精神科疾患に限らずどんな症状も、原因疾患によって治療経過が異なります。
★疾患の治癒ができて症状がなくなり薬が不要となる疾患
★完全に治癒をしなくても、つらい症状が出現したときだけ治療をすればよい疾患
★症状が出ないよう、又は悪化しないように治療を続けなければならない疾患
があります。また、病名は同じでも疾患や症状に人それぞれに違いがあります。
精神科対象の症状には、例えば次のようなものがあります。
1 ゆううつで気分が沈む、といった表現があてはまる、気分の変動が続く。気分が沈むと表現せず、滅入る、落ち込む、気分が晴れない、へこむ、という言い方をする人もいます
2 何をやっても楽しくない、いままで楽しかったことも楽しくない、興味も持てない
3 何をするのも、おっくう、面倒くさい。根気、集中力が続かない *急に不安になることが頻回にある
*漠然としたこれといって理由のない不安感が続く
*理由はあっても通常感じる以上に過度に不安を感じ、日常生活に支障をきたす。ある特定のもの、状況に、不安、恐怖感を感じる
5 イライラする。理由なく生じたり、理由があっても過度にイライラしてしまう、等
6 むなしい、さみしい、かなしいと感じる。理由なく涙がでる、あるいはちょっとしたことですぐ涙がでる
7 ばかばかしい考えが繰り返し浮かび、止められない
8 何度も同じことを繰り返し確認してしまう
9 眠れない。例として、
*朝早く間が覚めてしまう
*夜中に何度も目が覚める。うとうとして眠りが浅い
*寝付けない。布団に入ってもなかなか入眠できない
10 食欲がない、過度に食事を摂ってしまう、等食事摂取にまつる変調
11 人と話をすると緊張する、動悸を感じる、手が震える等、直接の対人関係にまつわる苦痛がある
12 職場や学校に行きたくない、行けない
13 検査では異常は指摘されないが、気になる身体の症状がある
これらの症状の程度は人により、時により、さまざまで誰でも大なり小なり、経験するものです。しかしそれが続いたり、あるいは同じ状況で常に生じて、苦痛を感じたり、今までできていた仕事や日常生活に支障が生じるようになると要注意です。このような症状を自覚し、以前の自分と違うと思われるならば、受診を考えてください。
〒453-0027
名古屋市中村区大門町19
TEL 052-481-7771
FAX 052-481-7773