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結婚披露宴における写真撮影テクニック
-ノーフラッシュ撮影について-



ここではフラッシュを使用しない撮影のついてまとめておきます。会場が暗い中で新郎新婦にスポットライトが当たっているような場合、マニュアル露出に自身のある方には、結婚披露宴においてフラッシュなしで撮影してみることをお勧めします。

ただし、フラッシュを使用しない場合、最悪何も写っていないということになりかねません。この場合、時間と努力とフィルムと信用を失う可能性もあります。よって本ページ、特にこのノーフラッシュ撮影の内容は無保証です。「このページ内容を参考に撮影したが、何も写っていなかった!」といわれても筆者は一切、責任をとりません。


実際、筆者がノーフラッシュ撮影をしてみようと思ったきっかけは失敗写真です。フラッシュ同調速度が1/90s以下のカメラで間違ってシャッタースピードを1/125sにしてしまい、フラッシュが同調せずスポットライトの当たっていない写真が全て露出不足になってしまった、という親戚の失敗写真がヒントです。この失敗写真を見て、スポットライトが当たっている写真は、暗い中で新郎新婦に光が当たり記憶にある光景そのものだったで、これはいける!と思いました。

では、筆者の経験を元にしたノーフラッシュでの撮影方法・効果をまとめてみます。
 最近のカメラはスポット測光が可能な機種も多いので、スポット測光で露出を決めるのも手ですが、筆者の場合は露出をマニュアルモードにしておき、シャッタースピードを1/125s、F5.6程度(筆者の経験値です)を基準にして撮影しています。C12フィルターを使う場合は1/60s、F4あるいは1/125、F2.8で撮影します。もちろん、これは露出の過不足をまねくことになりますが、露出の決定に手間取りシャッターチャンスを逃すよりはまし、と筆者は考えています。披露宴会場のスポットライトは意外と明るく、上記の方法でも、露出不足で真っ暗ということはありません。明るすぎる場合はネガフィルムのラチチュードの広さで、プリント時に助けてもらうことになります。また、デイライトタイプのフィルムで、スポットライトのもとで撮影すると赤みを帯びた写真になります(人によっては、この赤みを帯びた写真の方が雰囲気があると好む場合もあります)。これもプリント時に補正可能ですが、筆者の場合はブルー系のC12フィルター使ってカラー補正しています。これは、ラボによってはこちらの希望通りに補正してくれない、補正を受け付けない(スピード○分仕上げというラボではこういうこともあります)などといった経験からです。ネガフィルムからのプリントやラボの実体に関しては、Accさんのホームページの「(ミニ)ラボの実態」が大変に参考になります。ラボに勤めていた経験に基づきフィルムの現像からプリントまでを詳細に記述しておられます。

では、なぜ露出の過不足といった危険を冒してまで、フラッシュを使用しないで撮影するかを説明します。
 一つ目の理由は、スポットライトの当たっている新郎新婦だけを撮影でき、周囲や背景の余計な物を写し込まなくて済むということです。特にキャンドルサービスの時に、テーブルの上の食い散らかされた(笑)皿とか、ビール瓶などが写らなくて済みます。
 二つ目の理由は、衣装や飾りの模様をきれいに写すことができることです。フラッシュを正面から当てると、ウエディングドレスやウエディングケーキの模様が飛んでしまい、真っ白に写り、立体感のない写真になってしまいます(ウエディングケーキのお下品な??模様に対しては賛否両論ありますが・・・^^;)。結婚式に限らず、筆者はフラッシュをなるべくバウンスさせています。まあ、筆者が立体感のない写真が嫌いなだけという話もありますが・・・。
 三つ目の理由は、凝ったライティングの雰囲気をそのまま写すことです。カラー照明やドライアイスを使って演出したりしても、フラッシュを正面から当ててしまうと面白くない(と筆者が思う)写真になってしまうからです。以上が、フラッシュを使用しないで撮影する理由です。

ノーフラッシュ撮影で心がけることは、スポットライトの位置を常に確認しておくということです。光源はこのスポットライトしかありません。新郎新婦に当たる光を十分に生かして撮影できる位置を確保しながら撮影する必要があります。また、ビデオ撮影の光源も、ビデオ撮影の邪魔にならない範囲で大いに利用させていただきましょう。ノーフラッシュ撮影では周囲が真っ暗になるため「非常口」という緑色の案内灯が目立ってしまいます。フレーミングを工夫してなるべく目立たないように撮影しましょう。このようなことを書くのは簡単ですが、実際に撮影してみると難しく、ある程度経験が必要かもしれません。

もし、思い当たることがあったり、共感できるようでしたら、今度は思い切って、フラッシュ無しで撮影してみて下さい。どうしてもノーフラッシュでの撮影が怖いという方は、筆者のように、写真撮影を頼まれていない披露宴で一度試してみたり、通常はフラッシュを使用し、数枚ノーフラッシュにトライしてみるのも良いでしょう。

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