ノスリB. japonicus,オオノスリB. hemilasius
ニシオオノスリB. rufinus 形態による識別(3/3)

 撮影個体の識別
 前述の形態の分析を使ってこれまでに撮影した写真で具体的に識別してみます.

 翼幅が尾より長くノスリB. japonicusです.森山干拓地 左:2021年12月24日,右:2007年12月1日

 翼幅と尾がほゞ同じ長さでオオノスリB. hemilasiusです.森山干拓地 左:2022年2月4日,右:2019年1月7日

 首から嘴先端までの長さが全長のおよそ1/4でスマートな形態でニシオオノスリB. rufinusです.上のノスリ,オオノスリの形態と比較するとよくわかります.
 左:暗色型,中央干拓地2023年1月6日,右:淡色型幼鳥,佐賀空港 2009年2月6日
 種ニシオオノスリには4亜種が記録されています.亜種の識別方法が不明ですので亜種の特定はできていません.4亜種の繁殖地,移動地を表8に示します.

 
表8.種ニシオオノスリButeo rufinus
亜種名繁殖地/生息地移動地
rufinus
ニシオオノスリ
中央ヨーロッパから中央アジア,パキスタン,カシミール熱帯アフリカの北部,南アジア
cirtensis北アフリカ-
bannermaniカーボベルデ諸島-
socotraensisソコトラ島-
 

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