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column HTMLの歴史とCSS

歴史図 XMLがSGMLの正当なサブセットであるのに対し、HTMLはSGMLの亜流。これを正当なXMLに従った形式に再定義したのがXHTML、なのだそうだ。SGMLからの流れを図にしてみた。

HTMLの歴史とCSS

1969年
IBM の Charles Goldfarb、Edward Mosher、Raymond Lorie の3氏によって、GML (Generalized Markup Language) を開発。GML は3氏の頭文字でもある。
1986年
Goldfarb氏を中心に、ISO(国際標準化機構)でGMLを標準化しSGML(Standard Generalized Markup Language)とする。
1989年
CERN(欧州素粒子物理学研究所)のTim Berners-Lee氏が、WWW(World Wide Web)を考案し、HTTP(HyperText Transfer Protocol)、URL(Unform Resource Locator)を開発。さらに、ページ記述言語として SGML をベースとした HTML(HyperText Markup Language)を開発。
SGMLは、(1)文書型定義 (2)1に従って文書を記述という2つの過程により文書を記述したが、HTMLは、このうちの(1)を省略したもの。
1990年
WWW誕生(CERNが、世界初のWWWサーバとWWWブラウザを試作)。
1993年
NCSA(National Center for Supercomputing Applications=イリノイ大学のコンピュータセンター)がMosaic 1.0 をリリース。Mosaicは初めての画像表示が出来るブラウザで、爆発的に普及。(ちなみに、Mosaicの開発者Marc Andreessen氏が、のちに設立時に参加したのが現在の Netscape Communications社(1994年設立。設立時は、Mosaic Communications社))
1994年
W3C(WWW Consortium)設立。Berners-Lee氏が、HTMLなどの仕様を作成する機関として設立。
1996年
W3C、CSS1.0( Level 1)を勧告。
1997年
W3C、HTML4.0 を勧告。
1998年
W3C、XML1.0(eXtensible Markup Language)を勧告。
CSS2.0( Level 2)を勧告。
2000年
W3C、XHTML1.0 を勧告。HTML4.0(HTML4.01)の仕様を、XML に準拠するように再定義したもの。
2002年
W3C、XHTML1.0改訂。
2004年
W3C、CSS2.1( Level 2.1)を勧告。
2008年
W3C、HTML5のドラフトを発表。同時にCSS3、JavaScript 2.0も動く。
2010年
HTML5の勧告は2010年中とも2022年までかかるとも。いずれにせよ「HTML5 + CSS3」での記述に移行するはず。
CSS3とHTML5の対応ブラウザをまとめたサイトを見つけたのでリンクを貼っておきます。(IEがまた出遅れてます。2010年7月現在)

ブラウザの歴史

1993年
Mosaic1.0リリース(UNIX版、WIN & MAC版)
1994年
Netscape社、Netscape Navigator 1.0
1995年
Microsoft社、Internet Explorer 1.0及び2.0リリース
1996年
Netscape Navigator 2.0 をリリース。JavaScript 1.0 と Java をサポート。
Netscape Navigator 3.0リリース。
Internet Explorer 3.0リリース。Netscape と Internet Explorer の闘いが本格化。
Opera 2.1リリース。
1997年
Netscape Navigatorがブラウザ市場の7割を占める。
Netscape Communicator 4.0 をリリース。スタイルシートやダイナミックHTML機能をサポート。しかしバグや不都合が多かった。
Microsoft社、Internet Explorer 4.0 をリリース。スタイルシート、XML をサポート、ダイナミックHTML機能においても、機能的には、Netscape を完全に凌駕。しかも無料。
Opera 2.1リリース。
1998年
Netscape社、ブラウザの無償化。Netscape Communicator 4.5 をリリース。他にも、4.06、4.6、4.7。11月、AOL社に買収される。
1999年
Internet Explorer 5.0。
2000年
Internet Explorer 5.5。
Netscape 6。
Opera4.0。
2001年
Internet Explorer 6.0。日本のブラウザはIEの寡占状態に。
Opera5.0, 6.0リリース。
2002年
Netscape社、Netscape 7.0。
Mozilla.orgが、Mozilla 1.0。
2003年
Opera7.0。
Apple社、Safari 1.0リリース
2004年
Mozilla Foundationが、Firefox1.0リリース。
2005年
Opera8.0。
Safari 2.0リリース。
Netscape Browser 8.0リリース。
スタイルシート、XHTMLをサポートするブラウザが出揃う。オールドブラウザとモダンブラウザが混在する状況。
2006年
Internet Explorer 7.0リリース。
Opera 9.0リリース。
Firefox 2.0リリース
2007年
Safari 3.0。
2008年
GoogleからChromeリリース。
Opera 9.5、Firefox 3.0、Safari 3.2がそれぞれリリース。
2009年
Internet Explorer 8.0リリース。
Chromeは、2.0、3.0、4.0が次々リリース。
Opera 10、Firefox 3.1、Safari 4がそれぞれリリース。
2010年
Opera 10.6、Firefox 3.6、Safari 5、Chrome5がそれぞれリリース。これらはHTML5・CSS3にほぼ対応。