EI−20の素体となった人物。御殿山科学センターに籍を置く有能な物理学者であり、「ヒッグス場のポテンシャルエネルギー変換」によって世界初の重力制御装置の開発に成功した人物でもある。しかし、いざ公開実験という段階になって重力制御装置が稼動せず実験は失敗に終ってしまう。これは一般に平田博士の理論により重きを置き、反復実験を充分に行わない個人的な特質が原因とされているが、一部では実験に際してゾンダリアンによって密かに妨害工作が行われたのではないかとも言われている。その真偽はともかくとして、この失敗に強い挫折と屈辱を感じた平田博士は自身への苛立ちを強め、その結果プリマーダのゾンダー化を受け入れることとなってしまう。
重力制御装置を取り込み成長を遂げたEI−20はゾンダーメタルによってその機能を補完、増幅し、Gアイランドシティ全体の重力を増加、都市機能を麻痺させるとともにGGGの動きをも封じることに成功するが、事故によって偶然に起動したゴルディーマーグの活躍(?)によって核を摘出、マモル少年によって浄解された。
浄解後は実験失敗の挫折から立ち直り、理論を再構築、高之橋両輔博士の助力と、新生GGGの本拠を宇宙に置くことを決定していた国連の援助をうけて、GGGオービットベースの重力制御ユニットと人工重力発生システムを完成させ、その主任管制官となっている。GGGによる機界新種殲滅後は「ガオファイガー・プロジェクト」に基づいた新型ディビジョンフリートの慣性制御システムの設計を担当した。
声優は井上美樹さん。デザイン上のモデルは某アニメ雑誌の担当編集者らしい。