エクセル実践塾 > 特集「条件式の考え方」

直近2カ月の営業成績がいずれも下位5位以内の人を強調する

 

RANK関数での判定結果を乗算することで、両方で下位5位以内だった人がわかります

RANK関数で引数「順序」に1を指定すると、セル範囲の中で、対象セルの値が下から何番目に位置するのかがわかります。その順位を比較することで、対象となるセル値が 下から○番目以内かどうかを判定できます。

判定した結果を演算子「*」で乗算すると、いずれの条件式もTRUEとなる場合のみ、 結果が1になります。いずれか1つでもFALSEの場合には、結果は0となります。

条件付き書式では、数値の1と0は、そのままTRUEとFALSEとして扱われます。

【参考】論理値を乗算し、AND条件として使う

 

 

 

 

@条件付き書式を適用するセル範囲を選択してから、「ホーム」タブの「条件付き書式」→「新しいルール」を実行します

 

A「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選び、数式欄に「=(RANK(」と入力します

 

B5月の営業成績の先頭セルをクリックして指定します

数式欄に、そのセルの絶対指定の番地が追加されます。

CF4キーを2度押して、列番号のみの絶対指定にします

5月の営業成績は、同じ列に入力されているので、列のみの絶対指定にします。

D半角のカンマを(,)を追加してから、5月の営業成績のセル全体を選択します

 

E半角のカンマを(,)を追加してから、引数「順序」として1を入力します

F閉じ括弧を入力してから、5位以内を表わす「<=5」、さらに「)*」を追加します

 

GA〜Eと同様にして、6月分の営業成績を比較する条件式を入力します

左のような数式が完成したら、「書式」を設定し、「OK」ボタンをクリックします。

 

H5月と6月のいずれかの営業成績が下から5番目以下だった人が、設定した書式で強調されます

 

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