神保町 昼食ニュース

2001年11月号


  開店: 大戸屋 <神田神保町店>
  閉店: 小枝

2001年11月7日記  

牛の歩み

 9月・10月は風のように過ぎ,晩秋の気配になった。
 10月号が発行できなかったのは多忙のためだが,神保町の「昼食界」が9月は比較的平穏だったという事情もある。といっても,2か月の間にはいろいろな変化が出てきた。
ほぼ完成した北棟
(10月19日)
(写真をクリックすると大きい写真へジャンプ)
右が西棟,左が東棟の鉄骨(10月19日)
急成長――西棟の鉄骨
(10月26日)
西棟の脇から北棟を見る(10月26日)
 11月になってからだが,久しぶりに名舌亭(神保町1-34あたり)へ行ったところ,なんと看板の牛タン焼き定食がない。「国産牛を使っているため,しばらく様子を見る」のだそうで,豚肉や鶏肉の定食が並んでいる。うーん,これでは名トン亭だ。
 ただし,「煮込み」はあって,丼類にもついてくる。こちらの方が心配な感じもするが,深く考えずおいしく食べた。
 神保町ではないが,ある古い居酒屋へ行ったら,名物のモツ煮込みが500円から350円に値下げされていた。安くなるのはいいけれど,やっぱりおかしな事態だ。定食屋でも牛肉がらみのメニュー変更が目に付く。近ごろの牛の歩みはあわただしい。
 牛丼の店は神保町にも多いが,いずれも昼食時はけっこう賑わっているように見える。「当店は北アメリカ産の牛肉を使用しています」と誇らしげに書いてある店もあった。

 神保町1丁目南地区「再開発」工事現場では,北棟がほぼ完成し,内装工事中である。東棟・西棟よりずっと低い(12階建て)小さいビルだが,近くで見るとかなりの迫力だ。
 メインの東棟・西棟の鉄骨の組み立ては急成長し,空が日ごとに狭くなっている。完成後(29階,23階)の高さはまだ想像ができないが。
 すずらん通りの元三慶商店の場所とその向かい側でも鉄骨組み立てが行われ,こちらはあっというまに完了した。
 千代田通りのキッチンヤマダ,桃牧舎の建物は取り壊され,更地になった。

◆ 開店と閉店

 いつも行列しているし,チェーン店で内容はわかっているのでまだ入っていないが,靖国通り北側の新世界菜館別館だったところ(2階)に,定食屋の「大戸屋 <神保町店>」が10月下旬に開店した。駿河台下店から直線距離でわずか400メートルの地点である。

 すずらん通りと靖国通りの間の路地の六法ずしの隣(神保町1-11)にあった喫茶店「小枝」が,10月下旬,突然ビルごと姿を消した。確か前の週までやっていたと思ったのだが。
 昼食にカレーがあったようだが,入ったことがないまま終わってしまった。

◆ 新メニュー

 天鴻餃子房チェーンが,11月からだと思うが,餃子のラインナップを大幅に拡充し,これまでの普通の餃子,黒豚餃子に,「ぱりぱり餃子」「海老ニラ餃子」が加わった。いずれも並盛・中盛・大盛があり,単品と定食がある。値段・個数は,ぱりぱりが普通の餃子と同じ,海老ニラが黒豚餃子と同じである。
 「季節の餃子」も健在で,ししとう餃子が終わり,きのこ餃子になった。あっさりしているが大振りでかなりのボリュームがある。定食は鶏みそけんちんとの組み合わせになっている。ということは,今年は松茸餃子はやらないのかな。

 餃子といえば,台南担仔麺(白山通りを水道橋方向へ半分ちょっと行った左側)のランチ(税込735円)には,水餃子食べ放題という太っ腹サービスがある。ただし,1度に2個しか乗らない小さい皿なので,何度も取りに行かなくてはならない。

 9月号に書いたまぐろ市場(小川町3-11あたり)の「まぐろステーキ丼」は,元々季節限定となっていたが,短命に終わって,「海老マヨ丼」というのが登場した。


 →「神保町1丁目南地区再開発」問題 ミニ・リンク集


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