神保町 昼食ニュース

2009年5月号

2009年5月3日記

足袋の終わり

小川町 いせや
(写真をクリックすると大きい写真が見られます
。)


 昼食とは関係がないが,神田小川町の足袋の店「いせや」が3月末で閉店した。看板に「創業天明」とあり,創業224年を迎えていたという。千代田通りから1本東の小道,てんぷらの「ふじ」の隣で,その存在は知っていたが,能楽師が使う足袋を作ってきたというのは,閉店の報道(東京新聞)で初めて知った。
 なお,小川町には,謡い・能楽専門の出版社「檜書店」もある。

◆ 初 訪 問

 駿河台3丁目付近は,うっかりしていると1か月以上行かなかったりする。4月になって少し久しぶりに足を向けたら,「グリーンパッタイ」というタイ屋台料理の店ができていた。靖国通りのコナカの脇(三菱UFJ銀行の向かい)を入って2本目の道を右折した左側で,「万豚記」の裏にあたる(駿河台3-7-15)。元は「赤玉屋」という店があった場所である(参照 →07年2月号)。3月下旬に開店したという。
 ランチは,汁のある麺,炒麺,カレー,炒め物など \680〜\850(→写真下)で,「パッカナームーグローブ定食(青菜と豚肉炒め)」を食べた。適度に刺激のあるよい味付けで,フクロタケも入っていた。ただし,料理名はすべてカタカナ・タイ語で,ちょっと覚えられない。

 続いては,スタバ脇の道を入って次の角,「ビストロ亭」(参照 →07年4月号)の場所(神保町1-2)に3月27日に開店した「魚百」に行ってみた。ここは,その前は「紅龍」(博多担々麺),その前は「シャトー」だった。カウンターが2つのU字型に変更になって,まわりはテーブルである。
 名前のとおり魚の店で,昼食はネギトロ丼,マグロ丼,ほっけ,かれい,日替わりなど \800 中心。中では高級品の「海鮮丼」\950 を食べた。小付,カニ汁つきということもあり,なかなかのお買い得。

 三省堂書店神保町本店2階,元「ピッコロ」の場所「UCCカフェコンフォート」が4月10日に開店した。UCC珈琲の直営店で,朝は8時から(土日は10時から)やっている。前と同様,書店2階からも出入りできる。ランチは5種で,カレー,ハヤシ,ミートソース,ハンバーグなど \800,コーヒー,または紅茶付きである。コーヒーはちゃんとサイフォンで入れたコーヒーが出てきた――何年ぶりだろう。
 しばらくして,朝に行ってみた。モーニングセットは目玉焼き,タマゴサンド,ハムチーズトースト,ゆで卵の4種 \450〜\550,コーヒー,紅茶(単品)は \350。落ち着いた空間だった。

 2月に貼り紙もなしに閉店した「立ちっぱなし」(靖国通り,スタバの向かい)の場所に,4月27日ごろ,つけめん・ラーメンの「さいたま屋」が開店した。前と違って両側にカウンターがあり,高い椅子が置かれている。当然,間は狭い。基本メニューはつけめん,味噌つけめん,油めん,味噌ラーメン,焦がし醤油めんで,戦略的に \500,トッピングはメンマ,ノリ,ネギ,味玉など \100といった布陣である。
 食べてみたのはつけめんで,濃厚な鰹節味のスープと中太麺,味玉半分・ナルト・チャーシュー薄いの2枚・メンマ入りだった。量は近ごろのつけめんとしては多くはなくて,中高年にはちょうどよい。\500 なら文句はない。店員さんが慣れていなくて,要領が悪かったけれど。

◆その他の動き

 上述のように久しぶりに小川町2丁目から駿河台3丁目地域に行ってみたら,「DON五十番」(駿河台3-7)に「12月12日に閉店しました」という貼り紙が出ていた。元は,豆乳担々麺の「GSta-Men」で,神楽坂の「五十番」ブランドになっていた(参照 →08年2月号)。

 「欧風カレー」の「ボンディ<小川町店>」が,4月22日にリニューアル・オープンした。入口には吉本興業の「次長課長」からの花が飾られていた。(写真は下記「フォト日記」@ブログ別館参照)

 うどんの「ふくるる」は,2年半ぐらい前から蕎麦も出すようになった(参照 →06年12月号)が,4月中旬に通りかかったら,4月4日で蕎麦をやめたという。
 昼のメニューは,今のところ,きじ重,日替わり/豚汁つけうどん \800,重ねざるうどん \600(標準3枚 追加1枚 \100)/海鮮菜湯麺,担々うどん,カレーうどんのみ。

 =====5月1日,ブログ別館「フォト日記――神保町の4月」を掲出しました====


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