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との関係−  
 最近のインタヴューでジェフはロッドのことを“史上最もソウル感覚に溢れた白人シンガー音楽誌の表紙を飾ったが・・・・で、白い肌をしたウィルソン・ピケットだ”、と例えている。両者の関係は、1967年クラブで酔っぱっていたロッドをジェフがバンドに誘ったことから始まった。ロッドの常識外れなパワーを持った個性的なボーカルに惹かれたベックは、彼の革新的で唯一無二のギターとのコンビネーションでジェフ・ベック・グループをつくりあげた。後のレッド・ツェッペリンを初めとしたハードロックの原形を示したバンドのひとつとなった。しかしバンドは1969年のウッドストック出演を目前に控えてメンバーの関係が悪化し、解散の道を選んだ。ジェフはロッドと新バンド結成を構想していたがロッドはフェイセズに加入してしまったため、ジェフとのつながりは切れた。  
 その後1984年になってロッドがジェフのアルバム「フラッシュ」収録の「ピープル・ゲット・レディ」に参加したことが切っ掛けでロッドのアルバム「カムフラージュ」でも共演が実現。ついにはジェフはロッドのツアーに参加するも、数回のライブでジェフはツアーから降りた。 90年代では、ロッドの授賞式でジェフがプレゼンターを務めるなどつながりは残っているようで、ジェフ曰く“ロッドに息子がいるなら是非共演してみたいね”などと発言している。ジョークだろうけど。

との関係  
 ジェフがヤードバーズを抜けた時に電話し、ジェフ・ベック・グループには当初はサイド・ギターで参加。まもなくベースプレ
ギターで向き合うロンとジェフ
イの腕をジェフに見込まれてベーシストにスウィッチ。しかし何故かベックはロンを一度はクビにしたことでロンやメンバーとの関係がこじれ、結局ロンはベックの元を離れスモール・フェイセズに参加。ロッドも後を追うことになる。
 以来目立った共演はないが、ロン曰く、ベックはロンのベースが懐かしいらしく、再共演を願っているらしいー。


 

Roger The Engineer
 ロジャー・ジ・エンジニア

 もう1度、ヤードバーズのようなベーシックなブルーススタイルのバンドで奔放なギターを弾いてもらいたいと願ったりしている。はっきり言って、ヤードバーズでのベックはいい意味で浮いていた。その存在はボーカルのキース・レルフをも凌ぎ、圧倒的なため、ギター抜きでは曲そのものが成り立たないものも多い気がする。いや、もちろんそういう作りを意図的にしているものも(2)(5)(8)あたり。この浮き出し方が好きだったりするが、そんななかでベックのギターに真っ向からぶつかっていくような演奏が聴けるのが(1)のレルフのハーププレイだ。「アイム・ア・マン」にも通じる迫真のハーププレイは、レルフをしてベスト・ブルーズロック・ハーピストの称号を送りたいほどだ。             (20050624)

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Beckology
ベッコロジー 

 ジェフがヤードバーズ以前に在籍していたバンドから「ギター・ショップ」期までのキャリアを総括したボックスセット(現在はプラケース3枚組)。ロッドとロンとの第1期ジェフ・ベック・グループからは6曲。アルバムとは別バージョンの「ロック・マイ・プリムソウル」も収録。80年代編には「ピープル・ゲット・レディ」もちろん入っているがライヴでの定番曲がいくつかはずれているところが物足りない気も。ブックレットにはジェフ・ベック・グループ、フェイセズ、ロッド・スチュワート・バンドなども含めたファミリー・トゥリー付き。

Truth
トゥルース

 1曲目の「シェイプス・オブ・シングス」はジェフ自身がヤードバーズ(以下YB)時代の'65年10月に録音しているが、それをジェフ・ベック・グループ(以下JBG)になってロッドのリクエストで1968年に再レコーディングしアルバムに収録。ジェフはオリジナルよりテンポを落として全然違うリフを弾いたというが、ロッドの頭の中で曲のオリジナルのメロディは昇華されてまるで別曲の仕上がりです。その間わずか2年弱、しかし出来の差はは歴然!。ジェフ以外のメンバーはYB版とは違うが、これがハードロックの進歩だと感じずにはいられなくなるほどの劇的な変化よ!
 2005年に出たリマスター盤にはボーナス多々付いていて、本来アルバムには未収録だった「アイヴ・ビーン・ドリンキング」は嬉しい。しかも初のステレオミックスになり、従来のモノよりもロッドのボーカルが浮き出て聴こえて改めて最高!です。
(20030522、20050717)
 

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Cosa Nostra Beck-Ola
コザ・ノストラ・ベック・オラ

 前作ではゲスト参加だったニッキー・ホプキンスが正式メンバーに。バンドも前作以上にハードで魅力的なサウンドをつくりだし、もはやジェフのワンマンバンドではなくなった。ロッドは後のフェイセズともソロ作とも違いひたすらシャウト、またロン・ウッドのベースも常に目立つ音でギタリストに専念させるのは非常に惜しい!
 本作での注目の一つはニッキーのピアノ。「ガール・フロム・ミルバレイ」はほとんど彼のソロ作品でアルバム中では異色ともいえる素晴らしい曲。'69年のツアーと中で脱退した彼はこの曲のMill Valleyの地に移住してしまった。
(20030523)
Rough And Ready
ラフ・アンド・レディ

交通事故から復帰したジェフが組んだ第2期JBG。ボーカリストとベーシストを選ぶのは苦労したみたい。ロッド、ロン、ニッキーら第1期がすごいメンバーだから意識したんだろうか? しかしこの第2期の方が曲の完成度が高くて個人的にはよく聴く盤です。ラフ・アンド・レディ(粗製と濫造)なんてトンでもない!耳に残るのは、(2)に代表されるような跳ねるように弾かれるクライヴ・チャーマンのベースプレイと、作曲能力あるピアニスト、マックス・ミドルトンの確かなプレイ。ジェフのプレイよりも印象的だったりして−。いえいえ、ジェフのプレイだって既にブルーズを通り越して表現力をより増しているのがわかります。
             (20050624)
Beck,Bogard&Apice
ベック・ボガード・アンド・アピス

 ジェフ・ベックにティム・ボガード(ベース)、そしてカーマイン・アピス(ドラム)の3人で1972年に組まれたハードロック志向のバンド。ジェフの頭にはロッドも構想に入っていたが、ロッドのソロ活動、フェイセズ、そしてジェフの自動車事故でお流れ、3年たってボーカリスト抜きでバンドは実現。ギタリストとボーカリストのぶつかりあいこそハード・ロックの魅力と考えてる人にはちょっと物足りない。しかし、ギター、ベース、ドラムスの最小バンド構成で出せるサウンド、そして密度の濃さは60年代のクリーム、ジミヘンドリックス、ポリス、などを引き合いに出すまでもなく実に魅力的。
 ちなみに、カーマインはBBA解散後、ロッドのバンドに加入し、ティムも「パンドラのハコ」でカーマインとともにレコーディングに参加している。これぞ「Rod、Board&Apice」(笑)
(2000523)

Blow By Blow
ブロウ・バイ・ブロウ

 ベックのハードに、かつ変幻自在にうねるギターが好きなので、このアルバムは個人的にはあまり評価しない面も多々ある。しかしS・ワンダー作の「悲しみの恋人達」は別格だ。ソフトだが芯のある硬質で伸びやかなギターが、僕の頭の周囲を螺旋を巻いて渦巻き、ガンジガラメにしてしまう。
Wired
ワイアード 

 1999年の来日時、ZEP OSAKAで見た初めてのジェフ・ベック。そこでもっとも盛り上ったのが「蒼き風」でのジェフのサビのリフと観客の合いの手の様なコール&レスポンスだった。タッタラタタッター〜♪ 東京でのライブがTVオンエアされたが、そこでは弦が切れてしまって大阪の再現にはならなかったのが残念。

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There And Back
ゼア・アンド・バック 

 1980年作品。ロッドのツアーに参加した1984年時点でも「最新アルバム」だったためか、本作から「ザ・パンプ」が演奏されている。しかしロッドを見に来た観客にはウケは悪かったようで・・・・。 個人的にはジェフのソロ作の中ではハードだが聴きやすく、実際1番よく聴いているかも。 (2000523)

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Guitur Shop
ギター・ショップ 

 車よりも巨大なギターをチューン・アップするジャケットイラストが愉快な1989年作品。ロッドファンでアルバムライナーも書かれている矢口清治さんが90年代前半にやっていたライブ音源をオンエアするFM番組「スーパーコンサート」のオープニングに2曲目の「サヴォイ」が使われていた。当時はジェフの曲とは知らなかったがとてもノリのいいスリリングな曲だ。 そして「ホエア・ワー・ユー」は美しい。 (2000523)

Who else!
フー・エルス!

 1999年作。ゲストボーカリストはなし、完全なインストゥルメンタルのギターアルバムです。前作から10年ぶりの新作は、僕にとって初めてベックの新作を買う体験となった。この新作をひっさげ日本縦断コンサートを行ない、僕は大阪のZEPP OSAKAでのクラブギグを体験した。ベックが日本でクラブサイズの会場でライブを行なうのは初めてで、間近で見れたのはラッキー。
 新作は打ちこみのリズムマシーンなども多用していると思われる現代的な作りをしたアルバムだが、ブルーズであろうが、フィージョンであろうが、シンセサイザー、またはドラムマシーンなどテクノロジーを用いてもベックのギターで全ては一刀両断にジェフ・ベック色に染めてしまう力を感じる。          (20000618、20030523)

You Had It Coming
ユー・ハッド・イット・カミング

 最初聴いて「なんじゃこりゃ?」って思ったアルバムが、なんとなく名前の重みだけで何度か繰り返し聴くうちに、次第にお気に入りに変化してしまうことがある。今回のジェフのアルバムなどその典型かも。
 リズムはほとんど打ちこみ系で、最初はそっちに耳が惑わされてがジェフのギターに耳を傾けることができず、不安になったが、ジェフ・べックファンが集まるHPの掲示板で熱烈なファンの書きこみを見ているうちに、“どんなサウンドになろうと世界は常にジェフ・ベックのギターを中心に廻っている”という聴き方の基本に気づき、ようやく素直に聴けるようになった。ようやくジェフ・ベックの魅力の本質の端っこをかじれた気がする。      (20001201、20030523)
 Jeff
 ジェフ

 いつの間にか、ローリングストーンズよりも時代の先鋭的な音に敏感?なのか作品に反映されるようになったジェフの03年作品。今年(05年)の来日決定を機に買って聴いてみたけど、すぐにはなじめないなあ(笑)。ドラムマシーンサウンドがどうも、ね。でもこのギターそのものはジェフ健在!って感じで鳴ってる。アルバムの曲をライヴで聴くとまた違った印象を受けるんだろうなあ。      (20050624)



Live At B.B king Blues Club

  2005年6月29日発売


「ピープル・ゲット・レディ」の日本盤シングル