自然治癒力はどんな風に役に立つのか?
実は、「自然治癒力」はいつでも身体の中で働いています。
身体のいろいろな箇所で悪影響と闘っていて、その力とシーソー・ゲームをしていま す。
そして、少しでも悪影響が弱まれば、健康を取り戻す「自然治癒力」の力が勝ること になります。
◆自然治癒力の例◆
・骨折で折れた骨がふっついて治る。
・飲酒で荒れた胃の粘膜が時間が経つと再生する。
・無重力(順応性)状態に長くいると、身体を支える骨が細くなる。
・やけどやケガをしても、皮膚が再生して元どおりになる。
※その他にも、数え上げればきりがありません。

タバコによって、ノドの粘膜や肺胞の内側が痛めつけられます。
つまり、タールが付着し、その中の発がん物質や発がん協力物質によって強い刺激 を受け続けて、細胞が壊れたり、変質したりします。
しかし、軽いたばこに変えると、その悪影響が弱まります。
そうすると、自然治癒力の方がシーソー・ゲームに勝って、細胞の抵抗力を高め、補 修して再生する働きが強まることになるのです。
その状態が続くと、患部が癒され、体質が少しずつ改善されていくことになります。
少しずつ健康体が取りもどされていくのです。
ちょっとしたタバコの煙でもケムたく感じるような「完全な健康体」を取りもどすため には、身体の外側からのアプローチだけでは無理です。
完全に健康な体質に変わるためには、身体の内面から改善する力がなければ不可 能なのです。そして、その力が「自然治癒力」です。
私達に出来ることは、身体に悪いことをやめて(=外側からの努力)、「自然治癒力」 が効果的に働くのを助けることなのです。
私達がいくらタバコを吸うのをやめてみても、身体の内部の受け続けてきたダメージ を解消することはできません。
ダメージを受けた身体を完全に健康体へもどしてくれるのは、実は「自然治癒力」な のです。
つまり、タバコをやめることと、身体を健康体にもどすことは、二つのことなのです。
禁 煙 |
1.タバコを吸わないこと(外的条件) |
2.タバコを吸う前の健康体に体をもどすこと(内的条件) |
タバコをケムたく感じるのは、身体が自然な健康体の状態にもどった時です。
タバコをやめても、そう感じるようになるまで、禁煙は完成していません。
逆に言うと、タバコをケムたく感じはじめたら、身体が少しずつ健康を取りもどしつつあるということなのです。
私達がすることは、タバコの本数やニコチン・タールの量を出来るだけ減らして「自然治癒力」の補修力・回復力を応援し、頼りにすることなのです。
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