【スキー病の詩-2009 in 富良野-】

 さぁ、これで、今シーズンもクローズかと思うと書いてて涙がとまらない。あーどうしよう!。
今回は、津軽単独越えじゃなくて、毎年恒例の<高速友人>2名を加えた計3名の合宿である。もうかれこれ10年以上続いているこの合宿、アタシと一緒に滑ってくれる たった2人の友人である。
しかし・・・
<フラノ2008> <キロロ2009> <サホロ2009> <ニセコ2009>
<3月21日>
 今シーズン4回目の北海道。
今回はここ10年来毎年一緒に滑っている<高速友人>2名の計3名である。
 いつも通り5時過ぎの電車で横浜経由で羽田に向かう。
7:30発旭川行きの飛行機なんだけど6:30に到着。
少々早すぎるけど、2人ともすぐに到着。やっぱ、待ちきれないんだね。
今回は天気が良さそうなので嬉しくなってくる。モットモット気分を盛り上げて行かなくては!→

 旭川空港を予定通りに出て、新富良野プリンスホテルへと向かう。
丁度1時間のバスの旅を経て、予定通り12:00前にゲレンデに立てる。
今回は、高校生の大会をやっているのでホテルの中も結構混んでいて15:00まで部屋には入れない。
<高速友人>にそんなこと言うと、ホテルのロビーでいきなり裸になって着替え始めてしまうといけないので、ちゃんと更衣室があることを伝えないと・・・(ヤレヤレ)
 早速、富良野ロープウェイで上がって更にリフトをもう一本乗り継いで頂上まで上がる。
気温もグッと冷え込んでそれでいて天気が良くていい感じである。
<富良野ゾーン>山頂の<パノラマコース>をバサーッと3人で何本かブッタ斬ってから、<北の峰ゾーン>に向かう。
連絡コースを経て北の峰へ。。。
この連絡コースがいい!程よい斜面がいい感じに凍っていてスピードが出るワ・出るワ、コースがこの先どうなっているのか分からないワ・分からないワ・・・
調子に乗ってビュンビュン降りて行くと前方に急に赤でバッテンがある。
「石でも出てるのかい?」、なんだかよく見えない。スピードに乗ったまた近くまで行くと「止まれ!」なんて書いてある。
<そんなことこと急に言われたって。。。アタシは急に止まれない!>
トンでもない格好で、急制動掛けてからゆっくりと北の峰を下って、ゴンドラ乗り場に向かう。
ゴンドラに乗る前に先ずはお昼にしよう。ゴンドラ乗り場の横のレストランでラーメンを食べると、さっさと出動である。
<北の峰ゴンドラ>に乗って、山頂へ。
 それでも、今日は風が強いらしく、ゴンドラはかなりゆっくり運転している。
まぁ、それほど気にはならないし極めていい天気である。名物<熊落とし>は雪崩の危険があるとかで閉鎖されていたが、<大広間>→<馬の背>を経て<ジャイアント>へ・・・<馬の背>もいい感じに天然コブが彫れていてご機嫌である。この入り口をロープで<グーッ>と絞っているところがキツイ。
ここまではご機嫌のスピードで降りてくるのだが、ここで急制動を掛けなくてはいけない。まぁ、しょうがないだが・・・<大広間>は<ブッタ斬り>で高速ロングターンするよりも<メッタ斬り>の方が良いかもしれないね。
この<馬の背>でコブを擦ったあとの<ジャイアント>が良い。
30度ぐらいの締まった斜面を『バキューン!』とブッタ斬ると、色々なことを一気に忘れられる。
頭の中が真っ白になってしまい。あー1ターンごとに頭が悪くなって行くのが分かる。もータマリマセーン。
こんなの続けてたら、本当の馬鹿になって新聞も読めなくなってしまいそう。
それでも、ゴンドラで<大広間>→<馬の背>→<ジャイアント>を何度と無く繰り返す。
まぁ、みんな家庭も仕事もあるので、本馬鹿になる前に辞めて、再度<富良野ゾーン>へ戻る。
<富良野ゾーン>で一度、下まで降りてみたのだが、いやぁ、下のほうはずいぶん緩んでいるね。3月も終わりだものね。。。
と、言うことで<富良野ゾーン>の頂上で<パノラマコース>と<テクニカルコース>を16:00まで滑ってからナイター会場である<北の峰ゾーン>に再度戻る。
実は、高校生の大会で、<富良野ゾーン>はショボイナイターコースしか滑れないのだ。そこで、ナイター会場を<北の峰ゾーン>に移し、ホテルにはバスで戻ろうという作戦だ。
早速、ナイターを開始したのだが・・・
なんと、<高速友人1号>が転倒してしまったのだ。
ナイター会場の上の方はまだ良かったのだが、下のほうは昼間の緩んだ雪が凍り、硬いデコボコがはびこっていて少々滑りにくい。
こんな時は、スキーの面で斜面を捉えると厳しいので板を立てて極力エッヂで切れ込んで行かないと衝撃がモロに全身に伝わってきてしまい、口の中が血だらけになってしまう。(そんなこたぁ無いのだが)
そこへ持って来て<高速友人1号>は会社からの緊急コールに携帯電話で対応していたものだからどうもそちらに気を取られてしまったようだ。
そんなこともあったので一同、予定を1時間切り上げて、18:30のバスでホテルへ戻る。。。
<高速友人1号>は実は脱臼してしまい、近くの病院で手当てをして戻ってきたのが22:30
なんでも、図体がでかすぎて、普通の医者の力じゃぁ脱臼した彼の肩は治らなかったそうな。
休日の医者を呼び出して看護婦さんやら何やら、合計5人がかりで治したらしい。
ヤレヤレ・・どうしてアタシの友人に普通のヤツはいないんだろうねぇ?
と、言うことで、彼は翌日滑れずお留守番。。。残念・・・
 一方、アタシと<高速友人2号>はバイキングで『ブタ食い』してから今年新しくできた「紫彩の湯」へ。。。(風呂に入るのに2日で¥1500も取られてしまったワイ)しかも、この「紫彩の湯」へのホテルの部屋からのアクセス悪いこと・悪いこと・・・階段降りたり昇ったり。『バリヤー・フリー』というか『フル・バリヤー』って感じ。(エレベータはあります)
<露天風呂>とか言ったってちょいと外にあるだけで目の前にはスリガラスがあって外の景色なんて見えやしない。
(スリガラスの向こうはゲレンデで、リフトがよく見える。何ジャコリャぁ?)
二人で『こりゃ設計ミスだな』と言って、そそくさと戻ってくる。

<3月22日>
 昨夜の『ブタ食い』の影響をもろともせずに、朝からガツガツと『ブタ食い』。
残念ながら、脱臼した<高速友人1号>を残して2人で本日の訓練に向かう。
 昨夜と同じように頂上の<パノラマコース>と<テクニカルコース>を中心にすべりまくってから高校生の回転競技をしばし観戦。
高校生と言えどもスゴイなぁ。。。
ロープウェイの中で携帯いじってる姿とかあどけないんだけど、滑り出すと別の生き物みたい。
何と言ってもヒザの使い方が羨ましい。低速でもヒザを寝かしてガッツリエッヂで雪を掴んでいるところがいい。
「アタシとどこが違うんだろう。。。」なんて謙虚な気持ちとは裏腹に「道具が違う」と、すぐにスキーのせいにしてしまうアタシ。

 今日は、<北の峰ゾーン>には向かわず、<富良野ゾーン>で過ごす。
昼は、負傷欠場の<高速友人1号>を交えてゲレンデのレストランで昼食。<1号>、<2号>共にカレー食ってたけど、アタシはビールだけ。
昼食後はブーブー言いながら、緩々の<ザイラーコース>を滑りその後、頂上の<パノラマコース>と<テクニカルコース>を攻める。
 今日は天気予報で15:00頃から雨と言っていたのだが、なんの、グッっと冷え込んで雪になった。
しかも頂上付近は吹雪いているではないか。嗚呼、真冬のよう・・・
<パノラマコース>は旨い具合に雪がたまり、深雪のフカフカ感がこの期に及んで楽しめる。
あぁ、ドンドン馬鹿になって行くぅ〜。馬鹿になってもいい、新聞なんか読めなくなってもいい!もう、最高ですわァ。
こんな感じで、ここをブンブン転がしてしていたのもつかの間、強風でこのリフトが止まってしまった。。。
アララ・・こんなことでは、中途半端な馬鹿が出来上がってしまう。
仕方ないので、1つ下の<白樺コース>を16:00まで転がして今回はオシマイ。。。。

 ザイラーを経てホテルに戻り¥750払って「紫彩の湯」で冷えた身体を解凍。
ビールを飲んでバスを待ち空港に向かう。
アタシと<高速友人2号>は大きな荷物とスキーを、脱臼した<高速友人1号>はレントゲンの入った袋をそれぞれ手に持っての帰参と相成った。
空港で、ラーメンを食べて出発を待つ。(去年と同じ『塩野菜ラーメン』これは旨い。アッサリ系だけどね!)
羽田は強風で出発が30分ほど遅れてしまった。
今までと違う残念な展開になってしまったけど、また行こう!
勝負は来年までお預けだ。。。

 前回ニセコの前にプールで泳いでいて強烈に脚がツッてしまった。
実はそれ以来、右ひざの調子が良くない。
ニセコの前にシップで落ち着かせニセコでも何の問題も無かったのだが、その後もイマイチである。今回のフラノの前も通勤途中の階段で<ミシッ>と来たり・・・なんか、右ひざに爆弾を抱えながらワールドカップに望む<皆川健太郎>みたいな気分が味わえて。。。
うーん、なんかチョット格好良いかも・・・
大丈夫なんの問題もなかったから。心配してくれた皆さんお騒がせしました。(2009.3.30)
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