※〔漆山年表〕：『日本木版挿絵本年代順目録』 〔東大〕：『【東京大学/所蔵】草雙紙目録』
〔目録ＤＢ〕：「日本古典籍総合目録」
角書は省略
☆ 天保九年（1838）
◯「合巻年表」（天保九年刊）
歌川芳重画
『褄模様比翼紫』（画）歌川芳重（著）墨春亭梅麿 和泉屋市兵衛〔東大〕
『前太平記』版下（画）歌川芳重（著）宝田千町作〔目録ＤＢ〕
☆ 嘉永元年（弘化五年・1848）
◯「絵本年表」〔漆山年表〕（嘉永元年刊）
歌川芳重画『東海道五十三次 鉢山図絵』一冊 南遊斎芳重画 木邑唐船翁著
☆ 嘉永六年（1853）（改印：名主二印・丑月）
◯「合巻年表」〔目録ＤＢ〕（嘉永六年刊）
歌川芳重画『一休禅師一代記図絵』初二編 吉重(芳重)画 楼花亭江島作
〈〔目録ＤＢ〕は吉重・南遊斎を歌川芳重の別称とする〉
◯『一休禅師一代記図絵』（目録ＤＢ・画像データ ）
初編序 「嘉永癸丑新春 楼花亭江島識」画工名なし
二編見開「江馬著 吉重画」序「楼花亭江島」欄外の改印「丑四」
◯「読本年表」〔目録ＤＢ〕（嘉永六年刊）
歌川芳重画『一休禅師一代記図会』芳重・芳春画 楼花亭江島
〈〔切附本〕には画工名の記載がないが、〔目録ＤＢ〕には出ているので、こちらの書誌データを採った。ただ、
後出安政三年の〔切附本〕書誌によると、二編が吉春、三～五編が芳晴となっているので、〔目録ＤＢ〕は全編
の画工を挙げているのであろう。吉春と芳春が同人とすると、この年の初編の画工は芳重ということになろうか。
本書は天保七年刊の合巻『一休諸国物語図絵』（菱川清春画・平田止水編）の摸刻本〉
◯「おもちゃ絵年表」〔本HP・Top〕（嘉永六年刊）
歌川芳重画「鎧甲組上げ」「一◎芳重画」大虎？「（名主二印）丑九」⑥組上絵
☆ 安政二年（1855）
◯『一休禅師一代記図絵』（目録ＤＢ・画像データ ）
三編見開き「江島著 吉重画 江島著 一梅斎芳晴画」
〈本文挿絵が吉重画で見開きの骸骨図が芳晴画という意味か〉
序「安政二乙卯歳孟秋日 楼花亭江島」
口絵「一梅斎芳晴画」
☆ 安政三年（1856）
◯『一休禅師一代記図絵』（目録ＤＢ・画像データ）
四編見開き「江島著 芳晴画 一梅斎芳晴画」〈本文挿絵も見開きも芳晴画という意味〉
序「安政三丙申年 楼花亭江島著」口絵「一梅斎芳晴画」
五編見開き「江島著 芳晴画」
序「安政三丙申年初夏 楼花亭江島著」口絵「一梅斎芳晴画」
〈芳重（吉重）は安政三年刊の『一休禅師一代記図絵』四・五編には関わっていないようだ〉
☆ 没後資料
◯「一勇斎国芳十三回忌追善碑」明治六年(1873)建立
碑陰門人名簿〝一勇斎門人 故人 芳重〟
◯『浮世絵師便覧』ｐ215（飯島半十郎(虚心)著・明治二十六年(1893)刊）
〝芳重（ｼｹﾞ）歌川、◯国芳門人〟
◯『浮世絵備考』（梅本塵山編 東陽堂 明治三十一年(1898)六月刊）
（国立国会図書館デジタルコレクション）（79/103ｺﾏ）
〝歌川芳明 歌川芳重 歌川芳清 歌川芳忠 歌川芳形 歌川芳邦【天保元～十四年 1830-1843】
以上六人、歌川国芳の門弟、其の伝詳ならず〟
◯「集古会」第七十二回 明治四十二年(1909)三月 於青柳亭（『集古会誌』己酉巻三 明治42年9月刊）
〝林若樹（出品者）歌川芳重画 前太平記板下 一冊 宝田千町篇 天保九年序
〈〔国書ＤＢ〕のいう版下本とはこれか〉
◯『浮世絵師人名辞書』（桑原羊次郎著・教文館・大正十二年(1923)刊）
（国立国会図書館・近代デジタルライブラリー）
〝芳重 歌川氏、天保頃〟
◯『浮世絵師伝』p208（井上和雄著・昭和六年(1931)刊）
〝芳重
【生】 【歿】 【画系】国芳門人 【作画期】天保～安政
歌川を称し、一要斎と号す〟
「歌川系図」〈この玉林晴朗の系図、国芳門人として芳重の名が二つ見えるのは不審〉
◯「日本古典籍総合目録」（国文学研究資料館）
作品数：６点
画号他：吉重・南遊斎・南遊斎芳重、歌川芳重
分 類：合巻５・絵画１
成立年：天保７・９年（３点）
嘉永１年 （１点）
嘉永６年～安政３年（１点）
（吉寿名の作品）
作品数：１
画号他：吉重
分 類：合巻１
成立年：嘉永６年～安政３年
『一休禅師一代記図絵』合巻 楼花亭江島作 吉重、芳晴画 嘉永六年～安政三年(1853-56）刊
（南遊斎芳重名の作品）
作品数：１
画号他：南遊斎芳重
分 類：絵画１
成立年：嘉永１年
『鉢山図絵』絵画 木村唐船著 南遊斎芳重画 嘉永元年(1848)刊