@RANDOM CINEMA2001
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森口は最近こんな映画(映画館・ビデオほか)を観ました。コメントは新作を中心に。ご鑑賞の参考にしてください。 ( ^ ^ ;

●女優(衣笠貞之助監督・47年)
 ほっー、山田五十鈴は若い頃こんな感じだったのか。松井須磨子を熱演しています。

●四つの恋の物語(豊田四郎、成瀬巳喜男、山本嘉次郎、衣笠貞之助監督・47年)

●巴里のアメリカ人(ビンセント・ミネリ監督・51年)
作品賞 をはじめアカデミー賞で8部門を受賞した、MGMミュージカルの集大成ともいうべき作品。いやー、ジーン・ケリーの身体能力の高いこと!

●エロス+虐殺(吉田喜重監督・69年)

●密告(アンリ・ジョルジュ・クルーゾー監督・43年)
 モノクロのミステリアス・サスペンスで良かったんだけど、なんだかラストは腰砕け。

●シュレック(アンドリュー・アダムソン監督・01年)
 今夏、米で大ヒットしたフルCGアニメ。いやー、なるほどよくできてます。子ども向けというよりも童心に還りたい大人向けアニメ。ギャグも効いていて試写会場も笑いの渦でした。

●鉄男(塚本晋也監督・89年)
 いやー、尋常ない数のカット数! ここまでやらないとテーマ性を持たない(持てない)世代に新たな映画の地平は切り開けないか? 塚本監督執念の作。

●スターシップ・トゥルーパーズ(ポール・バーホーベン監督・97年)
 これって反戦映画?好戦映画? 未来の宇宙軍の舞台に繰り広げられるアメリカの50年代の青春スートリーとみまがうばかりの構成。昆虫軍との戦いはベトナム戦争がモチーフ?(もちろんアフガン戦になぞらえることも可能)

●存在の耐えられない軽さ(フィリップ・カウフマン監督・88年)
 1968年の「プラハの春」を舞台にした男女恋愛劇。政治と性愛をテーマにした点では『愛のコリーダ』とも通じる部分もあるけど、なにせ長い。 ( ^ ^ ;

●いつか晴れた日に(アン・リー監督・95年)
 『恋人こちの食卓』もそうだったんだけど、結構途中はカッタルんだよね。でも、ラストのエマ・トンプソンの涙に泣かされちゃいました。 ( ^ ^ ;  こーいう感情移入させる手腕はサスガ名匠(?)。

●さよなら子供たち(ルイ・マル監督・87年)
     これってルイ・マル監督の自伝的な作品? 戦時下のフランスの寄宿学校を部隊にした強烈な反戦映画。ユダヤ人の親友と牧師がナチに連れ去られるラストシーンに、主人公の子供の「私のこの生涯忘れることはないだろう」という独白がかぶさる。いやー、やっぱりユダヤの人たちがいまだにナチやドイツ人を許せない気持ちがわかります。

●続・男はつらいよ(山田洋次監督・69年)

●JSA(パク・チャヌク監督・00年)
 南北分断の象徴である38度線上の共同警備区域(Joint Security Ares)で起こった射殺事件のナゾを追うサスペンス。韓国では『シュリ』を超えるヒットを記録したというけど、出来はともかくわかるな〜。やっぱ、哀しいお話だもの。ラストのシークエンスも効いてます。

●春香伝(イム・グォンテク監督・00年)
『風の丘を越えて』『祝祭』のグォンテク監督が、韓国のシェークスピア劇ともいうべき高名なパンソリ(独唱劇)を映画化。でもって、この誰もが知っている物語を実際のパンソリ場面を挿入しながら、うま〜く料理していて感心しました。

●チャプリンの消防士・放浪者・午前1時(チャールズ・チャプリン監督・16年)
 BSでやってたチャプリンの傑作短編集を一気に観ちゃいました。 ( ^ ^ ;  この頃のチャプリンってムチャクチャ本数撮ってるんだよね。やっぱり次から次ぎへとアイデアが溢れていたんだろうな。深夜の酔っぱらいをほとんど一人で演じてしまう『午前1時』なんかみると、ホント彼の天才ぶりがわかります。

●深い河(熊井啓監督・95年)

●みんなのいえ(三谷幸喜監督・01年)
 こういうのってアザトイから嫌いっという人もいるでしょうけど、これはやっぱり希代の職人技でしょう。2時間たっぷり笑わせ、泣かせ、考えさせてもくれます。ええ、私は『ラジオの時間』より進歩していると思いますヨ。

●TOKYO FIST 東京フィスト(塚本晋也監督・95年)
 とことん映像にこだわる塚本監督。3人の男女の狂気を描き、自らボクサー役を熱演していますが、ラストが唐突というか‥ ( ^ ^ ; 。

●うなぎ(今村昌平監督・97年)
 言わずと知れたカンヌ・グランプリ作品。これって、癒し系ですよね。私は結構好きですけど。

●自転車泥棒(ビットリオ・デ・シーカ監督・48年)
 説明不要のイタリア・ネオ・リアリズムの名作。たしかによく出来た脚本と人びとの暮らしをよくとらえた演出だと思います。

●テルミン(スティーヴン・M・マーティン監督・93年)
 話題の電子楽器「テルミン」発明者の数奇な運命をたどったドキュメンタリー。単なる音楽映画に終わらず20世紀という時代に翻弄された人びとの物語になっていて、サンダンス・フィルム・フェスティバル「ベスト・ドキュメンタリー賞」もダテじゃない。私しゃ、『ブエナビスタ・ソシアル・クラブ』よりもよっぽどカンドーしましたヨ。

●ラリー・フリント(ミロシュ・フォアマン監督・96年)
 いやー、これは強烈な映画です。ポルノ雑誌「ハスラー」を発行する反逆児ラリー・フリントの伝記映画。「表現の自由」をテーマに『カッコーの巣の上で』のフォアマン監督の反骨魂が炸裂してます。

●怪異談 生きている小平次(中川信夫監督・82年)
 おお、宮下順子がいいぞっ。 ( ^ ^ ;

●質屋(シドニー・ルメット監督・64年)
 あらら、『狼たちの午後』のルメット監督ってこんな作品もつくってたの。ナチ収容所で妻子を殺された過去を持つユダヤ人質屋(ロッド・スタイガー)を主人公に、カットバックを多用した重いテーマの物語が展開。なにげに見始めたけど、けっこう魅きつけられてしまいました。

●トラフィック(ステーブン・ソーダバーク監督・00年)
 アカデミー監督賞を受賞した話題作。アメリカとメキシコで繰り広げられる麻薬戦争‥いくつもの場面・登場人物を巧みな演出で切り取り、ラストまでもっていく力技はたしかにたいした技量。それにしても同助演賞に輝いたベニチオ・デル・トロの圧倒的な存在感といったらない。こんなイイ役者、いったい今までどこにいたの?(私が無知なだけか ( ^ ^ ; )

●夜(ミケランジェロ・アントニオーニ監督・61年)
 『太陽がいっぱい』は面白かったんだけどね 。この人ともどうも感性が合わんのかね〜。退屈じゃあ〜( ^ ^ ; 。

●転校生(大林宣彦監督・82年)
 かたや今や三谷幸喜夫人、かたや『鬼平』の“うさぎ”が織り成す青春コメディー。これ、山中恒が原作とは知らなかった。この作品の成功の秘けつはやっぱり尾道を舞台にしたことでしょう。土地の風景や臭いを生かした演出が効いてます。

●アリーテ姫(片渕須直監督・01年)
 たしか赤木かんこサンが推していた『アリーテ姫の冒険』が原作なので、子どもを連れて上映館に。むろんお金も手間もかけた『千と千尋』とは比べようもないが、丁寧につくられていて、結構楽しめましたヨ。

●怪盗ルビイ(和田誠監督・88年)
 キョン2と真田広之によるちょっとオシャレで小粋な作品。まあ、たわいない話なんだけど、和田監督の映画に対する愛情が随所に。新作も期待できそう。

●猿の惑星(ティム・バートン監督・01年)
「ラストが笑える」という評につられて、つい映画館に足を運んでしまったけど、笑えるっつーか‥  。バートンのお得意の屈折したブラック・ユーモアといわれればそれまでだけど、なんだかなぁ( ^ ^ ;。

●ヒポクラテスたち(大森一樹監督・80年)
 インディーズ出身の大森監督の出世作。当時は話題になりました ( ^ ^ ; 。医者のタマゴたちの悲喜こもごもホロ苦い青春模様を描いてますが、多人数の登場人物をうまく描き分けているのはサスガ。

●リトル・ダンサー(スティーヴン・ダルドリー監督・00年)
 この監督は音楽の使い方がうまいっすね。炭坑閉鎖の嵐が吹き荒れる炭坑町でダンサーの夢を持つ少年ビリーの成長譚。『初恋〜』と同様に、コミュニティ、家族、姉弟、異性などさまざまな人間関係を描いて物語に深みを与えています。

●赤ちゃん泥棒(ジョエル・コーエン監督・87年)
 憎めない赤ちゃん泥棒の夫婦の話。コーエン兄弟ってホント、変な作品撮るよね ( ^ ^ ; 。情けないニコラス・ケイジがいい味出している。

●千と千尋の神隠し(宮崎駿監督・01年)
 これはもう宮崎アニメの集大成でしょう! 今までの作品で駆使した技法、設定、キャラなどがテンコ盛りで詰まってます。最高傑作であるかどうかはともかく、これは絶対お金払って観ても損はない作品です。

●サンライズ(F・W・ムルナウ監督・37年)

●初恋の来た道(チャン・イーモウ監督・00年)
 『赤いコーリャン』には今イチ、ピンとこなかったイーモウ監督だが、前作『あの子を探して』にはしてやらて、どわぁ〜(\_\) でした。で、この作品もいいんだなぁ。セリフなしで主演のチャン・ツィイーの表情と、村の風景、光、草木、風、そして音楽だけでこんなに泣かせてしまうんですもの。ストーリーは単純だけど、単なる恋愛劇だけではなく親子、姉弟、隣人さまざまな愛情を描いています。

●のど自慢(井筒和幸監督・99年)
 『ガキ帝国』は未見なので、井筒監督は『岸和田少年愚連隊』以来。基本的にはウマい監督だと思うし、結構楽しめたけど、ビデオでもいいかも。それにしても竹中直人から小林念持、岸部一徳、りりィ(!)まで、こりゃ、オールスターキャストだわ。

●ブギー・ナイツ(ポール・トーマス・アンダーソン監督・97年)
 米ポルノ映画界を舞台にした青春(?)映画で、『マグノリア』のアンダーソン監督の出世作。映画監督役のバート・レイルノズが渋いっ!

●A・I(スティーブン・スピルバーグ監督・01年)
 はい、今年の夏一番の話題作ですねぇ。母親(所有者)を愛するようにプログラミングされた子どものロボット(『シックス・センス』のハーレイ・ジョエル・オスメント君ね。まばたきしていません!)が、母親からの本当の愛情を求めて人間になることを求めて旅に出るという『ピノキオ』と『オズの魔法使い』をモチーフにしている作品。それで、じつは観ているときはそんなにいい作品だとは思わなかったんだけど、観終わったあとにちょっと考えてしまった(ワシが頭悪い?)。だって、考えてみれば人間の子どもだって、このロボット君と同じでしょ? だからこれは「世のなかの子どもたちはこれほどまでに親の愛情を求めているのだよ」というスピルバーグ流のメッセージなのでは? 世界(とくにアメリカ?)には親の愛を得られない子どもが溢れかえっているのだから。考えさせられる作品という意味では、(ハリウッド的バカ映画がウケる)アメリカでさほどヒットしなかったこともわかるような気が。でも日本では大ヒット。これはアジア的な哲学(死生観・家族愛)を刺激する作品なのかも。

●トゥモロー・ネバー・ダイ(ロジャー・スポティスウッド監督・97年)
 『グリーン・ディスティニー』で惚れたミシェル・ヨーが出ていたからつい観ちゃったよー。 ( ^ ^ ;

●ビフォア・ザ・レイン(ミルチョ・マンチエフスキー監督・94年)
 民族紛争の続くマケドニアを舞台にした三つの作品からなるオムニバス。ラストとオープニングが繋がることで、果てることのない「恨」の連鎖を想起させて、悲しい…。

●菊次郎の夏(北野武監督・99年)
 北野監督って、本当に「間」の取り方がうまい。省略の美学というか小津と比較されるのもよくわかります。『HANABI』の次作だったので、あまり評判にならかったけど、結構面白かったすよ。

●ライムライト(チャールズ・チャプリン監督・52年)

●顔(阪本順治監督・00年)
 いやー、阪本監督はうまいっすね。ほとんど無駄なカットがない(?)。もちろん藤山直美も熱演です。

●曽根崎心中(増村保造監督・78年)
 近松って日本のシェークスピアやな、と再認識。こりぁ、江戸の庶民が熱狂するはずやな。面白かったっす。

●永遠と一日(テオ・アンゲロプス監督・98年)
 どーもこの監督と相性が合わないのかなぁ。退屈 (_ _ ).Zoo ‥・

●ザ・シークレット・サービス(ウォルフガング・ペーターゼン監督・95年)
 クリント・イーストウッド扮する老シークレット・サービスを追い詰める元CIAの狙撃犯・ジョン・マルコビッチの怪優ぶりイイ。

●グリーン・ディスティニー(アン・リー監督・00年)
 アカデミー外国語映画賞を獲り、『ライフ・イズ・ビューティフル』を抜いて、米国で最もヒットした非英語映画(要するに字幕ね)となったカンフー・アクション・ドラマ。この監督の『恋人たちの食卓』にグッときて、期待して観たのですが、ワイヤーアクションは、たしかにすっごい&笑い。でも、最後のオチがなんだか‥。最初から続編をつくる気だった? これはやっぱりアクション監督のユエン・ウーピンを誉めるべきかしらねぇ。

●ブエノスアイレス(ウォン・カーウァイ・97年)

●TATOO[刺青]あり(高橋伴明・82年)

●愚か者 傷だらけの天使(坂本順治監督・98年)

●ダンサー・イン・ザ・ダーク(ラース・フォン・トリアー監督・00年)
 こりゃたしかに、ビョークの映画だわ。現実場面は手持ちカメラで、主人公(ビューク)が夢想するミュージカル・シーンが固定カメラで撮ってる。でも、カンヌで絶賛されたというけど、そんなに斬新な映画かなぁ? たしかにいい映画だとは思うけど…。

●オペラ・ハット(フランク・キャプラ監督・36年)

●ハード・デイズ・ナイト(リチャード・レスター監督・65年)
 このビートルズ映画、初めて観たけど、音もクリアだしすっごく新鮮! 思わず映画館で一緒に口ずさんじゃいました。 ( ^ ^ ;

●SCORE(小沢正志監督・95年)

●生活の設計(エルスト・ビッチ監督・33年)

●チャプリンのサーカス(チャールズ・チャプリン監督・28年)

●喝采(ジョージ・シートン監督・54年)

●ブレイブ・ハート(メル・ギブソン監・95年)

●裏窓(アルフレッド・ヒッチコック監督・57年)

●初恋・地獄篇(羽仁進監督・68年)

●我等の生涯の最良の年(ウイリアム・ワイラー監督・46年)

●我が道を往く(レオ・マッケリー監督・44年)

●あらかじめ失われた恋人たちよ(清水邦夫/田原総一朗監督・71年)

●ペパーミント・キャンディー(イ・チャンドン監督・00年)
 韓国現代史と絡ませながら時代に翻弄される主人公の過去を遡っていく映画。主人公の死から幕をあける作品といえば、『サンセット通り』とか、最近では『アメリカン・ビューティー』(これは暗示だけど)があるけど、時間軸を逆にして見せていくこういう手法って、今までありそうでなかった(?)。とにかく時代によって顔つきが全然違う主演のソル・ギョングが圧巻。オススメです。

●年上の女(ジャック・クレイトン監督・57年)

●竜馬暗殺(黒木和雄監督・97年)

●日曜はダメよ(ジュールス・ダッシン監督・60年)

●また逢う日まで(今井正監督・50年)

●アンジェラの灰(アラン・パーカー監督・00年)
 アイルランドの悲惨の時代を生きた少年のベストセラー作品を『ザ・コミットメンツ』の名匠パーカーが映画化。父親は飲んだくれだし、妹は死んでしまうし、母親は他の男と暮らしはじめるわでホント悲惨な話なんだよね。力作なんだけど、ちょっと冗長かな。

●コックと泥棒、その妻と愛人(ピーター・グリーナウェイ監督・89年)
 おーい、ラストがグロいぞ〜。 ( ^ ^ ;

●路傍の石(田坂具隆監督・38年)

●フル・モンティ(ピーター・カッタネオ監督・97年)

●にっぽん昆虫記(今村昌平・63年)

●鴛鴦歌合戦(マキノ雅弘監督・39年)

●マルコビッチの穴(スパイク・ジョーンズ監督・00年)
 導入はファンタジー、中盤はアクション&サスペンス、後半は哲学的になるという不思議な作品。えっ、こんな説明じゃわかんていって? まあ、観てみてよ。 ( ^ ^ ;

●ローズマリーの赤ちゃん(ロマン・ポランスキー監督・68年)

●青い山脈(今井正監督・49年)

●鉄道員(ぽっぽや)(隆旗康男監督・99年)

●未来は今(ジョエル・コーエン監督・94年)

●カンゾー先生(今村昌平・98年)

●ダイナソー(ラルフ・ゾンダッグ/エリック・レイトン監督・00年)
 冒頭のシーンはたしかに凄いんだけど、ここまでCGが進歩してしまうと観終わったときはなんだか精巧なアニメを観ていたような…。

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