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旅行記綴 - 大阪寄り道紀行 (季節外れの「ながら」号)
大阪に住む、大学の先輩のもとへ遊びに行くことになった。
ある金曜日の夜、残業を終えて帰宅し、シャワーだけ浴びてから出発。夕食は食べずにいたため、水戸を出てしばらくして空いてきた車内で、ビールと帰り道で買ってきたスーパーの残り物で夕食。
2時間程鈍行列車に揺られて深夜の上野駅に到着。金曜日ということもあって、もう路線によっては終電の時間なのにだいぶ混んでいる。重い荷物をまとめて山手線に乗り換え、ほどなく東京に着く。
さて。
今日これから大阪まで行くのに使う切符は、秋に発売された、鈍行列車のみ乗り放題の「鉄道の日記念フリーきっぷ」を使う予定である。大阪までは鈍行列車・快速列車だけを延々と乗り継いで向かう予定である。その1本目は、名前は聞いたことある人も多い夜行快速列車「ムーンライトながら」である。これに乗れば、翌朝名古屋・岐阜の先にある大垣までつれていってくれる。
東京駅は夜行の快速列車を待つ客がだいぶ居た。普通・快速列車乗り放題の「青春18きっぷ」のシーズンではないが、18きっぷと同じような普通・快速列車乗り放題の「鉄道の日記念フリーきっぷ」が発売されており、夜行快速を待つ客の過半数がこの切符を使っているのであろう。
これから乗る夜行快速列車がホームに入ってきたので、ソソクサと乗り込む。あてがわれた座席は喫煙車であるため、発車までのひとときをタバコで一服して過ごした。
定刻から少し遅れて夜行快速が発車。まだ学生をやっていた6〜7年前、まだ酒を飲む習慣がなかった時に同じ列車に乗ったが、目が冴えてしまって夜が全然眠れず、困ってしまったことがある。そのときは酒なんてただ苦くて気持ち悪くなる飲み物にしか思えなかった。しかしそれは昔の話、乗車前に買い足しておいた寝酒の缶ビールをゆっくりと飲んで目を瞑ったところで記憶が途切れた。
夜行列車と言うのは不思議なもので、乗っている時よりも停まって静かになった時の方が目が醒めてしまうものである。浜松・豊橋といった長い時間停まる途中駅では、目が醒めれば必ず夢うつつでホームに降りる。これが何とも気持ちがいいものである。
途中、豊橋をすぎたあたりから少しずつ夜が明けてくる。大阪での待ち合わせは午後1時半。中途半場な時間だが、待ち合わせまで何をするか。