論理値の乗算では、1(TRUE)のみであるときにだけ、1(TRUE)となります
条件式(論理式)が評価されると、真(TRUE)か偽(FALSE)の判定が下され、それによって条件付き書式やIF関数が働きます。このTRUEとFALSEは、論理値としての1と0と同義です。
この論理値は、乗算(掛け算)も可能です。乗算の場合には、一つでも0(FALSE)が含まれていると、0という結果になります。すべての1(TRUE)の場合にだけ、1という結果になります。
つまり、論理値の乗算で、AND条件の指定が行えるわけです。
ただし、論理値は数値ではないので、積を求める関数PRODUCTは
直接には使えません。PRODUCT関数で複数の条件式の結果を乗算する場合には、論理値をあらかじめ数値化する必要があります。
論理値の数値化をPRODUCT関数内で行う場合には、PRODUCT関数を配列数式にします。
INDEX関数と組み合わせれば、同じ計算を通常の数式で行うことができます。配列数式を設定できない条件付き書式では、INDEX関数と組み合わせたPRODUCT関数で論理値を
乗算します。
論理値の乗算によるAND条件は、おなじことをAND関数でも行えますが、比較する値が同じなら、論理値の乗算のほうが条件式をシンプルにできます。