☆ 文政五年(1822)
◯『正本製』五編(歌川国貞画 柳亭種彦作 西与板 文政五年刊)
(国書データベース)
〝〔種彦口上〕さてこれにひかへましたるものどもは 国貞門人 貞繁 貞景 貞岡 貞知 貞宜 貞勝
貞升 貞猶 貞周等にござりまする いづれもおひ/\ゑざうししたゝめますれば 国貞どうぜんにご
ひいきをこれ又ねがひあげたてまつりまする〟
〈「追々絵草紙認めますれば」とあるので、まだ合巻デビュー前、修行中なのである〉
☆ 文政七年(1824)
◯『滝沢家訪問往来人名録』下p114(曲亭馬琴記・文政七年二月二十七日)
〝甲申(文政七年)二月廿六日初来訪他行中ニ付不逢 廿七日再来対面ス 水道橋内石河甲斐守殿家臣
国貞弟子のよし 鈴木長次郎 画名 貞勝〟
〈国貞の門人・貞勝は石河甲斐守の家臣・鈴木長次郎であった〉
☆ 没後資料
◯『浮世絵師便覧』p230(飯島半十郎(虚心)著・明治二十六年(1893)刊)
〝貞勝(カツ) 三世豊国門人 ◯天保〟
◯『浮世絵備考』(梅本塵山編 東陽堂 明治三十一年(1898)六月刊)
(国立国会図書館デジタルコレクション)(76/103コマ)
〝歌川貞勝【天保元~十四年 1830-1843】三世豊国の門弟、其の伝詳ならず〟
◯『浮世絵師伝』p73(井上和雄著・昭和六年(1931)刊)
〝貞勝
【生】 【歿】 【画系】初代国貞門人 【作画期】天保
歌川を称す〟
◯『浮世絵師歌川列伝』付録「歌川系図」(玉林晴朗編・昭和十六年(1941)刊)
「歌川系図」〝国貞(三世豊国)門人 貞勝〟
△『増訂浮世絵』p207(藤懸静也著・雄山閣・昭和二十一年(1946)刊)
「五渡亭国貞の浪花画系」