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阿部武史さん (横浜、20歳) |
このシリーズを本屋で手に取った理由は、本のデザインとタイトル(特に英字の副題など)でしたが、まさか こんな面白いとは。僕は多分ミステリーあまり読んでないほうだと思いますが、犀川&萌絵シリーズは今まで 読んだ本(ミステリに限らず)の中でもかなり好きな部類です。特に好きな作品は「今はもうない」と「封印再度」 です。 |
平林大輔さん (東京、23歳) |
『答は目の前に存在する。ただし我々には見えない姿で。』 |
風香の母さん (埼玉、30歳) |
犀川先生は真賀田博士に気に入られて(こういう表現は世俗的ではありますが)虐められ、萌絵は好んで犀川先生に虐められ(犀川先生は虐めているという意識はないと思いますが)、上位の者は下位の者を弄び、下位の者は上位の者に弄ばれていたような気がします。弄ぶというと語弊がありますが、要は謎かけを投げかけられたり、応えを投げ返したりということです。 |
江島まなさん (大田区、36歳) |
メール盗み読みーの、電話盗み聴きーの、ライバル(?)の拉致脅迫、その他。真賀田博士、やめて下さい。それじゃ、犀川先生のストーカーです(高邁な精神に対する低俗なつっこみをお許し下され)。 |
ミーチャさん (群馬、26歳) |
森先生の名前をはじめて耳にしたのは私がまだ学生だったころです。 同じ研究室だった同級生が、大学の助教授の森博嗣という人が書いてるミステリが面白いんだ、 と教えてくれたのです。 その時は読みませんでした。何故でしょうか。大学の先生が片手間に書いたものだ、ろくなもんじゃないだろう、 と思ったからでしょうか。(私はよく独断的すぎるといわれます。) そもそも私にとって本イコール文庫本。ノベルスって言うんですか、あのサイズの本は買ったことがありませんでした。 だって、値段が高いし、二段組みだし。 就職してお金を手にしてからです、読み始めたのは。 はじめて読んだ時、すごくビックリしたことを覚えています。 読み終えて、まじまじと表紙を眺めて、こりゃまた変わった本だよと思いました。 私はミステリ・ファンじゃないのでトリックの斬新さとかそういうのに感心するということはなかったのですが、 作品のなかの空気、とでもいうのでしょうか、リズムなのでしょうか、トーンなのでしょうか、新鮮でした。 そして、何と言っても非ミステリ・ファンな私の気持ちを捉えてしまったのは登場人物達です。 登場人物が理系人間だとか、文系人間だとか、そういう馬鹿っぽい、見てきたような分類のはなしではないです。 物語の登場人物というものには、ある程度の人格の単純化がほどこされるのだと思うのですが(想像です)、 その単純化のされかたがちょっと変わってるなぁと感じたのです。計算なのか、先生の個性なのか。 そして、多分そのせいで、すごく変わった人達に見えるのに、リアルに思える。 せりふの部分なんて、耳元で萌絵や犀川先生が語っているように感じる。 この人物たちはきっと森先生にしか書けないと思います。 新シリーズでも楽しい登場人物達に出会えますように。
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内緒さん (千葉、38歳) |
最初、森さんの作品は、ずっと気になっていながら、なかなか手に取れませんでした。理由はよくわかりません。キャッチコピーから受けた印象のせいかもしれません。「詩的私的ジャック」が出た頃になってやっと「すべてがFになる」を開きました。その後は、森さんの作品を大事にしている皆さんと同じです。すっかりはまってしまいました。このシリーズは、ミステリーとしてのおもしろさもさることながら、犀川先生の思考を通して語られる作者の考え方や想いのようなものに深く心が動きます。ちょうど、ピアノの調律をしてもらってるのを聞いているように、微妙にズレたり、歪んだりしていた自分の気持ちを正しい位置に戻してもらってるような、自分の中の空気が浄化されるような、そんな気持ちになれる作品でした。出会えたことがほんとに幸運でした。 |
Dr. S. Nue Nakamuraさん (Abingdon, Oxfordshire U.K、32歳) |
T 大学マイコンクラブの友人から E-mail を通じて、「OS をトリックに扱ったミステリがある」という話を聞いて、"F" を知りました。それ以来日本に出張で帰るたびに新刊を抱えて帰ってくる(自分が帰れないときは同僚に買って来てもらう)という生活が始まり、海外の生活で日本語に飢えていた妻も当然、森ミステリの fan になり、共通の話題を提供していただきました。 |
まきさん (岡山、19歳) |
一言で言うならば、「踊らされました」。そして1ヶ月経った今もまだ踊った状態です。「有限と微小のパン」を読了して、えっ、なんでそうなんの?ってまず思いました。その後私の頭の中は、もう自分で考えたその後のストーリーがぐるぐると回りまわっています。結末(ここで言う結末は犀川と萌絵の関係のこと)が私の考えたとおり、もしくはこれ以上考える必要のない結果になっていれば、こんなに頭を使わなかったのに・・・。悩んだ結果、私は「終わりよければ全て良し」という主義なので、自分の都合に合ったように解釈することにしました。でもいくら私が思い込んでも、本当にあの二人の行く末が分かる人は森先生だけなんですよね。なんだかずるいです(笑)。とにかく今回分かったことは、森先生は‘今までに私を悩ませた人ベスト3‘に入るということです(笑)。脳の活性化につながるので、これからもどんどん私を含めた読者を悩ませてください。新シリーズ楽しみにしています。
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halさん (群馬県、23歳) |
巻をかさねるにつれ、萌絵ちゃんへの思いが変化した。 |
福さん (名古屋、25歳) |
私は犀川先生も萌絵ちゃんも好きです。というか、本を読んでいるという事は書かれている人物の思考の中にアクセスしているわけですから、少なくとも心理描写がされている人は、大抵好きです。(その中にもやっぱちょっとついて行けないというのもありますけど。)だからM博士が久々に出てきたらすっごく嬉しかったです。多分私は、登場人物の思考によって自分の意識を活性化させている部分があるので、森先生の話が好きなのも、そう言った要素が強いからなのかもしれません。単純馬鹿なんです。 |
ミワさん (東京都、24歳) |
私は某国立大の建築学科出身で、現在M2で修論の真っ最中なのですが |
葉原くだりさん (山梨県、19歳) |
「封印再度」を読み終えたのは、土曜日。代ゼミか何かの記述式模試の日。めったにやらないテスト勉強でもしようかと思って、早めに学校に行った。その学校までの電車の中で、私は「封印再度」を読んでいた。「WHO INSIDE」の謎が解けた後、研究室でのあの場面で、(ネタバレになるかもしれないから書けないけれど)タイミング良く目的地に電車が着いた。私は、坂ばかりの道をめちゃめちゃ急いで学校まで行って、図書館で、ひとりで、ストーブを付けて、つづきを読んだ。この時のことはよく覚えている。 |
高村樹世土さん (名古屋、18歳) |
僕は森さんのミステリを愛読する高校3年生です。中学2年生の時までは名大のすぐ近く(八雲町)に住んでいて、小さい頃はよく名大の敷地内で遊んだので、森さんの作品にでてくるN大近辺の風景は読んでいて懐かしいです。さて、森さんのミステリ11冊について感想を述べさせてもらいます。 |
さくらいひろみさん (相模原市、30歳) |
森先生、犀川&萌絵シリーズ完結おめでとうございます。 |
小林祐一郎さん (堺市、8429days) |
「今は夏。彼女はそれを思い出す。」 |