空洞自無物」
南畝集6
漢詩番号1128
③388
⑥67
天明2年
1782/08/
「布袋、傘をさして行ゑに 雨風もげにふく神の仲間とて大こく傘をさす布袋殿巴人集②431天明4年
1784/01/
「布袋と大黒たちならびて相撲とる絵に 大黒と布袋をかけし一ぷくは二ふく対ともいはまほしけれ」
「おどり布袋の画に みろく仏何がにはかじやかじやと浮世の中におどり出たり」
巴人集甲辰②436天明4年
1784/02/
「布袋月を指すの図に題す 八万修多羅 皆如指月指 請看布袋中 空洞長汀子」南畝集13
漢詩番号2194
④236享和2年
1802/10/
「布袋螺盃を銜むの図 九孔螺中千里光 光中一一現弥勒 々々前身復後身 頻傾米汁万余斛」南畝集15
漢詩番号2655
④376文化2年
1805/03/
「童子の戯れに地に画きて布袋の面を為すの図に題す
 聚沙為仏塔 画地作弥勒 々々下生時 何須費紙墨」
南畝集15
漢詩番号2722
④397文化2年
1805閏08/
「布袋、川をわたる絵に かりの世をわたらざりせば川のせにみるめありともたれかしるべき」をみなへし②21文化4年
1807/02/
「布袋ふくろの上にのりたる画 家蔵にみちたる布の袋口あけぬうちこそ宝なりけれ
 きのふ川崎のやどのあるじのこふにまかせてかきてやれり。内々の事也」
〈川崎宿主人・朝田屋武右衛門の依頼、他に「諫鼓の画 のどかなる~」「牧童 笛竹の~」二首〉
玉川余波②112文化5年
1808/12/18
「布袋河を渡るの図 長汀子渡河 宛如豕渉波 布袋頭上重 唯恐雨滂沱」南畝集17
漢詩番号3318
⑤147文化7年
1810/01/17
「布袋、味噌する画 味噌すりてまたん御客のくるまでは五拾六億七千万歳」 あやめ草
千紅万紫
②73
①236
文化7年
1810/05/
「布袋の川わたりの画に をのが名の布の袋をおふた子にならふて川の瀬をやわたらん」六々集②216文化11年
1814/11/
「布袋和尚亀を手にもち、亀気をはく画に 亀のいきつゞかばつゞけ弥勒仏四十六億七千万歳」六々集②222文化12年
1815/01/
「布袋、舟にのりたる画に きんざんの寺和尚も舟にのりの道ながむる空に月ひとつなし」六々集②249文化12年
1815/08/
「布袋 梅の枝をくぐる画 松の下いくたびくぐる南極のほしの南枝の梅もめずらし」七々集②260
文化12年
1815/09/
「布袋、笛をふく画に きんざん寺背中に目ある和尚殿あなゝき笛やふきすさむらん」七々集②300文化13年
1817/02/
「布袋、月を指さす画に 大かたは月をゆびさす指ばかりみて袋には一物もなし」七々集②300文化13年
1817/02/
「布袋和尚から子を袋にいれてひく絵に しろがねもこがねも何かせん金の布のふくろの中の子だから」紅梅集②332文化15年
1818/03/
「布袋、破傘をもちて柴橋をわたるに雪ふる画
 からかさのやれ雪みんと柴はしをわたる布袋のいそぐあしもと」
紅梅集②356文政1年
1818/10/