角出し帯の結び方(八寸帯・九寸帯の垂れに柄がある場合)その3


アンティ−クものによく見られますがポイント柄で垂れに柄がある場合の結び方です
使った帯は2本の帯をリバーシブルに仕立て直したもので
両面に柄がありますので表裏は柄の違いで参考にして下さい

リバーシブルの帯については・・・こちらへ

竹の柄を表として結んでいますので、桜の柄は裏と思って下さい

最初に太鼓部分を作ります
手先を水平におきます
マジックテープを付けた
ゴムを作っておくと便利です
太鼓の三角の所にゴムを
クロスに掛けて手先を
固定します この時手先は
中心で2つ山を作ります
前帯を胴に巻きます 帯を後で結んだりねじった
りしないので、背中に土台
を作る為おしぼりタオル
をはさみ込みます
おしぼりタオル
ストッキングに
入れておくと便利です
最初に作った太鼓を背に
付けます 紐は左右同じ
長さに作ってありますので、
前で合わせると
太鼓は中心にきます
太鼓をめくると中は
こんな感じです
帯枕は無くてもいいの
ですが帯揚げをゆったり
結びたいので
角出し帯枕を作りました
帯枕に帯揚げを
セットしておきます
おしぼりタオルで土台を
作った上に帯揚げを
当て前で結びます
太鼓に付いている紐や
帯締めは前帯の半分ぐらい
まで押し込みます 
そうする事によって枕もしっ
かり背中に付き帯揚げも
仕舞い易くなります
太鼓の大きさを決めて帯締
めを太鼓の内側に当てます
2回に分けて画像の様に折ります
外側から包む様にして
帯締めを前で結びます
結んだ時はこんな感じです 手先を翼の様に水平にする
と太鼓にボリュームが出ます
2回に折った返りを水平に
倒しても膨らみが出せます
私は裏技枕と呼んでいます
ハギレに化繊綿を詰めた
枕を作りました
手先の内側に入れ込むと
ふっくら可愛い
角出しになります
もたれても大丈夫です
垂れの柄を生かせた角出し結びが出来あがりました
この帯はリバーシブルに作りましたので、もう一方の柄で結んでみました


おまけ

二部式自由結び帯ですから前帯の柄出しは簡単で表裏を自由に使いこなせます

一方は柄でもう一方の無地は帯留めを使いたい時に重宝します
こちらは柄の出方が違うので2通り使えます
前帯の仕掛けはこうなっています
太鼓結びにするとこんな感じです