6月10日 ナンデこーなるのっ!
先週、今年初めての子カヤを発見した。しかも2巣同時に見つかり、連日撮影が続いて睡眠不足でふらふらだ。それから、最近また不審な男が河川敷をうろついている。昨年の「変質者くん」(注1)とは違うヤツだ。こちらにも気を遣わなければならず、余計疲れる(気分ワルイので、「不審者くん」の話は、また後日)。
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今日の機材セッティングには、ダンナに同行して貰うことにした(こちらが1人だと、ストーキングがエスカレートする可能性があるから)。「もう今日はやめたら。体力持たんで」というダンナの反対を押して、寝不足でだるい体を引きずりながら、運転席にもぐり込む。
調査地まであと僅か、というときに異変が起きた。今まで快調に飛ばしていたのに、急にがくんとスピードが落ちた。メーターを見ると、ガソリンが無い!!「そうだ、昨日入れなきゃと思ってたんだ」と思いだしたが、時すでに遅し。いくらアクセルをふかしても、「フーン、フーン」と気の抜けた音を立てるだけで、一向にスピードが出ない。ふらふらと信号の手前までたどり着いて、動かなくなってしまった。
「どうしよ。ガソリン切れてしもた。」
「ウソやろ!?何で入れとかへんかったん!!」
「そんなこと言ったって、忘れてたんやからしゃーないやろ!」
・・・などとモメてていても仕方ないので、ダンナがクルマから降り、クルマをゴロゴロ押して路肩に寄せた。
「しゃーない、
ガソリン買ってくるわ。」
堤防上の狭い道なので、結構ひんしゅく。残った私は、ハザードランプを点けて、通り過ぎるドライバーに「すんませーん」と思いながらひたすら帰りを待つ。途中、チャリに乗ったオッサンが、「どあほ!!」と言い捨てて通り過ぎた。「確かにどあほやけど、オッサンに言われたないわ!!」と言いたくなるのを、ぐっと我慢。
20分後、やっとダンナが戻ってきた。「メチャメチャ遠いわ!しかも重いし!」とぶうぶう言いながら、ガソリンを入れている。ガソリンスタンドで緊急用のガソリンタンクを貸して貰い、とりあえずクルマを動かせるだけ買ってきたらしい。
「そやけど、ホンマ、ボクがいんかったらどうなってたと思う!?・・・なんかボクに言うことあるやろ?」
「・・・・ありがとう。(あー、これ、だいぶ後まで言われるなー)」
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ガソリンスタンドにタンクを返し、ついでにガソリンを満タンにする、予定より大幅に遅れて、調査地に到着。ところが、せっかく来たのに、カヤの巣はからっぽ。どうやら引っ越してしまったようだ。もしかすると、ヘビに飲まれてしまったのかも知れない。がっくりしている私に、
「とにかく帰ってなんか食お。シャリバテ(注2)で頭が働いてへんわ。」
とダンナ。
「そやね。甘くておなかのふくれるもん・・・ホットケーキ食おう!」
というわけで、よろよろと家路についた。
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で、「ホットケーキ&蜂蜜レモンソース添え」・・・を作ったのだが、肝心のホットケーキがコゲコゲ。なんで?弱火で焼いたのに。(T^T) さらに、夕飯時(休日の夕飯はダンナが担当)。台所から「うわー失敗したぁ!」とダンナの声。見に行ってみると、いつもはこんがりうまく焼けるのに、フライパンにギョーザの皮がくっついてべろべろ。
「ギョーザのばらばら死体・・・(絶句)」
今日の2人の感想:「ナンデこーなるのっ!」(欽ちゃん風)
注1:「フィールドは危険がいっぱい」参照。
注2:「シャリバテ」・・・山ヤ用語。エネルギー不足でバテること。テント山行では20kgの荷物を担いで一日9時間ぐらい歩くこともあるので、行動中に適当に甘いものを補給しないと、ホントに動けなくなる(経験済み)。