●にんじん(ジュリアン・デュヴィヴィエ監督・32年)
●インテルビスタ(フェデリコ・フェリーニ監督・87年)
●センチメンタル・アドベンチャー(クリント・イーストウッド監督・82年)
音楽好きのイーストウッドらしい作品で、カントリー歌手をめざしてナッシュヴィルに向かう中年男(イーストウッド)とその甥(実の息子!14歳)の旅を描くロードムービー。
●蝶の舌(ホセ・ルイス・クエルダ監督・99年)
スペイン内戦直前を背景に少年と老教師の交流を描いた感動作…ということでヒットもしたが、ラストのほろ苦さも含めてそんなにいい作品だろうか(・・?)
●忘れられた子等(稲垣浩監督・49年)
知的障害児の教育を描いた作品だが、こうした映画が地上波で放映されないのは何か内容的に問題があるからだろうか?
●崖(フェデリコ・フェリーニ監督・55年)
●首(森谷司郎監督・68年)
墓から生首を掘り起こし、それを裁判の証拠として提出するというまじい作品。正木ひろし(弁護士)原作なのだからきっと実話なのだろう。小林桂樹が正木弁護士の執念を熱演。
●父と暮らせば(黒木和雄監督・04年)
『美しい夏キリシマ』『ニワトリはハダシだ』に続く黒木監督の戦争3部作。原作は井上ひさしの戯曲だそうだが、幽霊の父との対話劇という荒唐無稽な話をよくまとめ、いい作品に仕上がっています。ワタシはキリシマより好き。
●幌馬車(ジェームズ・クルーズ監督・23年)
勧善懲悪、適度のユーモア、ラブロマンスを絡めたロードムービー。さすがに無声映画時代の名作西部劇といわれるだけあってよく出来ています。
●心の香り(スン・チョウ監督・02年)
●パッチギ(井筒和幸監督・05年)
話題を呼んだ日朝青春映画。そういえばデビュー作『ガキ帝国』も、当時「最も朝鮮語が出てくる日本映画」と言われたっけなぁ。演出(構成)的には甘い部分もあるが、やはり泣けます(~_~;)。暴力シーンがあまりに荒唐無稽と思われる方は併せて『朝鮮高校の青春 ボクたちが暴力的だったわけ』(金漢一・光文社)を読まれることをススメます。
●肉弾(岡本喜八監督・68年)
●ミラノの奇蹟(ビットリオ・デ・シーカ監督・51年)
デ・シーカ監督には珍しい(?)特撮を駆使したファンタジックな作品。
●無防備都市(ロベルト・ロッセリーニ監督・43年)
●教えられなかった戦争−沖縄編(高岩仁監督・98年)
今も島の3割以上が米軍演習地となっている沖縄・伊江島の戦いを、伊江島のガンジー阿波根昌鴻さんらの貴重な資料をもとに構成したドキュメンタリー。やはりオキナワを語るなら、けっして忘れていけない影の部分を。
●独立愚連隊(岡本喜八監督・59年)
こちらも中国戦線の日本軍を舞台にした西部劇風のつくりだが、故・岡本監督の戦争風刺がブラックに展開される点が妙。
●ギャング・オブ・ニューヨーク(マーティン・スコセッシ監督・02年)
まるで西部劇じゃん!な、ニューヨークを舞台にしたあまりにハリウッド的なディカプリオの復讐劇。
●モーターサイクル・ダイアリーズ(ウォルター・サレス監督・03年)
南米を縦断旅行した若き医学生ゲバラの青春を描いたロード・ムービー。劇的な事件が起きるわけでなく、日記に沿ったドキュメンタリータッチの作品だが、妙に胸に残るのは、ワタシたちがその後のゲバラを知っているせいか…。
●ブラザーフッド(カン・ジェギュ監督・05年)
朝鮮戦争を舞台に、歴史を引き裂かれる兄弟愛を描いた話題作だが、ちょっと大味。 ( ^ ^ ;
●マラソンマン(ジョン・シュレンシンジャー監督・76年)
●トゥーム・レイダー(サイモン・ウエスト監督・01年)
●日本の夜と霧(大島渚監督・65年)
●血と骨(崔洋一監督・04年)
あまりに濃厚な一本。原作を読んでいたので、当初は主人公の“怪物”金俊平を演じるにしてはビートたけしの体格でどうかなぁと訝っていたが、やはりあの“凄み”を出せるのは彼以外いないな、と納得。『月はどっちに〜』と並ぶ崔監督の代表作になるのは間違いないでしょう。
●ゲームの規則(ジャン・ルノアール監督・39年/59年)
上流階級の恋愛遊戯を描く社会風刺劇。古典の名作とされるだけあって、たしかによくできたドラマ(脚本)。
●コーラス(クリストフ・バラティエ監督・04年)
問題児が集まる寄宿学校に赴任してきた音楽教師が、合唱(コーラス)によって子どもたちとの心を通わせるというヒューマン・ドラマ。と聞くと安っぽい感もするが、音楽)声)の力もあり、佳作に仕上がっている。
●アバウト・シュミット(アレクサンダー・ペイン 監督・02年)
こちらもニコルソン主演作だが、こちらは抑えて演技で涙を誘う。
●グッド・フェローズ(マーティン・スコセッシ監督・90年)
スコセッシが大好きなギャングもの。かつ実録。コッポラになりたいのかなぁ…。
●恋愛小説家(ジェームズ・L・ブルックス監督・97年)
奇才・ジャック・ニコルソンの「怪演」が楽しめる小粋な恋愛ドラマ。
●オールド・ボーイ(パク・チャヌク監督・03年)
『JSA』の監督はやはりタダ者ではなかった! 15年間監禁され、突然解放された男のミステリー仕立ての復讐劇、と思いきや、ラストは『セブン』以上に残酷な結末が…。『シュリ』のチェ・ミンシクの怪演も見もの。
●勲章(渋谷実監督・54年)
●シティ・オブ・ゴッド(フェルナンド・メイレレス、カチア・ルンヂヂ監督・02年)
ブラジルのスラム街に生きる少年たちの姿をドキュメンタリータッチで描いて話題のドラマ。『下妻物語』はこの作品にかなり影響を受けていますネ。(ていういか、手法をかなりパクッているというか…
( ^ ^ ; )
●大地のうた(サタジット・レイ監督・55年)
いかにもインド的なヒューマンドラマ、は今観るとちょっと古色蒼然としていない? 音楽はノラ・ジョーンズのお父さん。
●ワンダフルデイズ(キム・ムセン監督・03年)
実写、CG、アニメを組み合わせた韓国発のSFアニメ。ストーリーはともかく、その映像はたしかに今まで観たことのないような体験。
●アイ、ロボット(アレックス・プロヤス監督・04年)
●真実の瞬間(フランシスコ・ロージ監督・65年)
●ディープ・ブルー(アラステア・フォザーギル、アンディ・バイヤット監督・03年)
製作7年、ロケ地200カ所、撮影時フィイルム7000時間の海のドキュメンタリー。たしかに「これ、どうやって撮ったの?」の驚愕映像満載。「アニマル・プラネット」好きにはオススメ。
●指導物語(熊谷久虎監督・41年)
●上海陸戦隊(熊谷久虎監督・39年)
中国侵略を正当化するプロパガンダ映画。には違いないが、あの原節子が日本軍を敵視する中国娘をエキセントリックに演じていて、ビックリ。
●北の零年(行定勲監督・05年)
おおっ、大スクリーン映えする北海道の大自然!愛憎まじえた骨太な人間ドラマ!だったのにね…ラスト10分がなければ。アイヌを友好的に描いているけど、ホントにあんな単独行動したり、和人を受け入れていた(・・?)
●華氏911(マイケル・ムーア監督・04年)
突撃電波少年だった『ボウリング〜』に比して、こちらは編集の鬼と化してひたすらブッシュと石油利権にフォーカスする。ある意味強引、執念の作品。
●友へ チング(クァク・キョンテク監督・01年)
●阿修羅のごとく(森田芳光監督・03年)
●少林サッカー(チャウ・シンチー監督・01年)
●誰も知らない(是枝裕和監督・04年)
4人の子どもを置き去りに、新しい恋人と暮らすため母親が出ていくという設定は実際の事件をモチーフしているそう。カンヌで主演のヤギラ君が主演男優賞を獲った話題作&評価の高い作品だが、もう少し詰められたのでは?
●猟奇的な彼女(クァク・ジェヨン監督・01年)
暴力的な彼女と従順な彼という組み合せに、「純愛」+イベントを盛り込み、いかにもハリウッドが好きそうな題材でリメイク゛決まった韓国ドラマ。でも、ホントよく出来てます。
( ^ ^ ;
●ギャラクシー・クエスト(ディーン・パリソット監督・99年)
笑って、泣けるスペースおバカ ( ^ ^ ; )映画。『スター・トレック』のパロディが基本になっているが、何しろ出演が『エイリアン』のシガニー・ウィーバー、『ダイハード』の悪役アラン・リックマンなので、パロディ満載。
●戦争と平和 第一部・完結編(セルゼイ・ボンダルチェフ監督・65年/67年)
トルストイの原作はドラマチマックに再現した長篇ドラマ。舞踏会や戦闘シーンなど、たしかに見どころ多し。