馬出し(うまだし)


 
馬出しの一例 丸馬出し




 馬出しは城郭用語の中で理解しづらいものなんでしょうか、実は未だに私は自信を持って「馬出しとはこういうものだ」とはっきり説明する自信がないのですよ。(^_^;) しかし、ここではとりあえず、馬出しについて自分なりに理解したことを述べてみますので、ご参考にしてください。
 桝形と同様、虎口防御のための堅固な施設の一種。虎口の前に、小テラスのを設け、虎口を防御します。虎口付近に小テラスの郭を設けることは桝形と同じですが、桝形との違いは、馬出しの場合は、原則として虎口と小テラス間に図のように掘をもうけ、橋で結んで小テラスが出島のような形状になっているところなどがあげられると思います。馬出しから城内に架かる橋と馬出しから城外に架かる橋との方向は原則として直角にするか、または平行にならないように配置して、敵が馬出しに進入しようとしたとき、城内から弓、鉄砲で敵の側面を射撃できるようします。馬出しから城外へ向かう虎口のだいたいは、門や木戸などを設けられていないようで、そのため撃って出やすく、桝形より原則として攻撃性が強くなります。(木戸を設けた城もありますが)

 城外へ向かう橋は、図のように二本なければならないというわけではなく、一本でもかまわないようです。図はあくまでも馬出しの一例にすぎず、馬出しの形状は非常に多彩のようです。(それゆえ、わかりづらいんですよ (^_^;) )石垣の多い西国の城は馬出しより桝形が発達し、土塁等の土の多い(←なんか表現が変ですが(^_^;)) 東国の城は桝形よりも馬出しが発達したようです。
(畿内の織田氏も馬出しを発達させたらしいのですが、困っちゃうのは、この国は真ん中にあるんで、西国に入れたらいいのか、東国に入れたらいいのやら(^_^;)......)
 築城者によって独特な馬出しを作成することがよく見られ、馬出しの観察は、城郭作成者の簡易的な推定にも利用されるようです。
(例....丸馬出し角馬出しなど)
参考文献
日本城郭大系 別巻 2
新人物往来社 編

千田嘉博 小島道裕 前川 要 著
城館調査ハンドブック
新人物往来社 発行

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