ウフフフ――♥
い・い・わ・ね!
青春――ってかんじ?
きゃー、うらやまし♥
――なんかもう、青春が遠い昔に過ぎ去ってしまったようなことを言ってる18歳のお姉さんが! いや、18歳っていうのが完全公式なのかはちょっと不明瞭ですが、ともかくまだまだ青春の範疇に含まれていいはずの人だというのは間違いありません! ……でも、これだけ若い子ばかりの家にいると、やっぱ年齢のことってよりシビアに感じてしまうのだろうなあと、いらん詮索から入らせていただきました今日の日記。この鉄火場に登場いたしましたのは、やはり頼れる人に来て欲しい、というトゥルー俺の心の声を察してくれたのか、この手の揉め事もわりとノリノリで楽しんでくれそうなこのお方でございます。
まあ確かに、海晴姉さんの場合、家族構成ばかりではなく、社会に出て働いている身でもあるので(大学とかにも通ってる可能性もありますが)、そういう立場になるとやっぱり、青春とかそういう言葉は遠く感じられてしまうでしょうね。
……って、海晴姉さんの年齢・青春問題を語りたいのはやまやまなんですが、今はそれどころではありませんしね。昨日のマリーや星花のおかげでだいぶ気は楽になりましたけれど、やはり氷柱のおかんむり状態は、まだまだ収まってはいないでしょうから。
そんなわけで、青春まっさかりなイベントに突入中な氷柱やトゥルー俺を羨ましがりつつ、なんだかんだでアドバイスをしてくれております。
あ、氷柱ちゃんのこと
怒っちゃったりしたらダメよ?
もう、お兄ちゃんなんだから
妹の多少の我がままは受け止めてあげないと。
……とりあえず、このあたりは基本的なことではあるのですけれど、やっぱ最年長の人に改めて言われると、気持ちの落ち着きどころに差が出てきますよね。ちゃんと言ってくれることが嬉しいというか安心するというか。
そしてやはり、今回の一件はトゥルー俺も悪い、と指摘。それももちろん認識していたつもり……だったのですが。
昨日マリーが言ってたことは、今回の問題の一部でしかない、と。……っていうか、「ポニョ」と再びタイトロープなワードが飛び出してきましたが、まあ三文字だけなら問題ないですしね。っていうか、前にもポニョ出てきましたよね。確かにもうセル販売されているので、マリー含む年少組はそれが欲しくて仕方ないのでしょう。……ううむ、テレビの前で、ポニョソングをみんなで歌う年少組の姿。……幸福すぎる……!
とまあ、それはそれとして。例の「別の映画が見たかった」発言ですが、これってトゥルー俺は、氷柱の言ったことをそのまんま鵜呑みにしてたんでしょうかね。第三者視点でなくともかなりあからさまに「実は自分で買ってました」な雰囲気が濃厚だったわけですけれど、そのあたりに鈍感というのは、いわゆるギャルゲ主人公体質に良くありがちな症状であり、やはりトゥルー俺もそこから逃れることは出来ないってことなのかも。
って、そもそもこの発言自体、実は一番本質的な問題ではなかった――とのこと。実はあの日――
わからないかな?
キミ、映画館の前で――
偶然。
会ったでしょう?
氷柱ちゃんのクラスメイトだっていう――
女の子のグループに。
それで――
ついうっかり。
言っちゃったでしょう?
「いや、カレシなんかじゃなくて兄です」
って――
フフフフフ♥
……あー。なるほど。それで。
いや、実はこのパターン、氷柱に誘われた時点で、こういうこともありうるかな――って想像していた事態の一つではあったのですが、なるほど、やっぱりこの手の超王道的お約束イベントが。……ううむ、氷柱って子は、どこまでもどこまでもコテコテな運命に愛されてますね。本人の性格がそれを呼び込んでいるとも言いますが。
さて、このパターンはというと……海晴姉さんも言ってますが、さすがにこれは、ミスではあっても、その判断が難しいところではあったでしょうね。いかにトゥルー俺ができた人間とはいえ、このような場面であまりにも的確すぎる立ち振る舞いができるというのも、ちょっと高校一年生男子としては不自然ですし。それに、氷柱の性格上、あまり器用に立ち振る舞いすぎても、逆に怒られる――というか、本質的に嫌な気分にさせてしまう危険がありそうですし。
そんなこんなで、氷柱のこの一件がどんな事情だったかを説明してくれる海晴姉さん。……なるほど、こうして聞いて見ると、実に実に、お約束どおりというか、おおむね想像した範囲内のことだったわけですね。彼氏がいるって見せびらかしたくて、トゥルー俺を借り出した、と。なんという見栄っ張り……! この自爆っぷりは、夕凪さんにも引けを取りませんね。ある意味、似ているのかも。そして、想定外の事態にも弱いっていうのは……まあ、この手のイベントでは、仕方ないですかね。
――さてさて。こんな事情を思い切り暴露しまくってくれたおかげで、トゥルー俺としてはありがたい限りですが、氷柱が知ったらさぞ激怒するだろうと、ちょっぴり嬉しそうに海晴姉さん。ううむ、昨日のマリーのも相当でしたが、さすがガチでオトナの長女となると、その態度にもやはり深みが出ますね。
しかし――それだけでは終わらないのが海晴姉さん。いつものように、さらなる爆弾発言で、トゥルー俺を惑わしてくれるのであります。
この際だから、
フリでもなんでもいいから――
氷柱ちゃんに「ラブ」ってものを
教えてあげて。
キミとなら1日一緒にいられるって
あの子が思って、彼氏役を頼もうと
思ったなんていうだけで大進歩だもの!
どうする?
このまま――付き合っちゃったりしちゃう?
フフフフフ♥
――お約束ではありますがそれでもそんなタイトロープな発言をこの長女さまは! いや、似たようなことは、麗のときにもよく言われてきましたけれどね。でも、氷柱の場合、より大人というかなんというか、シビアな問題と言うか……って、動揺しております落ち着けトゥルー俺よ。
……とはいえ。氷柱が怒っていることには変わりないわけで、その件については何らかの形で収集をつけなくてはならないわけですが……しかしこれは、家族的にもギリギリ問題ではありますし、そもそも怒りまくってる(そろそろ落ち着いてきてもいるでしょうけど)相手に対し、そんな方向に話を持っていくのも、至難ではあるように思えますが……
あ、氷柱ちゃんはまだ中学生なんだし、
中学生らしい清らかな交際でお願いね。
お姉さん、期待してるから――
海晴姉さんの中ではすでに決定事項として進行中。ちょ、相変わらず強引な! ……この細かいことを気にしないノリは、夕凪さんあたりにも通じますよね海晴姉さんって。
あ、それと――みんなには
言わない方がいいわよ、きっと。
あと、やっぱり――
チューはしちゃダメよ?
ウフフ♥
……などと、更なるギリギリ発言まで行ってくれているわけですが……いや、それ以前に、今の氷柱が話をしてくれるかどうかが気になって仕方ありません。まあ、今までの傾向からして、激怒が収まったら、わりと冷静には話を聞いてくれる子ではあると思うんですけれど。でも、この話を持ち出したら、収まってた激情が、良い意味でも悪い意味でも再噴火しそう。……海晴姉さん、難易度高いっす! がんばりますけど。
……
だから――
……
……
ゴメン。
……………………って、そんなあっさり!?
あ、あー、いや、その。この一件が生じてからずっと、どうしようかと色々考えていたわけですが……なんか、唐突に氷柱の方から謝られてしまいましたですよ!?
いや、まあ……氷柱はもともと素直でいい子な部分も間違いなくあるので、このこと自体がそんなに変ってわけじゃあなくって、むしろ自然ななりゆきかなとも思えるわけですが(後で語るとおり、氷柱に非がある部分も間違いなくあるわけですしね)、しかし昨日の今日で――って、まあ結構時間は経ってますか。リアル俺たち側からすると、接せられる情報量がわずかなので、実感しにくいところではありますが、同じ家に住んでいて、何日間もクチさえ聞かない状態っていうのは、なかなか持続しないでしょうしね。ましてこんな賑やかで仲良しな家ならば。
……
バカ!
聞き返したりしないでよ!!
……と、どうやらトゥルー俺も、なかなかに不意をつかれてしまったご様子。まあ、ここで聞き返して、バカって怒鳴られるやり取りが、いかにもまだまだ不器用な男の子と女の子って感じで、実に微笑ましくもあるわけですが、まあ確かにトゥルー俺側からすれば突然なことは確かです。
まあ、それはそれとしても、どうやら誰かに言われてしぶしぶ――ということではなく、氷柱自身がだいぶ反省するところがあったようですね。いやまあ、ごく客観的に見れば、確かに氷柱の説明が少なかったというのが一番の原因なのは間違いないわけですが――その、「どうして説明したくなかったのか」って部分が、氷柱にとってもトゥルー俺にとっても実に繊細な問題に関わってくるわけでして、それを指摘するわけにはいかないんですよね。……いやまあ、昨日海晴姉さんに言われたような方向に向かうのであれば、いっそそれもOKではあるのですが!
それに今回、この氷柱の怒りのせいで、星花の誕生日にまで影響が及んでしまったことを、大分気にしているんですね。ううむ、この一言だけで、許すとか許さない以前にとことん偉い偉いってしてあげたくなるわけですが、それをダイレクトに行うとまた怒鳴られそうな気配大。でも本当は喜んでくれそうなのがまた。
まあでも、それが一番の理由というわけではもちろんなくて――まあ、負けん気の強い氷柱の場合、そっちの理由が一番大事なんだから的な論調で主張してくるかなとも思えるわけです、が――
それに――
……
それに――
……
……
とにかく。
悪かったわ。
――氷柱の素直ゲージが、今、過去最高のレベルに! これはいかに反省したとはいえ、どうしたことかと思っていたら……やはりそこには、ヒカルの影が。ああ、やっぱヒカルは、この手の姉妹がらみの揉め事に関しては、抜群に頼りになりますね。本当、この家の精神的主柱っていうかなんというか。……これが色恋問題となると、とたんに戦力外どころか問題発生の大要因ともなってしまうわけですが。
ああでも、やっぱいいこと言ってくれてますよ。「もっとちゃんと話して、
それから協力してもらえば良かったんだ、
きょうだいなんだからって――」って。こういう基本的な対人部分において、ヒカルは本当に一本筋の通ったところがありますよね。さすが、体育会系でもまれ続けてきただけのことはあるなあと。
とまあ、そんなヒカルの説得もありましたし、氷柱自身も時間がたって冷静になれたことで、だいぶ客観的になれたみたいですね。……まあ、あの直後にすぐ客観的になってくれていたとしたら、それはそれで寂しいなと――って、海晴姉さんが示唆した領域へ突入したいって言ってるのと同意義ですけどね、その感慨は。
ともあれ――
……
私、言いたくなかったの――
なんでかわからないけど――
あなたにだけは――
……
……
おやすみ。
明日になったら全部忘れて。
……
……「おやすみ」、なんて言われても。これはちょっと、今夜は素直に眠れなさそうです。……どんだけ可愛らしい想いを熟成させ続ける気ですか氷柱さん。
あの――
小雨には
よくわからなくて――
困っているんですけど――
……
あの。
もう、お兄ちゃんと――
お話ししてもいいんでしょうか?
いいんだ小雨! いいんだよ! 小雨はそのまんまゆっくりで!
……などと思わず励ましてしまいたくなるぐらいの、まさに小雨的タイミングを見せ付けてくれました。ええ、いつものイベント発生時とは違い、木曜日の時点でもう問題が解決してしまってますからね。小雨でなくとも、あれって思ってしまう流れだったことは確かではないかと。
ああ、それにしてもこの小雨のドジっ子系な空気は、これまたコテコテながらも愛らしい。実にいとおしさを感じますよ。ほっと安心できた翌日に、さらに人心地つけさせてくれるって感じで。
とはいえ今回の騒動で、一番あおりを食らってしまったのは、誕生日にも被ってしまった星花でしょうけれど、同系列のまじめ系である小雨にも、その影響はかなりのものだったでしょうね。ほら事実、今日のこの反応を見ても分かる通り。
まあ、すでに事態は良い方向で片付いてしまっているので、小雨の慌てっぷりを見ても、トゥルー俺的にはただだたほんわかした気分になるばかりなのですが、「でも、誰に聞いてもわからなくて――
みんな言うことが違っているんです」って主張する小雨の気持ちも分からなくはないですね。
麗ちゃんは「しゃべるわけない!」
って言い切ってるし、
吹雪ちゃんも「解除令」は聞いてないって
言ってるけど、
でも立夏ちゃんやマリーちゃんなんかは
もうかまわずお話ししてるみたいだし――
でもやっぱり昨日はまた
夕凪ちゃんが氷柱お姉ちゃんからごちんと
やられているのを見たような――
……まあ、最後のは間違いなく日常的な光景として(小雨自身さえ察してるほどですし)、麗も吹雪も、融通が利かない系という意味では、ある意味似ているのかもしれませんね。
もっとも、前にも言われていた通り、氷柱より上のお姉ちゃん達は、気にしないでいいと言ってくれていたわけで、要は氷柱の言うことを聞くか否かってことなんですよね。……ううむ、小雨にとっては、なかなかに辛い状況だったことでしょう。
「小雨、そういうの察するのって
ちょっぴり苦手で――」……と、自分のそういうところを自覚してしまうのは、いつもの小雨かなあと思っていたのです――が!?
……
ごめんなさい。
でも――
もう、こうして
すでにお話ししていますから――
……
もう、いいのかな?
だとしたら――小雨、嬉しい♥
とってもとっても――嬉しいです!
――不意打ち気味に、とんでもない可愛さ攻撃をッッ!
……こッ、これはやられたッ……! 「小雨、嬉しい♥」という小雨から飛び出してくるとは思いもしなかったキャピ系反応! ……そして、その後に続く、ピュア100%のまっすぐな喜び方――! 小雨はこうやって、時々ものすごいブローを放ってくるから怖い子です。無意識の内にトゥルー俺を陥落させる度においては、姉妹でもトップクラスのポテンシャルをお持ちですよこの子は。
そして、小雨のラブラブ攻撃は、さらに間をおかず無呼吸連打の如く――
ずっとお兄ちゃんと――お話ししたかったから。
お話しできなくて小雨とっても淋しかった――
あの、ごめんなさい。
お兄ちゃん、ちょっとだけ――
くっついてもいいですか?
きょうだい仲良し♥
幸せですね――
……小雨の、一番最初の日記を読んだとき。
これほどまでの積極性を見せてくれることがあると、一体誰が想像できたでしょうか――また、その破壊力も……。
ええ、小雨も間違いなく、春風さんとかと同じトゥルーの血を引く女の子ですね。その気になればいつでも数秒でトゥルー俺を性的に陥落せしめる能力があると、ここに完全に証明され申した。……はい、幸せです――
夏の夜は短い。
しかし
そのぶん――
夜の闇も濃く強くなる。
じっとりと――
濡れたように湿って
強く濃く――。
夏の夜長に観月降臨!! ……って、今日の観月は、なんだか……? ええ、ここのところ、この子がらみの話でも、だいぶ俗世じみたトピックが多かった気がするので、この手の話の雰囲気には、なんだか久しぶりって感じのわくわく感を抱いてしまいますね。……ええ、ヒヤヒヤ感と言い換えても結構ですが。
なにせ、話の切り出し方からして、いかにも夏らしい――そう、夏の夜にこそ相応しい、何か納涼的な感じがぞわぞわとしてくるかのようではないですか。
……正直なところを申し上げると、最後の三行に関しては、納涼というよりもむしろエロティックな何かを感じてしまったりも下のですが、それはここだけの話ということで。いやまあ、それもある意味、夏の夜に相応しいものではありますけれど。
それはさておき、観月はもうのっけからノリノリです。ノリノリになって、夜の闇の特徴を説明してくださっておりますが……「ドロリと」 ……。「ねばついた」 ……ッ!? 「甘い蜜のような」 ……(蜜!?)……!! ……と、大変失礼致しました。しかしながら! どうもこの幼稚園児、俺たちをどこか性的に刺激するような単語をわざわざ選択してはなってくれているような気がしてなりません! ……いや、今に始まった話ではありませんが、この「夏の夜」という前フリからのこのコンボは、連想という要素がある以上、通常以上の破壊力を持って俺たちの理性に襲い掛かってくるわけですよ。
……とまあ、そんなトゥルー俺の興奮を見たからかどうかかは分かりませんが――
漆黒の――
夏の闇。
フフフ♥
ウキウキするのう!
武者震いがするのう!的なノリで大興奮しておられます!! ……まあ、考えてもみれば、もともと観月って子は、この手の雰囲気がある意味ホームグラウンドのような女の子なわけですからね。つまりは、本領発揮というかなんというか、一年でも屈指の楽しめる季節なわけでして。そんなに喜ばしい時間なのだったら、それはそれで、トゥルー俺としては喜ばしいことでもあるわけですよ。
……まあ、姉妹が喜んでいれば、そのあおりで、トゥルー俺にも必ず、何らかの余波が訪れるわけですが――
そんなわけで、なにやら難しい漢字を駆使しつつ、喜びを表現してくれている観月が……
この真黒な闇にすっぽりと
飲み込まれて――
少々キケンな遊びなど
してみたいと――
……
思わず思ってしまうのじゃ。
ククククク♥
――さあ来た! 観月とのキケンな夜遊びタイム!
お、お、お……! 「キケンな遊び」! 夏の夜ならではの! なんてインモラルな雰囲気の漂うお誘いであることか――!
……いや、冷静になって考えると、もしかするととてつもないピンチがトゥルー俺に迫ってきているとも十分に考えられるわけですが、まずは観月のクチから、こんなエロ……もとい、ドキドキするお誘いの言葉が出てきたことに興奮せざるを得ません。ええ、「戻って来られるかどうかは
兄じゃの力次第」なんて言葉はまるで気になりませんとも――って嘘です。大変気になります。
とまあ、さっそく今宵からということで誘われてしまったわけですが……もしかすると、トゥルー裏山とかの散策でしょうか? だとしたら、さすがに遺書というかなんというか、後のことをどうするかなどを伝えた伝言状を書き残したくなってしまうわけですが……しかし、そんなキケンを考慮してもなお、
皆には内緒で――
わらわと危険な夜遊びをして見ぬか?
どんなおどろしい怪物がかかるかは――
お楽しみじゃ♥
「皆には内緒」――はい。この単語が、正常な判断力を全て奪ってしまいました。いざ、みんなに内緒で、観月とのキケンな夜遊びタイムへ――!
……どうか、帰ってくれますよう……。
あっば!
にゃーにゃーにゃー♥
にゃっにゃにゃにゃー!!
ぼっぼぼば――。
んばっ!
ごろごろごろ〜ん♥♥♥
……先の展開が気になるときには、狙い済ましたかのようにあさひさんの日記更新が!
ええ、これはもう、トゥルージンクスの最も代表的なものになってきている感がありますが、この傾向が、日々のトゥルー生活をより刺激的にしてくれていることもまた事実。それと同時に、あさひさんの0歳児とは思えぬ認識力には毎回舌を巻く思いです。
今日に関しては、過去の事例にも劣らぬほど気になる出来事がありますからね。……ええ、昨日観月に誘われた、「みんなに内緒の危険な夜遊び」とやらが。
最初はこれ、もしかすると七夕にちなんだ何かかと思ったのですが、「皆には内緒で」って部分があるんですよね。となると、普通の夜遊びとは考え難い。……ああ、不埒な想像が膨らんできて仕方ない。
……とまあ、一人で悶々とばかりしていても仕方が無いので、さっそく今日も、トランス先生に訳していただくわけですが……なんか今日のあさひの言葉は、いつになく「にゃ」が多くて興奮気味なような……?
――ええ、それもそのはずです。なにやらとんでもない事態が――!
ねこちゃん!
にゃーにゃーねこちゃん♥
あやっ! みづきちゃんだー!!
どうしてねこちゃんになったの?
みんな気がつかないねっ!
いっしょにごろごろしよ〜♥♥♥
――こは、何事ぞ!?
……ね、NEKO!? 「ねこちゃんになった」って……それはつまりは、生物学的にNEKOへと変化か何かを!? 観月NEKO!? ウオオオオッ喉をゴロゴロさせてあげTAI! ピーンと立てた尻尾をこれでもかというほどこすり付けてMORAIたい!
……少し落ち着きましょう、俺。
ええ、あさひさんが言うには、観月が「ねこちゃんになった」、とのこと。
……この発言の意味は、いくつかの解釈が可能なわけで、まず考えられるのは、単にネコミミなどを付けてNEKOコスプレを行っているということ。これが一番無難ではありますし、赤ちゃんの視点ですから、単なるコスプレをそう認識するというのも、不自然な話ではないと思うのですが……相手が観月であることと、昨日の前フリ、そして「みんな気が付かない」という表現がネックに。もちろん、これらのネックがフェイクになっていて、実際にはやっぱりコスプレだったという可能性は大いにあります。ホタがいますし、七夕でもありますから。
もう一つ考えられることとしては……ええ。観月がまさに、NEKOそのものに変化してしまったということ。……あさひの言葉をそのまんま理解すると、そういうことになりますよね。
いかにトゥルー世界が荒唐無稽なバーリトゥード(なんでもあり)ワールドだったとしても、さすがにそれはちょっと突飛すぎるかという気もしないではないのですが……問題はこれが、観月という子に起きているという点。ええ、オカルト関係の出来事は、もっとも身近に生じうる立場の子ですからね。その点がかなりの説得力をもたらしています。また、赤ちゃんであるあさひにしか分からないというのも、なんとなくそれっぽい雰囲気ですよね。
とまあ、どっちにせよ、今の時点では推測することしか出来ないわけで、明日の日記を待つほか無いでしょう。しかし、もし本当に観月がNEKOになってしまったのだとしたら……NEKOを飼えないトゥルー家のしきたりを考えると、大変なピンチになってしまうかも知れません!
そんなわけで、気にしないわけにはいかないのですが……観月ネコとあさひのゴロゴロ姿を想像すると、先のことよりもまず眼前の幸福光景を堪能しようという気分になってしまいそうなのが恐ろしかったりも。
ん?
――観月ちゃん?
あれ――
どこ、行ったかなぁ……
うわああああああああやっぱり観月の姿が見えない状態に!!!!
ええ、この観月の様子がメチャ気になる日、日記を書いてくれたのは、ゆうにゃさん……もとい、夕凪さんでありました。というか正直、観月が今どうなってしまっているのかが気になって気になって仕方ないので、さっそく先を読ませてもらいますが……
みんなと一緒にいるんじゃない?
いつもマリーちゃん達と遊んでるし。
うん――
きっとお昼寝でもしてるんじゃないかなぁ?
……と、姿は見えないものの、あまり切迫した様子はなさそうだったり。む、む、む……? これはつまり、今は姿が見えないけれど、一晩ずっと姿が見えないとか、そういう状況ではなさそう? 少なくとも、昨日のあさひが言ってたとおり、観月が完全にNEKOになってしまって、そこから戻ることすらできないというのであれば、それは人間状態の観月が完全に行方不明になってしまったということであり、とんでもない騒ぎになってしまっているでしょうからね。
とりあえず、この反応を見る限りでは、少なくとも昨日や今日に関しても、人間状態の観月の姿はきちんと目撃されている、と考えた方が自然でしょうね。……だとすれば、ひとまずは安心できそうです。まあ、詳しい事情が分かるまではなんともいえませんが。
とまあ、ひとまずの安心が得られたところで――夕凪さんが、ちょうど良い機会とばかりに、観月について話し始めておられます。
第一声は、「不思議だよね――」と。……まあ、確かにそれは間違いないですよね。この個性的な女の子揃いのトゥルー家族の中でも、一際異彩を放っていると言って良いかもしれません。まあ、それも程度の差という程度であり、そうした強烈な個性もそのまったりとした雰囲気で自然と取り込んでしまえるのが、トゥルー家族の最も大きな美徳の一つなわけでして。
それはさておき、何が不思議なのかと言うと、天気や季節などにエイキョーされやすい、とのこと。加えて、歳のわりには難しいことを良くしっているとか。……まあ、そのあたりについては、明らかに幼稚園児の領域を超えているわけなのですが――
夕凪、カンシンしちゃう〜♥
きっとあったまいいんだよね!
……そういう観月の、一種異能とさえ言える特徴について。こんな風に、ごく素直に尊敬できる夕凪さんの心は、本当にピュアって思えます。夕凪さんは、心の綺麗さというかなんというか、人間として一番大事な部分の輝きは、誰にも負けないぐらいキレイなものを持っている子だと実は常々思っています。まだ幼いから――というだけではなく、本当に余計なもののない、真っ直ぐな心というか。
そんなわけで、「夕凪は苦手だけど!」なんて言い出してはにかむ様子も、いつもより更に可愛く思えてた次第です。
さて、そんな観月についての語りはさて置いて――なにやら、トゥルー家の庭に、NEKOさんがやってきているとの情報が! ……ええ、まさにビンゴって気がものすごくするわけなのですが……「今まで見かけなかった子」、と。……うむむ、これはまさに……。
とまあ、そんな見慣れないNEKO――に、夕凪さんは自分の嫌いなおかずをこっそり与えておられる様子。まあ、鯖ならNEKOにはあうでしょうけれど……そのNEKOが実は、なんてことを考えてしまうと、さすがに気にはなります。とても気になります。……まあ、もし仮にそのNEKOが観月だとして、自分の意識がちゃんとある状態なら、嫌なら食べないことだってできるでしょうしね。
で、そんなNEKOに、トゥルー俺も会わせてあげたいとの申し出が! まさに願ったり叶ったりな状況ですが……
すごいの!
言葉がわかる猫ちゃんなんだから〜――
お兄ちゃんの分まで上げたらきっと喜ぶよ!
ししししし♥
……言葉が分かる、と来ましたか。
これは多分、物分りが良いNEKOという意味での表現ではなくて、実際にちゃんと人語を理解しているレベルなんでしょうね。まだまだ幼い夕凪さんの表現だから、はっきりとまでは言えませんが。
さて――ここまでの話で、俺が推測したところとしては――
観月は別に、NEKOになってしまったというわけではなくて、一時的にそのNEKOに変身……あるいは、意識が憑依したとか、そんな感じの状態になっているんじゃあないあかな、と。少なくとも、この数日間、人間状態の観月の姿が全く見えなくなっているわけではないってことは分かってますからね。
まあ、観月のオカルト的な能力については、どのぐらいまで具体的な影響があるものなのか、さすがに今の時点ではハッキリ線引きすることはできないので、解釈の幅はそれこそ非常に広くなって島のですが――とりあえず、無難なところとしては、そんな感じなんじゃないかなあと。
……まあ、実際に観月の肉体がNEKO状態にミューテーションしてしまっているとしたら、それはそれで、トゥルー俺が喜ばざるを得ないわけですけれどネコみずにゃんこ可愛いよ的な意味で!
物事の本質を見るということは――
大事なことだ。
この世にそれより大事なことは
ないかもしれない。
いつになく含蓄のありそうな台詞とともに、次女の威厳を放つにはもってこいのタイミングでやってきました霙姉さん! いやまあ、今回のような事態に限らず、何かトラブルがあったりしたときには、直接解決してくれることもあれば、遠巻きからほどよい助言を与えてくれたりと、頼りになる人だっていうのは十分分かっているんですけどね。
ええ、この観月の身に何が起こったかが今ひとつハッキリしない、でもやっぱり心配――という、ハッキリしない不安とやきもきを抱えている今、この手の台詞はまさに最大限の効果を持って、トゥルー俺たちの心に響き渡るわけでして。
そんなわけで今回も、霙姉さんはこの一件――に限らず、人生においてなんだかためになりそうな感じのことを言ってくれておりますので、しっかりと胸に刻み込ませていただきたく。
すなわち――物事の本質とは何か。さすがに宇宙や時空のレベルでは、我々はそんなに考えたりすることは多くないと思いますが、これが命であるとか、そういった身近なものであれば、いずれにせよ、何らかの形で考えておかなくてはならないことでありますからね。そういう意味では、霙姉さんの思索というのは、あらゆるものに通じる含蓄が含まれているものなのでしょう。そういう概念的、観念的なことを考えるのに馴染んでいるがゆえに。
そんな霙姉さんが問う――家族の本質。
家族とは、一体なんであろうか……と。
さっそくその答えを、トゥルー俺に迫る霙姉さん。しかしながら、いくらなんでも問われてすぐに答えを即答できるほど、世界について深く考えたことはないであろうトゥルー俺。まあ、「家族」ということであれば、すでに心に何らかの形の答えが備わっていてもおかしくはありませんが――まあそれでも、突然では答えにも窮しようってものではあります。
そんな様子を察した霙姉さんが、模範解答というかなんというか――自らにとってのそれを、示してくれたわけです。
ん?
私か?
私にとって家族とは――
すなわち、愛だ。
そう――愛。
強いて言えば、愛と理解――かな。
……「愛」、と。これまた基本というか、ありふれた答えではありますが……コレに関して、奇をてらう必要なんてありませんしね。ええ、まさにまさに。極めてシンプルで、すぐにでも見出せそうなこの答え。これこそが真実です。
もっとも、あまりにシンプルすぎる答えゆえに、「じゃあ、霙姉さんにとって餡子とは」って質問をしても、わりと同じような答えが返ってきそうな気がするなあ、などと考えてしまったりも下のですが、まあそれはどうでも良い話。
それよりも――なにやら気になる言葉が。
たとえ、姿形が変わっても――
一発で。
それが自分の家族だと――
見抜ける愛と理解だ。
……む、む、む。これは……まるで、何か具体的なことを指し示しているかのような……。今、観月の身にどういうことが起こっているのか、ハッキリとはわからないのですが、少なくとも霙姉さんは、その状況を察してくれてはいるのでしょうね。
そして、姿が変わっても、すぐに見分ける――と。……リアル俺側からトゥルー俺としての自分を認識している俺たちとしては、なにげにこれ、相当深い言葉なのかも、って気もするわけですが……今はともかく、観月について。
フフフ――
観月を見分けたようにな。
……霙姉さん、見分けできていました。
とはいっても、さっきも言ったとおり、観月の今の状態がどうなっているのか、本当に分からないので、これがどういうことを意味しているかもうやむやなわけですが……しかし、さすがに霙姉さん、って言えることなんだというのは間違いないと思います。
で……さすがにそろそろ、具体的な情報が知りたい、観月の今の現状。
それについても、霙姉さんがそれなりの情報をくれているわけですが――
オマエには――
今の観月が何に見える?
あの、ニャアニャアと
猫のようになついてくる――
いつもとは違う観月の姿が――
……この発言と、今までのことから、今の観月の様子を想像する……と。
ごく言われたとおりに考えれば、それこそ観月が、最近庭に遊びに来ているNEKOになってしまっている、と見なすのが自然ではあるのですが……しかしながら、七夕コスプレとして、かなり本格的にNEKOになりきったみずにゃんコスプレ状態にある、という可能性も決して捨てきれないわけですよ。
まあ、本当にNEKOになってしまっていたら大変ですが……ただ、どっちにしろ、トゥルー俺の理性がとろけてしまいそうな可愛らしさを放っていることはまちがいないんじゃないかなあ、と。
さすがに明日には、詳しいことが全部分かると思いますので、それを楽しみに待ちわびさせていただきたく。
あおむし――
みつけた!
でっかいの!
――って、この流れの金曜日に、まさかの青空YASEI日記とは――ッ!?
いや、青空のこの手の日記はとても心が癒される素晴らしいものなのですが、それはそれとして、この観月の様子が気になって仕方ないという状況で、それも週の最後となる金曜日に、そちらの話題を思い切りスルーする日記が来ようとは――!
……もしかすると、この青空のYASEI味溢れる日記が、観月の現状に関して何らかの関わりがある内容だったりするという可能性も否定はしきれませんが……とりあえず、今の俺にはそのあたりを読み取ることはできませんでした。
というかですね……今日のこの青空日記の内容が、これがまた強烈すぎるインパクトを誇っておられまして。観月ことが心配だといういてもたってもいられない気分さえ、ある意味吹き飛びかけたほどでした。
まあ、なにに度肝を抜かれたかといえば、その文を引用するだけで一目瞭然だったりします――ほらこのように!
つんつんってしたら――
びゅびゅ!
って。
おしっこもらしたの!
……………………。
………………(COOL!)(COOL!)(COOL!)(COOL!)(COOL!)(COOL!)(COOL!)(COOL!)(COOL!)(COOL!)(COOL!)(COOL!)(COOL!)(COOL!)(COOL!)(COOL!)(COOL!)(COOL!)(COOL!)(COOL!)……(落ち着け)(落ち着くんだトゥルー俺)(そしてリアル俺よ)(これはいつものトゥルー叙述)(真正面から受け止める必要はない……)(そう)(おしっこ)(びゅびゅ!)(……という単語そのものに反応する必要はないのだよ)(もっとクールな精神をもってこの状況を認識すれば)(青空が捕まえた青虫を)(おしっこを出す器官とみなして――)(そこから何か)(お汁が)(びゅびゅ!)(……って)(おしっこのように迸らせてしまったと)(ただそれだけのこと……)
……って、どう頑張ってもこの状況を冷静に認識することは不可能です! 不可能ですよトゥルーの神よ!
まったく毎回毎回、なんという露骨かつ巧妙な危険球を……! これはもうデッドボールどころではありませんが、判定上はなぜかストライク。トゥルーの時空がなせるワザというやつです。ああ、びっくりした。
まあ、青空という子がおちんちんに対して並々ならぬ興味を抱いていることは、それこそ最初の自己紹介の時点で頭に叩き込まれていたことでもありますしね。それがなくとも、幼児がうんちおしっこ関連の話が大好きなのも当たり前の話。……と、そこまで考えることで、ようやくいくらか心の平静が保ててきた次第です。
しかしながら――
うわあ――
わるいこですねぇ――
くすくすくす♥
……この一言が、平静に戻りかけた俺の心を、マゾヒスティックな部分から再び悩乱の極みにかき乱してくださりました。それはもう、完膚なきまでに!
なんなんでしょう、この潜在的な超ドSっぽい資質は。片鱗の段階ですらこれって――いやまあ、子供はみんな無自覚Sという部分もありますけれど、それにしてもこの青空のあざ笑いっぷりは……俺の鋭敏なM的資質を反応させずにはいられません。ええ、さっきのあおむしが、俺の体の某一部であると考えた場合……ヒイイイイイイイイイッ!!?
……これ以上、この方向に妄想を広げると、本当に帰ってくれなくなりそうなので、もうやめます。
まあ。やっていることは、いつもの虫や動物を弄んで遊ぶという、小さな子供のある意味仕事のようなものをこなしているに過ぎないわけですけれどね。虫をつんつんして汁が出るってのは、体液なんでしょうか?(トゥルークリーチャだったら大変恐ろしいですが) さすがにちょっとかわいそうと思ってしまいますが、まあそれは大人の感覚であり、それを押し付ける必要はとりあえずはないかなとも。命をいたわる優しい心は、それはそれでちゃんと身に着けられるでしょうしね。
さてさて。そんな虫あそびが楽しい青空は、トゥルー俺にもそれを勧めてきましたが、なるべくやんわりと遠慮させてもらう方向で。
「つんつんてすると、
くねくねするよぉ」という表現に、収まりかけた興奮が再び鎌首をあげかけたりもしますが……
――あっ!!
また、おしっこ
もらした――
あかちゃんむし?
ししし♥
そらより
あかちゃんだね。
……(考えていない……)(決して考えてなど居ない……!)(青空を相手に)(羞恥要素たっぷりの赤ちゃんプレイを興じているトゥルー俺の姿など……決して!)
……ええ、もうそろそろ、理性の限界を超えすぎて、本格的にアレやコレな発言が、ごくナチュラルに飛び出してきそうです。耐えるんだ、俺よ。
それはさておき、青空はもうおもらしは卒業したってことですが……ううむ、さすがは超一歳児。まあ、これも今に始まった話ではありませんが。
そんな青空にとって、おもらしをするあおむしは、自分より明確に下な存在と認識できるところがツボにはまるようですね。おお……幼児の残酷なまでの無邪気さは、やはり俺のM心を……って、それはもうやめます。ハイ。
で、その青虫を、これまた例によって、おうちにお持ち帰りしようということなのですが……これはこれでちょっとヤバいというか、幼少時の唯が和ちゃん家の風呂にやったみたいな状況を作り出しかねませんから、ちょっと心配ですね。また虹子を泣かせて「じょわわ」ってさせてしまう可能性も十分に。……放置、しておくべきかも?(←どの部分でそう思ったかは名誉に賭けて秘密)
さすがに、青空のご飯は食べられないでしょうし、食卓に連れてきたら、さすがにとがめられてしまうでしょうが……まあ、それが青空の生活スタイルってことで。
……さて。本当に観月の様子が何も語られなかったわけですが……まさか、輪廻転生がらみのものすごいことをして、あおむし化してしまった、なんてことはないでしょうね? さすがにそんな手塚治虫的世界観なイベントが起きたりはしないと思うのですが……心配なのと気になりすぎるのが両方です。
うわ〜〜
今日はもう、
本当に――
とってもとっても――
あっつ〜い日でしたね、お兄ちゃん!
リアルHOKKAIDOは非常に涼しげというか肌寒いうえに一日雨模様だったわけですがそれはさておき星花! 星花ですよ! ええ、リアルHOKKAIDOとリアル関東およびトゥルー方面とのギャップがあるのは今に始まった話でもないですからね。
なにはともあれ、今日は大変に暑かったご様子です。姉妹の中では、わりと夏とか暑いのに耐性がありそうにも見える星花ですが、そんなさすがの星花も、ちょっとバテ気味ということで……否!
星花ごときが弱音なんか吐いてちゃあ――
うちには吹雪ちゃんや綿雪ちゃんみたいに
星花なんかよりもずっとずっと――
暑さに弱い子がいっぱいいるし、
……この、見上げた克己心! その性格の基本部分は十分女の子らしい星花ですが、こういうところを見るとやはり、武将や男らしさにあこがれているだけの事はありますよね。もうこれだけでも、十分立派だと褒めてあげたいところですが――
それに星花は――
こんな時こそ!
敬愛する我が心のご主君様であられる――
お兄ちゃんのために♥
元気を出していただけるように
がんばらなくっちゃいけないのに――
立派な心構えに加えて、ちょっとこちらの心をダイレクトに響かせてもくれるわけですよ。いつもの発言ではあるんですが、さっきのような前置きがあると、これまた響き方も違ってくるというかなんというか。
――しかし今回は、どうやら言葉の上だけではなく、何か具体的にしてくれることがあるようですよ。うーむ、星花に色々かいがいしくされるというのは、これはなにやら、ホタや春風さんみたいな手馴れた感じでしてもらえるのとは違って、そのどこか拙い感じが、俺の心を幸せにしてくれそうな気配が濃厚です。
星花のほうも、そんな背伸びをしようとしてくれているせいか――「お兄ちゃん様」などと、これまたくすぐったくなってしまうような呼び方をしてくれているわけですよ。ううむ、かわいいなあ。他にも、「星花めはわかっていますもの!」だとか。
それはさておき。この暑い季節を乗り切るための何かを、星花はしてくれるつもりのようですが……しかしそれよりもなによりも。
あの冷静沈着な観月ちゃんですら、
この何日かちょっと様子がおかしくなって、
猫のマネなんてして「にゃあにゃあ」しか
言わなくなっちゃったくらい――
……って、ちょっとおおらか過ぎやしませんかトゥルー家族よ!
進行中! 観月の身に起こった異変、未だ現在進行形! ……いや、そりゃあまあ、特に何か解決したという類のイベントは先週ありませんでしたから、当たり前と言えば当たり前なのですが……しかし、観月は完全にNEKOモード持続中とのこと。うーむ、観月はこのぐらいの奇行ならば「いつもとちょっと違う」というぐらいの認識されているのでしょうか。まあ、普通にご飯を食べて幼稚園に通えていれば、そこまで深刻な捉え方はされないのかもですが。もしくは、一日中ずっとNEKO語で押し通してるわけではないとか。
……これってもしかすると、NEKOと観月とが体を入れ替えていたりするんでしょうか。それが観月の自由意志によるもので、いつでも戻ってく来られると言うのならまだいいんですが、何かこのままだとマズいような気も……しかし、さすがにトゥルーの中でも特別というべき怪奇現象でもありますゆえ、さしあたっては何もできることがないと言うのがこれまたなんとも。
そんなわけで、心配は心配でも、現時点ではどうすることもできないので、とりあえずは星花の心づくしを堪能させていただくことに。
で、その星花の試みとは――
じゃじゃ――ん♪
暑い日にはやっぱりこれっきゃない――の!
星花特製、漢方薬膳カレーでございます
カレー! 夏はカレーという格言に忠実に! ……というか、このじゃじゃーん♪の言い方でカレー鍋を出しているという姿がえらく新鮮なんですけれど! ええ、星花の手料理ですよ。普段は料理まではやらない子が、こうして人のために何か作ってくれるというのは、それだけで心に響くものがあるわけでして、当然のようにトゥルー俺も感動。
そして、「精力増大」という単語にも反応せざるを得ますまい。……ええ、精力が増したら、色々と食べたくなっちゃいますものね。食べた後にもっと美味しい何かを。……すいません、トゥルー内暑さで少々頭がやられぎみです。しかしながら――
では、失礼して、星花めが――
はい――あ〜ん♥
あああ、こぼれちゃう〜〜
……こんな美味しい&王道なドジイベントを起こされてしまったら、そりゃあ色々な意味で喜んでしまいますとも。ええ、色々と。
あのね。
カレーってね。
とってもとっても――
からーい、たべものなの。
そう! それがイイんじゃないですか――などと、思わず瞬間的に熱弁しようと思ってしまった、カレー大好きなリアル俺でありますが、その発言者が他ならぬさくらであったことに対し、瞬時にある種の危機感を覚えてしまった次第。
ええ、カレーといえば、昨日星花が作ってくれた薬膳カレーのことが思い出され、今日の日記もそれを受けてのことなのでしょうが……それはさておき。
カレーといえば辛さ。しかし、「辛さ」と「さくら」の組合せと言うのは、ちょっと考えただけでも水と油のような相性っぽい感じがアリアリでして……そして案の定、
からいからいカレー。
くすん――。
さくら――
思っただけで
かなしくなるの。
カレー大好きリアル俺が大ピンチな予感という名前の確信! いや、別にリアル俺とて、さくらに辛いカレーを無理に食べて欲しいなどとは決して思わないわけですが、しかしながら、嫌いとかならまだしも、思っただけで悲しまれてしまうと言うのは、それなりに心にダメージを受けてしまいます。い、いや、カレーの美味さだって、決して辛さだけではないのですが……ルーカレーなら、全然辛くないのもアリですしね。(スープカレーはさすがに辛味がないと旨味も激減ですが……)
まあ、さくらだろうと誰だろうと、このぐらいの小さな子が、辛いものを好きっていうのもまずありえない話だとは思うんですけどね。たださくらの場合、その度合いがかなり極端というか、ほんのすこしの辛味でもかなり敏感になってしまってそうな感じなので、これはちょっと俺的にどうしようかって感じの部分もあったりするわけです。
しかしながら、なにゆえそこまでカレーが嫌なのかと言うと、自分で味わう場合もさることながら、
お兄ちゃんは――しってる?
からーいカレーを食べるとね、
こわーいおかおになっちゃうの。
とのこと。あー、これは確かに。表情にまででなくとも、顔が赤くなって汗が吹き出すのは避けられませんしね。そのあたりの怖いイメージと、実際に食べてみたとき舌に感じた強烈な刺激とで、相乗効果的に怖いって感じになってしまったのでしょう。もともと、怖さのイメージを自分の中で増幅してしまいがちな子でもありますし。
その怖いイメージについて、トゲトゲとかツンツンとか、表現の仕方も可愛いなと思ったりもするわけですが、「おーまーえーをたべちゃうぞぉー
って――」……って……いや、これはカレーを食べてなくてももしかしたら……
うわぁ〜〜ん!
お兄ちゃんがこわーい
おかおになっちゃったら、
どうしよぅ――
……なんて邪気を放つまでもなく泣かれてしまいました! いや、さくらにはいつものことでもあるんですけれど、しかしカレーとさくらという究極にも程がある二択をせまられた以上、トゥルーの垣根すら越えて俺内部には危機感が芽生えるわけで……って!?
お兄ちゃん、
おねがい。
カレーたべないで!
カレーたべて
こわーいお兄ちゃんにならないで!
――俺に人生の喜びを断て、と!?
い、いや、いかにさくらの頼みと言えど、こればかりは……。こうなってくると、さくらのカレーに対する恐怖を解消してあげるために、辛くないカレーの開発を、何かの料理漫画ばりのノリで行おうって思わずにはいられません。……しかし、さくらも大丈夫なカレーとなると……むしろ糖分を加えるぐらいでないと難しそうな気も。
とにかく、「いっしょうのおねがい」とまで言われてしまうと、これはもう俺的には究極の二択という以前にその場で憤死せざるを得ないので、早急になんとかしてあげなければならないなと。ホタや春風さんに助けを求められるだろうか……。
本当に、
本当に――
暑いですねえ――
ふぅ……。
うわああああああ我がトゥルー家の誇張抜きで支えであるホタがなにやら夏バテ気味なご様子を――!?
いや、これはいきなり心配というか、DOUMINであるリアル俺は今日一日わりと寒い一日を過ごしていたのであまり実感できないのですが、ニュースを見る限りリアル関東及びトゥルーは大変に暑そうな様子でしたからね。ましてやホタは、一日ずっと大家族の家事に追われる身であり(しかも学業や趣味もおろそかにせず)、他の子よりもより体力を奪われているであろうことは想像に難くありません。印象的に、わりとタフな感じもするんですけれど、それは単にイメージだけの話で、実際にはかよわい中学生の女の子に過ぎないってことも忘れちゃいけないと思います。
そんなわけで、書き出しの時点で要心配度をマックスに近い勢いまで高めたわけですが、それでも自分よりまず「お兄ちゃんは無事ですか?」なんて聞いてくるこのホタさん。どうしましょう。どう慈しむべきなんでしょう。
とはいえさすがに……というか、トゥルー俺の前だからなのか、必要以上には強がったりせず、
蛍はちょっぴり――
元気ないです。
エ、エヘヘヘへ♥
……こんな風にも言ってくれるのが、大変に救いでもあり、可愛さのあまり体内温度が急上昇してしまう原因でもあるわけです。妹モードと巧みに見せてくれるホタのこの手腕……特急クラスの妹度とこの俺が断じます。
そんな中、イベントでは平気、とか、さりげなく気になる発言も行ってくれているわけですが、それはさて置くとしても、やはりいつもの「お母さん」モードのホタが顔を出してきてしまっているわけでして。みんなのご飯の支度をしないといけない……毎日続くこの重労働が強迫観念に近い思いになってしまうというのは、どこの家のお母さんにとっても悩みの種ではありますが――そんな重荷を中学生の身で背負ってしまうこの子には、やはり実質的な助けと共に、トゥルー兄と言う名前の精神的主柱が絶対に必要であると確信する次第。
ええ、こんな風には言ってても、それを兄の前でさらけ出してくれるのは、無意識のうちのリミッターとして大いに役立ってもいるわけで、そのあたりはさすが、お母さんの顔と妹の顔の両方を無意識の内に兼ね備えたホタならではだと思うわけです。
蛍はみんなにおいしいものを
いっぱいつくってあげて、
いつもニコニコ
元気の笑顔を配ってあげたい
って――
思っているのに。
……ねえ? こんな健気なことを、きちんと兄の前で告白してくれるっていうのは、いかにホタの中の「妹の顔」が、「お母さんの顔」である自分を心配してるかってことの現われだとも思うわけですよ。言ってみれば、無意識のうちのSOSでもあり、甘えたい気持ちなわけですが――こんな大歓迎できる危険信号が他にあるでしょうか否。
このところのお弁当作りの忙しさがたたった、という原因もあるわけですが、とにかく理由はさておき、ここはトゥルー俺が兄としてしてあげられることを、全力で行ってあげることこそが必要だと思わずにはいられません。……ああもう、「情けないな――」なんて言われた日には!
……などという、兄と妹との無意識レベルでの相互作用はバッチリ働いてくれたようで、さっそくホタから、「ちょっとだけ頼っても――
いいですか?」のお言葉が。
そして――駄目押し。
だって、こんな疲れたところ――
お兄ちゃんにしか――
見せられないもの。
蛍にちょっとだけ、元気を下さい!
嬉しい♥
――今の俺なら、ホタのために全身から2リットルまでの血液を抜くこともできそうな気分です。ど、どこまで……どこまで健気な妹っぷりをこの俺に! この俺に!
さあ、なんであろうとしてあげましょう――と。まさにトゥルー俺の兄的精神はボルテージマックスへ!
……そんなタイミングで放った、ホタのお願いが――
じゃあ――この
シンケンレッドの衣装、
着てみてくれますか?
フフフフフ♥
――やられた!(←夜神月AA省略)
……この話の流れで、まさかのシンケンレッド――! それもまたギリギリの固有名詞を! ええもう、シンケンレッドだろうと、555のアクセルフォームだろうと、なんだって着てあげようじゃあないですか。
梅雨明けになって――
毎日暑い日が続いていますね。
……なんだか、綿雪の日記がこの手のタイトルという時点で、早くもいじらしい内容になりそうな予感というか確信が!
ここ最近はずっと、とても元気なままで非常にアクティブともいえる活発ささえ見せてくれている綿雪でありますから、それほど心配することはないんだってわかってはいますが、しかしそれでもやはり、心配なのは間違いないわけで。特に、忘れた頃に……というパターンは一番恐ろしいものですからね。まあ、綿雪が今は元気だからって、他の子と同じように、体の調子を崩してしまうことぐらいは当然のようにあるわけで、そのあたりの割り切りもきちんと行わなくてはならないのでしょうけれど。
……とまあ、早くも感じてしまった不安から、ついつい前置きが長くなってしまいましたが、今日もまた、トゥルーの日中は大変に暑かった様子。都心基準だとしても、軽く猛暑日オーバーですからね。星花みたいな暑さに強めの子でさえ少し堪えているようですし、ましてそれが綿雪ともなれば……と、尽きない心配はとりあえず置いておいて。
焼けつくような陽射しに――
汗がびっしょり。
小さな子たちはパンツになって
公園の噴水で遊んでいて――
……………………。い、いえ、得に何も。はい、とても自然でありありふれた夏の日の光景ですよね。特に注目すべき要素など、何も。ハハ。(土日に小さい子たちと公園へ遊びに行くプランを計画中)
それはさておき、海晴姉さんの天気予報でも、(きっとかしこまった中にも可愛らしい感じで)熱中症注意報を出している様子。
まあ、夏の風物詩といえばその通りなのですが――
でも。
ユキは本当はこんな
真夏の暑さを――
知りません。
……ええ。しばしば忘れそうになるたび思い出させられる、ユキの送ってきた日々。さっき言ったような、夏の風物詩も、この子にとっては、つい最近までは、伝聞でしか知りえないモノだったわけで……
しかしながら、今の綿雪は、とりあえずは健康体。多少なりとも気は使わなければならないとはいえ、普通の子として扱っても良いぐらいには元気なわけでして。そうなってくると……
でもね、ユキももうこんなに
元気になったんだし、
ほんのちょっとくらいなら――
お外に出てみても大丈夫なんじゃないかなって。
最近そう思うんです。
……こう思う気持ちは、わからないではありません。ええ、さっきの言葉を聞いてしまった以上は。
しかしですよ、「暑い日なら。
とってもとってもあったかいんだから、
お風邪もひかないと思うんだけどな――」……というのは。確かに、それはそうなのですが。でも、いざ直接的な健康被害という点においては、熱中症のほうが遥かに危険なんですよね。北風と太陽の例を出すまでもなく、暑さというものは、外では防ぎようのないものですからして。
そんな心配を抱いてしまったところに――
ね。
お兄ちゃん。
良かったら今度ちょっとだけ――
こっそりユキをお外に連れて行ってください!
みんなには――内緒で
えへへ♥
……このおねだりは、悪魔的な誘惑すぎる……! ユキに! あのけなげで素直なユキが、「えへへ」なんて言いつつ、みんなに内緒のお出かけをおねだりされた日には! 殆ど抵抗など不可能というものです。
しかしそれでも、「大丈夫。ちょっとだけなら――絶対」などと、着実に悪い予感フラグを蓄えてくれているのがもう、心配で心配でなりません。……ええ、それこそかなりの勢いで、忘れた頃に……的なことになってしまいそうで。
まあ、もっとも。お外に出かけるといっても、きちんと暑さ対策を行って、短い時間で、そう激しいことをしないというぐらいに気をつけさえすれば、そこまで恐れるほどのリスクはないかな……とも思えるわけでして。これは非常に悩みどころです。
ユキ、お兄ちゃんと暑い暑い夏の
お日さまに照らされて――
一緒にかき氷を食べてみたいです!
幸い、お願いの内容そのものも、ちょうどかき氷という涼しげなアイテムを堪能できるので、このぐらいなら……とも。大丈夫かなあ。
今年の夏の旅行の予定は――
10日から17日だって。
今年もトゥルーの夏休みが近づいてきている!! ええ、昨年のトゥルー家は、我が試される大地ことHOKKAIDOに来訪してくれたわけでして。あれからもう一年も経つのかーと時の流れの速さを感じつつも、今年はどこへ行ってくれるのだろうと期待が膨らんでしまいます。
まあ、この旅行中というのは、リアル俺たち側からすれば、日記がお休みの日ってことでもあるんですが、しかし少なくとも、去年のお盆中はといいますと、霧賀先生による驚異的な連日挿絵更新が続いていたわけでして(参照:2008年8月のトゥルー日記)。今年も同じようにやってくれるかどうかは分かりませんが、あったらいいなと期待はさせていただきたく。
さて――そんな夏休み旅行に早くも思いを馳せるのはいいのですが、その報告をしてくれたのが、他ならぬ麗ということで、これは少々雲行きが――。ええ、みなさますでに察しておられるとおり、このトゥルー家で家族旅行の予定が立った場合、かなり高い確率で、麗の鉄道願望によるちょっとしたトラブルが生じるというのが通例なわけでして。そう、まさに去年の夏休みもありましたよね、できればカシオペアで行きたかった的なことを。まあ、このときはトラブルってほどではありませんでしたけど(そもそもが無茶な願いでもあるので)、やっぱこういうイベントがあるたびに、麗が残念がりつつ諦める姿を見るというのは、こちらとしても辛いものがあるわけですよ。
で、どうやら今日の日記も、そんな感じの雰囲気が濃厚に――
ゴメン。
悪いけどもう――
ちょっと話す気力がないから。
今日はここまでね。
……ほら。なんかのっけからあからさまなまでにテンション低に。そんなわけで、今日の日記は、麗特有の短めモードであり(リテイクが出る可能性も)、どういうやりとりがあったか、具体的なことはあまり書かれていないわけですが――
だからじゃんけんは嫌なのよ!
みんな、バカはチョキ出すって――
しらないの?
もう、バカばっかり!
……どういう経緯で、麗の願望が叶わなかったかということだけは、これだけで十分すぎるほどに理解はできました。何を出したかまで含めて。麗、じゃんけん弱そうだなあ。こういう思い込みが強くて顔に出やすい子は、恐らく感の鋭い立夏あたりには食い物にされることでしょう。頑ななうえ、氷柱ほどに頭が切れるというわけでもないでしょうし。
ああでも、この悔しがる様子が可愛すぎるのが、かわいそうなのやら幸せな気分にさせられるやら。
それはさておき。今年の家族旅行の行き先が気になるところですが……
あーあ……
乗りたかったな。
クリムゾンレッドの御堂筋線。
大阪って言ったら、
たこ焼きか御堂筋線かって
いうくらい当たり前なのに――
自らの願望を語ると同時に、無意識の内に説明を行ってくれるという麗の高等トゥルーテクニックが! なるほど、今年は大阪、関西方面ですか。……なんか、DOUMINである俺からすると、この時期のあちらは暑くて暑くてとても旅行には適さないような気がしてならないわけですが(夏休み中に一度行ったことがあるのですが、空気そのものが焦げ付いてるみたいだって思いました)、まあ気温のことを考えなければ、観光名所はたっぷりで楽しそうですよね。人込みが多いので、大家族で歩くのは大変かもしれませんが。
……ところで、この麗の大阪認識には、なにか軽く偏見的なものが含まれているようにも思えるのですが、そことんところどうなんでしょう関西のトゥルー諸兄よ。
ひっさしぶりの〜
ばっつとうばんっ♪
――と、思ったけど。
なんでそこまで嬉しそうなんですか海晴姉さん!! ええ、麗日記の後には海晴姉さんの影が常にあり。すでに本人も言っている通り、毎回恒例のお約束とも言うべきイベントになってすでに久しいわけではありますが、まさかここまでオープンに、恒例の日記リテイクに対しての喜びをあらわにしてくれるとは。もう分かっていることではありますが、どんだけ麗のことが大好きなんでしょう海晴姉さん。
しかしながら、過去のリテイクのときとは今回ちょっと事情が異なっており――
う〜ん、残念!
5行の倍の10行はあるものね。
前に5行を指摘して怒った手前、
これで書き直しを言うわけにも
いかないわよね――
……そもそもが日記のリテイク自体、極めて恣意的な判断基準だとも思うわけですが、その中でもとりあえず海晴姉さん内部においては線引きがきちんと行われている模様です。……まあ、実際には字数や行数がどうのというよりも、文章の内容から感じ取れる内容というか、気持ち的な問題なんでしょうけどね。そのあたりの屁理屈に関しては、麗も海晴姉さんもなんか大好きそうで、やっぱ二人は似ているんだなあって思いますね。
そのあたりのことについては、「ずる賢く」と評してはいるものの(超嬉しそうに)、きちんと言葉で触れられていますね。ええ、先週の日記にはちゃんと、トゥルー俺にとって一応ながらも状況を理解するに足る情報が含まれてましたし、その日の出来事に対する麗の意思もきちんと感じ取れるものではありました。これをリテイクさせたらさすがにちょっとな、と思えるぐらいには。
……とまあ、そんな麗の日記の変貌は、そりゃあ成長というかなんというか、麗ときちんと絆が深められたことの証だというぐらいには思っているわけなのですけれども。海晴姉さんはそのあたりのことをきちんと踏まえて、
どう?
お兄ちゃん――
最近、そんな手応え感じない?
フフフ♥
……ええ。こんな風に。男の子の自尊心をいろいろな方向からくすぐる言葉でけしかけてくれるわけなのですよ。ある意味、海晴姉さんの甘ーいエサやりとも言えるわけですが、エサだと分かっていつつも、全力で食いついてこそのトゥルー俺。
ほら、「姉妹の誰もできなかったことをよくぞ」と、ハートマーク三連撃まで放って褒め称えてくれるのも、「お兄ちゃん」としては気持ちを昂ぶらせずにはいられない言葉なわけですよ。
とまあそんなわけで、さっそくその後に、「その腕を見込んで」――という展開を持ちかけてくれたわけですが、その内容はというと……
あのね、麗ちゃんがじゃんけんで
パーを出すのは正直予想が付いてたのよ。
バカがチョキを出すっていうのが
なぜか麗ちゃんの持論なのは――
少なくとも氷柱ちゃんより上の私達には
わかっていたことだから。
そのことが――さっき、
麗ちゃんにバレちゃって――
エヘ♥
春風ちゃんって気にしないから――そういうの。
怒ってるのよね。
それもすごく!
……ん? これはちょっと、なんとなくは分かるものの、細かいところが……むむ? いや、麗がそういう偏見的な認識を持っているというのは自分で言ってたから分かるんですが……ああ、麗は自分がそういう風に思っていると、他の誰にも知られてるつもりはなかった、と。……いや、だとしたら、麗の認識も大概アレというか、どんだけ頑なでピュアな子なんだろうって認識をさらに強くせざるを得ません。いや、これは本当にちょっとピュアすぎるというかなんというか。
で、怒っているのは、そんなピュアな思い込みを、知っててそれを言わずに利用されたってところにあるのでしょうか。なるほど、分からないでもないのですが……いや、さすがにそれは麗さんちょっと。
春風さんがそれを言ってしまったというのは、さすがに気兼ねして……ってことなのかなって思ったのですが、「そういうの気にしない」って表現からすると、単になんとなくクチにしてしまったということなのかも。そういう経緯だと、なるほど、麗の癇もますます刺激されてしまうことに。
……とりあえず、そんな感じの状況として認識しましたが……ええ、じゃんけんのクセに関してはさて置き、麗にとっては、旅行と鉄道という極めて重大ごとが絡んだことでの悔しい事態なわけですからね。非がどこにあるかはさて置くとしても、怒り心頭なのはよく理解できます。
そんな麗をあやしにいくというのは、それこそ火中の栗も同然なわけですが――
だから――麗ちゃんの1番の理解者である
「お兄ちゃん」にお願い!
あの子のご機嫌直してきて――
……それでも、このお願いを聞くまでもなく、「自分がなんとかしなければならないだろうなあ」って思いが先に沸いてきてしまう自分は、そろそろトゥルー俺としては一人前を気取るぐらいは許されるでしょうか。ええ、海晴姉さんのお願いとあれば、なおさらに。
どんどんどん!
たいこのおと――
きこえてきたら、
おまつりがはじまった
しるしなの。
さあ、祭りの始まりだ!! ……と、昨日の麗の一件が気になるところではありますが、とりあえず今日はそちらはさて置かなければなりますまい。なにせ虹子がお祭りに心を沸きたてているからでありすなわちトゥルー俺もそれに同調!
だってホラ、
どんどんどん、
どんどんどん♪
……この「どんどんどん♪」をですね。虹子が口ずさんでいる姿を想像するだけで、可愛さのあまりもはや全トゥルー俺の脳内がその時点でカーニバル状態にならざるを得ないわけですから。
ええ、どうも今年のリアルHOKKAIDOは肌寒い日が続き、あまりこういう季節だという実感こそ沸かないのですが、少なくともリアル関東やトゥルー内においては、すでに夏休みにもinしており、大絶賛夏モードフル稼働という状態なわけですからね。
まして虹子にとっては、この世に生れ落ちてから、祭りを経験するのはほんの数回(具体的な回数はトゥルー的な力によって曖昧にされます)しかないわけですからね。それでなくとも、子供がこの太鼓の音を聞いて興奮しないなんてことはありえないでしょう。
そんなわけで虹子もさっそく(たぶん、他のトゥルー姉妹のみんなもそうなんでしょう)、「お着ものにお着がえして、
おまつりに行かなくちゃ!」と準備に取り掛かっているわけですよ。
ところで、虹子が着ているのは、金魚柄の着物のようですが、ににににの人が描いたイラストがまさにそのような感じであり、過去のどこかにこの着物の記述があったのか、それとも恐るべき予知能力が働いたのかと驚嘆しているところなのですが、それはさておき相変わらず見ただけで失神しかねないほどの可愛さです。やっぱこの子には華やかなオシャレが似合いすぎです。
そんな虹子は、お着物のみならず、盆踊りも踊る気マンマンのご様子。……って、教えてくれたの霙姉さんですか。相変わらずあの人はなにやら渋い方向に強いなあ。餡子に限らず、和系統が似合うという部分も確実にありますしね。風情の面においても。
そんな霙姉さん直伝の盆踊りを踊る虹子――
はぁ〜よいよい!
よったよったよったせ♪
えへへへへ♥
ぼんおどり。
虹子――上手?
……うん、じょうず。(←可愛らしさのあまり意識朦朧のヘヴン状態になりました)
で、お祭りに行きたいと言うのは、子供らしく、お菓子が貰えるというのが大きな動機でもあるようなのですが、「あーちゃんとそらちゃんのぶんも
もらってあげるんだから♥」と、お姉さんなところまで発揮してくれまして。かわいいやら立派やらで、トゥルー俺の幸福度もあらゆる意味で高ぶらさせられます。
とまあ、ここまで気分が盛り上がれば、それはもう、トゥルー俺もお祭り及び盆踊りに誘われないわけがないわけでして。……麗の件とか、観月の様子とか、ひそかに気になる事案は色々あるのですが、それはまあなるようになるとして、次のお休みには、トゥルー家の最寄の、ってことなんでしょう、待望のお祭りがあるようですね。
いっぱいおどって
おねむになったら、
おにいちゃんに
おんぶしてもらうの♥
……はい。天国のようなお祭りが近づいてきているようです。
ついに今週から
本格的な夏休みが始まって――
今日も暑いな!
「暑いな!」と嬉しそうに言うのが俺たちのヒカルクオリティ! ええ、まさにこの季節が似合う姉妹のトップクラスであろうアクティブ派・ヒカルの輝く季節がやってまいりました。ちなみに輝くのは飛び散る汗とか色々。
まあ、ヒカルは別にどの季節でもアクティブではあるのですが、ほら、春秋冬に関しては、運動活動のみならず、ポエマーな部分が顔を出してくる子でもありますし。その点夏ならば、やはりその暑さにより、感じるより動く的なヒカルの側面が最大限に発揮されるのでありましょう。
しかしながら。この夏本番に突入したこの日記で、まずヒカルが何を気にしたかと言えば――
オマエ――
バテたりなんか
してないか?
トゥルー俺の心配だっていうんですから。……ええ、ヒカルはご存知の通り、妹達の面倒見の良い、精神的兄貴ともいうべき頼れる姿をいつも見せてくれているわけです。
その情義は当然、同じ家族であるトゥルー俺にも向けられるわけですが……この場合、どうなんでしょうね。やっぱヒカルは、トゥルー俺の兄みたいな気分で接しているんでしょうか。さすがにお兄ちゃんとして見ているってことはないでしょうし。まあ、同年齢なので、ごく通常の友達感覚というのが自然なんでしょうけれど……でも、ヒカルとトゥルー俺は、同級生であると同時に、家族でもあるわけで。それも、どちらが兄だったり姉だったりするわけでもない、極めて曖昧な関係。……今にして改めて、このヒカルに対する設定の絶妙なラブコメ仕様を思い知らされますね。ヒカルが姉妹の中でも特に色恋に対してにぶちんなのは、その危うい関係を維持する上ではとても有効に働いているわけですけれども。
しかしながら――
なんだ。
ほら、
あの
その――
……
心配で――さ。
……
ああぁ、もちろん元気ならいいんだ!
……この、心配の仕方。姉のものでもなければ、単なる同級生に対してのものでも、もちろん妹のものでもない……年頃の異性に対する態度としか言いようがありませんよね。
いかにヒカルがにぶちんとはいえ、無意識化においてはしっかりと、トゥルー俺を同い年の異性として認識している部分があるってことを、この態度を見れば理解できるのではないかなと。……プロレスや相撲をとったりもしますけど、ホラ、そういうときには、ヒカルの脳筋モードが働きまくって乙女度がオフになっているとかそんな感じで。
まあ、そんな細かいことを抜きにしても、「バカは風邪引かないっていうもんな!
フフフ――私と一緒だ!!
うん♥」……の一言を聞けば、理屈じゃない嬉しさがこみ上げてもこようってものですよ。このヒカルの爽やかさを目の当たりにすれば、少しばかり気温や湿度が高かったとしても、すぐに涼やかな気分になれそうですね。
ところで、あろうことかそんな定番台詞を、氷柱はヒカルに対しても言っているようなのですが、
私もよく――そういうこと言われるんだ。
ほら、氷柱とかに――。
ホント、かわいいヤツだよな?
……ヒカル、お姉さんとしてやっぱ格が違いますね。このとことんナチュラルな器の大きさと爽やかさ。……こりゃあ女の子にモテるの当たり前ですよ。
とまあ、そんな兄貴っぷりを見せ付けてくれるヒカルですが、この季節、その傾向がさらに深まりそうな欲求に駆られることがあるようで。
また今年も――病気が出そうだ。
ん?
ああ――髪の毛切りたい病。
こう暑いと、毎日とにかく暑いし汗かくし
邪魔になるしで、とにかくばーっさり!
発作的に切りたくなっちゃうんだ。
ヒカルのショートカット化! ……い、いや、このロングヘアーを切ってしまうのは、そりゃあ他の姉妹が思うのと同じく、止めるべきとも思うわけですが……いや、でも。ヒカルのショート。それはそれで……?
――まして。
オマエは――どう思う?
私――ショートカットはそんなに似合わない、かな。
……この、黄金とも言えるシチュエーションで問いかけられてしまったら。たとえその結果に「責任」を取ってでも、決断を行おうと思えて仕方がありません。……ええ、ここでもしトゥルー俺が「ショートにしなよ、似合うから」なんて言った日には、ヒカルの乙女の証ともいうべき髪の毛に責任を取らなければならないというのと同じですからね。たとえ当のヒカルが特に気にしてなかったとしても、まず他の姉妹がそう認識してしまうでしょうし。氷柱や麗あたりは「なんてことを!」って激怒しそうですし、ホタや春風さんも、なにげに相当動揺しそう。特に春風さんなんて、自分ではショートにするなんて絶対できなさそうな人って気がしますし、それを自分の身において考えてしまうと、もうその時点で色々と……オオウ。やっぱ大変ですよ。
……とりあえず、ヒカルがショートになってしまうと、再びトゥルー俺との入れ替えごっこのイベントが起きそうなきもしますし、切るだけならいつでもできるってことで、今は思いとどまっていただくのがいいなかと。
あ――!
疲れた疲れた!!
夏休み最初の一週間――
も――遊びすぎて
つっかれちゃったヨ――!!
――真夏の権化、ついに降臨ッ! まあ、この子に限らず、このトゥルー姉妹ほど、名が体を表している子らも少ないとは思うのですが、こと、この立夏については極めてそれが顕著というか、まさに真夏の太陽と表現するに相応しいエンジョイっぷりが、開始数行の時点で早くもほとばしっているかのようです。
ええ、それはもう、立夏という名前からして分かるとおり、この子は夏、特に夏休み期間中には、ただでさえ豊富な活動エネルギーが倍以上になるといっても過言ではなさそうです。ちらっと日記を読んだだけで……うわあ。 DOUMINである自分はあまり夏バテとかの経験がないのですが、夏の暑さに苦しむ人は、この立夏のパワフルさを見ただけで熱中症になりかねませんね。……ええ、できれば遊びまくって発熱発汗しまくった立夏に圧し掛かられて熱死するとかそんなシチュエーションも味わってみたいところでして……と、それはさておき。
「エヘヘ♥」と可愛らしさをアピールしつつ、そんな立夏の夏エネルギーはさっそく、お喋りモードに費やされ始めました。「リカはねぇ――
もぉ、すっごい!
夏をエンジョイしちゃってるヨ〜!」とのことですが、いやはや、まさにまさに……
月曜日はファミリーショッピングで
デパートの屋上のイタリアンジェラートでしょぉ――
(中略)
わぉ!
もう思い出しただけでヨダレでる〜♥♥♥
……あまりにもボリュームたっぷりすぎなので、思わず中略してしまいましたが、きちんと読んでみた感想としては――なんというメタボサマーをお過ごしですか立夏さん。
いや、食べるだけではなく遊ぶ方も相当にパワフルなご様子なのですが、しかしそれを考慮してもなお、これは聞いただけで成人病を複合発症してしまいそうな、甘ったるい単語の羅列、羅列、羅列――! そして恐るべきは、この短期間でそれだけ食べておきながら、最後の感想が、「思い出しただけでヨダレでる」という点。……ああ、さらに益々食べる気マンマンなのでございますね立夏さん。
……たしか前回の日記で、おなかの肉がヤヴァイ!って感じのことを書いてた気がするのですが、そのことは忘れてしまったのか、夏でそれを消費できる自信があるのか、理解したうえで開き直っているのか……いずれにせよ、頼もしい限りではあるものの、さすがに少しばかり心配です。いや、某三姉妹の雌豚みたいなお肉っぷりになってしまったとしても、それはそれで可愛いし良いと思うんですけれど、この食べっぷりは肥満以前におなかを壊しそうで。
食べてるものを抽出してみると、「イタリアンジェラート」「棒つきアイス」「アメリカーンドッグ」「2個入りチューチューアイス」「ハニーバニラアイスクリーム」「クリームソーダ」「アフォガート」……あああ、どんだけアイス食べまくってるんですか立夏さん。けいおん!の唯だってここまでアイスに依存してませんよ。
リッカの手のひらにはもう
アイスクリームスクープのたこが
出来ちゃったヨ!
シシシシシ♥
アイスクリームによるたこ……前人未到の境地に達しそうな勢いですホント。
……とまあ、そんな食欲方向にフリーダムすぎる夏休みを楽しんでいる立夏として感慨深いのは、「冷たいアイスは1日1つ!の
お子チャマ扱いのお約束から
解放されたこと」とのこと。……この様子を見る限り、アイスの制限に関してだけは、まだ個数制限を設けておくべきだったという気がしますが、まあそれはそれとして、中学生になってはじめての夏休みとしては、最高の思いができているようで。これだけアイスを食べれば、(さっきヨダレ出るとか言ってましたが)さすがにもう満足だろう……と思ってたら!
リッカ、遊び疲れかナァ?
なんだかイマイチ食欲なくて――
アイスしか食べる気しないんだヨネ
……ゎぁぉ。今の立夏なら、多分魔神ブウにも食欲で勝てます。
さすがにトゥルー家ということで、自家製アイスを作っているというのは、いくらでも食べる子がいることを思うと尚適切だったのだなあとは思うわけですが、さすがにホタも、この立夏の食欲を恐れたのか、当分は控えておこうと言っているようです。そりゃあねえ。
そんな風に、自家製アイスを立たれてしまった立夏ですが。……やはり我慢できるはずもなく、
リカには今日もアイスが必要なの!
ね?
ねねねねね?
オニーチャンも食べたいでしょ?
だから一緒に作ろ!
蛍おねーちゃんにはもちろん内緒で。
大丈夫、リカがちゃーんとアイスの作り方は知ってるし、
バレない、バレない――
オニーチャンさえ黙っててくれたら
絶対バレないって!
……はい、お約束どおり、トゥルー俺を巻き込んでまいりました。いや、さすがに兄として、今回のことは控えさせるべきかなと思うわけなのですが、しかし立夏のわがままは、断りやすいようでこれがなかなか……。
万一オニーチャンがしゃべりそうになったら、
リカがチュゥ〜 って口ふさいであげるし!
だからこれから一緒にこっそり作ろう〜♥♥♥
……中学生になって、アイスの制限がなくなっただけではなく。男を陥落させるハニートラップまでもバッチリ身に着けてしまったようですね。いや、もともと備わっていたという噂もありますけれど! ああ、立夏の唇、超甘ったるそう……
立夏姉は――
まだ寝込んでいます。
――どンだけアイス喰ったンですか立夏ァー!
いや、これは月曜日早々、微妙に暑苦しい小池一夫先生風に叫ばざるを得ない事態が発生ですよ! ……っていうか、ええ。金曜日にけっこう心配してはいたんですが……案の定でありました。
なにやらただ事ならぬ書き出しから始まっている今日のこの日記ですが、およそどういう事態が生じたかについては、詳しく読むまでもなく想像することが可能です。どう考えてもアイスの食べすぎです本当にありがとうございました。
ええ、アイスを愛すことにおいて、平沢唯を上回る逸材といえば、我がトゥルー家が誇る七女・立夏さんをおいて他にはまずいますまいて。そして、その食欲にある程度までは正比例するかのごとく胃も相応の頑強さを誇っておられるのでしょうが……さすがに今回はリミットオーバーを引き起こしてしまったようで。
そんな立夏の食いまくりモードについては、ほぼ鮮明に想像することさえできるのですが、とりあえず吹雪に詳しいことを訊きますと、
いえ、蛍姉や春風姉の怒りは
立夏姉が体調を崩したこともあって
それほどでもありませんが――
……
立夏姉が本当に自省しているのかは
わかりません。
小雨姉の言によれば、
「ああ、私のスーパーゴールデンデリシャスアイス〜」
と寝言を言っていたそうですから。
……はい。想像通り、全く懲りておられません。きっとまた機会があれば、これに懲りずに同じように凄い名前のアイスを作り上げ、食べつくしてしまうことでしょう。……このアイスのネーミングはさておき、どれだけの愛情と情熱を込めて手作りアイスを堪能したかというのは良く分かります。そのあたりの気持ちがわかるので、あまり真っ向から責めたくはありませんが――さすがにこれは少しばかり注意しないと兄失格な領域ですね。春風さんやホタは、体調を崩してしまったので、あまり怒れないでいるようですが、兄としては逆に、それを叱ってあげないと。
まあいずれにせよ、いくらか体調が回復してからではありますけれど。小雨の心配っぷりがとてもいとおしくもありますが、当の本人は、まあ、その……。「発言の内容が固有名詞だけでは――」と吹雪は言ってますが、少なくとも、語尾の「♥」を見れば一目瞭然かなとも。
しかしそれにしても。立夏の胃袋というのは、普段の食欲に正比例するかのごとく丈夫なものなんでしょうけれど、それすら壊してしまうほどに大量にアイスを摂取したというわけですよね。夜に食べたというのも悪影響を及ぼしてるでしょうけれど、やはり問題は量ですよ。
それに、手作りアイスということは――ええ、市販のアイスとは違い、材料のある限りは作り放題という状況になわけでして。
きっと立夏姉は、計算が嫌いだと常日頃から公言し、
おつりの計算も貯金箱の計算も全くしませんから――
おそらくアイスクリームが増えるということを――
まったく計算に入れていなかったのだと思います。
……まさに立夏。立夏としか言いようがありません。某タコスの子のように、算数のドリルをやらせたくなりそうなエピソードです。ただ、たとえ分量の計算ができていたとしても、実際に作る量に差があったかどうか、いくらか疑問が残るところでもありますが。
とりあえず原因としては、材料のみの総量で計算して、作りあがったアイスが膨張するということを失念していたことのようですが……想定していた量でも1000mlという時点で、すでにオーバーランと言わざるを得ません。
で、実際にできあがった2000mlのうち、一緒にいたトゥルー俺に少し渡して、残る1700mlを全部食べた――と。はい、納得できすぎるほどに納得の量。……というか、この分量を前にしてさえ、「なんとかなるヨ! だいじょーぶ全部食べられる♪」とか言ってそうな立夏の姿が目に浮かぶかのようです。幸せそうな表情で。そして、その後の腹をぼっこり膨らませた姿まで含めて。
ともあれ、食べすぎとだけ言えばなんだか軽そうですが、吹雪の言うように「急性症状」として考えると、これはさすがに笑ってはいられませんね。トゥルー兄もさすがに量をみた時点で止めるべきでしたね。
それについて腹を立てているのは吹雪も同じようで――
ああ。
そんなことなら私にも――
声をかけてくれれば良かったのに。
はい。
少しだけ。
恨んでいるのは事実です。
……と思ったら、なにげに可愛らしい理由で怒っていた吹雪。いや、吹雪もなんだかんだで女の子というか。暑いのが苦手な吹雪ならなおさら、この季節にアイスが恋しくないわけがありませんしね。
降ったり止んだり
降ったり止んだり。
本当に――
意気地のないお天気ね!
やんなっちゃう。
マリー、天気におかんむり! ……というわけで、ここのところ続くぐずついたお天気に、マリーもいささか機嫌を損ねておいでのようですが、「意気地のないお天気」という表現が、実にマリーらしいというか。この気品と気位の高さ、まるでサイド7のセイラさんを思い出させます(昨日の夜BS2見ました)。
「はっきりしない天気は嫌い」という主張自体は、概ね誰でも同じことが言えるとは思うのですが、このマリーという子の感覚では、それがどこか男の子をたきつけるみたいな言い方になるわけですよ。なんというか……改めて、幼稚園児の女の子とは思えぬ女性オーラを感じてしまいます。
晴れなら晴れ、雨なら雨と、白黒はっきりつけるべきと激しく主張する様には、マリーアントワネット由来ってことなのでしょうか、気性の強さも垣間見られますが、その根本的な怒りの原因は、お気に入りの靴も、あるいは長靴も、どっちも思い切って履けないから、というところにあるようです。ええ、ここで一気に等身大の幼稚園児な雰囲気も出してくれたわけですが――
もう。
雨雲のバカ。
バカバカバカ!
はっきりしない
フニャフニャ男め!
ふ、ふ、フニャフニャじゃありません!!!(←思わずどこかを押さえながら絶叫) ……って、これまた凄い表現を。基本はさっき言ったような、どこか男をたきつけるかのような語彙なんですけれど、そんな中でもよりにもよって、フニャちん……じゃなかった、いやでも、そういう表現を連想させるかのような――ともあれ、自分に言われたのでなくても、これには男として思わず反応せずにはいられません。バカバカバカ!って言い方の可愛らしさと相まって、もう大変なことに。
……とまあ、そんなすごい発言でトゥルー兄を惑わせてくれるマリーですが、さらにとんでもない発言が。
ねぇ、フェルゼン――
マリーのために、明日は
この空をまっ青に晴れた
夏の空にしてくれない?
愛するマリーのためだもの、
そのくらい当たり前にできるわよね?
……いや、その。
この、「まさにマリーアントワネット!」な発言を受けた瞬間の俺の心境としては、まさに池田ばりに「無理!」といったところなのですが……しかし、こんな可愛いマリーたちのトゥルー兄であるためには、この理不尽に勝利しなければなりません。ええ、「履きたいんだもーんっ!」なんて言われた日には。ああ、かわいいなあかわいいなあ……と、どこか気持ちが朗らかになっていたところに。
いいこと、
教えて上げる♥
あのね、
愛の深さは――
どれだけ自分を犠牲にできるかに
かかっているのよ?
少なくとも――
マリーはそれで
計るの。
ウフフ♥
……なにか、とてつもないことを言われている気がするのですが、……否、俺の気のせいではないはずだ!
犠牲を! マリーが愛と言う名前のサクリファイスをお求めです! あ、あ、あ……マリーの中に眠る典型的アントワネッティズムが牙をむき出しに……! 普段がとてもいい子なので、うっかりすると忘れてしまいがちですが、マリーの本質には、こうして男をかしずかせることにこそ喜びを感じる悪女の部分がたっぷりとあるんですよね。それも、子供らしさという名前の影に潜ませて。
さて、問題なのは……この濃厚なアントワネッティズムの直撃を受けたリアル俺が、なにやらとても興奮してしまっている件。あわわ、マリーは俺のようなMっぽい男子の心を狂わせる術を身に付け過ぎている! まだ幼稚園児なのに……って、むしろ幼稚園児だからこそ、ここまで強烈な効果があるともいえるわけですが。ああ、まさにろりーた絶対王政!
そんな大多数のマゾヒズムの象徴とも言うべき俺に、こんなことを言われてしまった日には――
フェルゼンが命をかけて
青空を連れてきてくれたら――
新しいサンダルを履いたマリーの足が
地面を踏む前に――
そっとキスさせてあげてもよくってよ?
……………………じょぼぼぼぼ。
グラグラすると――
こまるもの。
それは地震?
それとも――
(中略)
うふふ♥
なんだか、なぞなぞみたいですね!
――日記の最初から、小雨がなにやらハイテンションで楽しげです! いや、問われたなぞなぞについてはちょっと見当も付かないのですが、この言葉遣いというか言葉遊びのセンスは、なんだかいいなって思う次第。トゥルー家の子たちはみんなそれぞれに風雅な面がありますけれど、小雨のそれは特に繊細で奥深いように思えますね。内向的ってだけじゃなくって、こういう感性の使い方が上手な気がします。言っててなんだか嬉しそうなのがその証。
まあ、このなぞなぞ(?)は、あくまで前置きの枕詞みたいなものでありまして。今日の本題はどうやら、家族に少し嬉しいことが起こったようです。
そう。それは、マリーの乳歯が抜けたこと。
初めての――グラグラです。
みんなで、おめでとうを
言いました♥
は、初めて……。(←女の子の初めて、という部分に軽く反応) いやまあ、子供が経験するイベントとしては、いわゆるお赤飯ごとの前哨戦の一つなわけでして、見当違いな反応というわけでもない気がしますね、と自己弁護。
とまあ、それはさておき。昨日の日記はちょうど真璃だったわけですが、そういえば、昨日のマリーは少しばかりイライラ気味でしたね。たぶんこの歯のグラグラが気持ちに影響していたのでしょう。……そのおかげで、M属性のトゥルー俺には、大変嬉しいイベントも副産物として味わえたわけでして。なんともありがたい役得で御座います。
さて、この歯の生え変わりというのは、場合によっては怖かったり痛かったりな思いをすることもあるわけですが、真璃の場合はかなりすんなりいったようですね。
……で。その「すんなりいかなかった例」として、やっぱりというかなんと言うか、小雨自身の思い出が語られていたり。まあ、小雨じゃなくっても、てこずる子はてこずるでしょうけどね。……ただ、小雨の場合、定番の糸で抜いたりするのを怖がりすぎて行えず、かえって恐ろしい歯医者さんの手にかかることになったんじゃないかなーとも想像してみたり。
……で、トゥルー家において、抜けた乳歯の扱いは、やはり伝統的なしきたりを重視するこの家らしく、下の歯は屋根に、上の歯は縁の下と、きちんと投げ捨ててきたようです。……ということは、トゥルーハウスの屋根や縁の下には、これまでで10人以上分の乳歯が転がっていたりするわけですね。なんだか地下闘技場の砂みたいなことになっていそうです。ガイアが扱えば立派な兵器に。
まあ、なにはともあれ。マリーが無事に大人への階段を上れたわけで、大変めでたきことでありました。ええ、今の時点でもうこれでもかというほどお姉さんであり、男を惑わす王女様だというのに、これ以上大人になったらどうなってしまうのでしょう(←股間をもじもじさせながら)
そんな感慨があるのは小雨も同じようで――といっても、感慨のベクトルはちょっとだけ違ってまして、
マリーちゃんももうこれでまた1つ、
すっかりお姉さんですね。
小雨なんて、すぐに追い抜かされてしまいそうです――
ああ、再び小雨の後ろ向きなところが……とはいえ、マリーみたいな子に関しては、そう思うのも無理はないって部分はありますけどね。すでにしてそこらの小学生顔負けな器量を持っていることは誰もが認めるところでしょうし。
も――
やってらんない。
暑くて――
なんなの、この天気!?
涼しくて快晴でとても過ごしやすくて申し訳ありませんDOUMIN代表として! ええ、ここのところ、トゥルー日記で語られる気候と現実の気候とのギャップが激しいことこの上ありません。いや、過ごしやすくていいといえばいいのですが、このまま夏が来ないまま7月そして8月と過ぎてしまうのではないかと恐怖してはおりますが、そのようなことを暑さでイライラマックスハートな氷柱の前で言ったりはできないので自重の方向で。
それはさておき、今日の日記は氷柱の番なのですが、これがまたもう、今まで他の姉妹によって続いてきた続いてきた、暑いよ暑いよ的な内容の中でも、最高に自重のないものになっております。
湿気はスゴイし、
気温は高いし、
紫外線バリバリだし――
もう、どこにも行きたくなーいっ!!
……見てください、この反応。天気というどうしようもないことに対して抱く、素直ないらだちっぷりは、氷柱の情緒の幼さの象徴でもあるわけですが、むしろこのストレートな反応が、この子の本質的なまっすぐさを示してもいるのかなあと。かわいいのうかわいいのう。
とにかく、勉強すらもしたくない、汗をかくのも不愉快と、氷柱のイライラはいよいよ最高潮へ。そんな氷柱の意思が向かう先といえば当然――トゥルー俺ですねハイ。ある種の期待感とともに待ち焦がれておりましたとも! そう――
ねぇ、下僕。
これだけご主人様が
不愉快だって表明してるんだから――
なんか、お楽しみを提供しようって
いう気はないわけ?
このようなノリノリ下僕と遊んでもらおう的な反応を! よく訓練されたトゥルー諸兄におきましては、このように一件高慢な氷柱の物言いが、その実、素直にお兄ちゃんと言いたくないトゥルー俺に対してかまって欲しいという意思の表れであるということなどすでに重々承知と思います。まさにその典型ともいうべき反応であり、氷柱の本質的な妹オーラの強さに惹かれてやまない身としては、それこそ喜びに打ち震えんばかりです。氷柱が行うこの下僕扱いって、M心というよりはむしろ兄心を刺激されるんですよねー。この子が下僕下僕と言えば言うほど、ある意味でトゥルー兄に対してかまって欲しい、甘えたいという気持ちがあるんだってことがわかるわけですから。
そんな理解を前提としたうえでは、「私、こういうときは
わがままを聞いてもらうのが
1番気が晴れるの」という発言がもう、どれほど氷柱がピュアな妹であるかを証明しているも同然であり、その後に続く「知ってた?フフフ」な反応がもう、いとおしくていとおしくて。
――そして。その下僕に対する欲求そのものも、可愛さ満点にもほどがあるものでありました。
うーん、そうだな。
プリン食べたい。
うん。
プリン。
プリンプリンプリン!!
買ってきて!
今すぐ。
――ぷるぷるぷる(←可愛さのあまり転げまわるのを必死に堪えています)
ええ、詳しい言及はさけますが、今の氷柱なら、平沢唯にだって勝てそうですね。この、無遠慮かつ純粋極まるお願いっぷり――! それもプリンと来ましたか、プリンと。
まあ今回の場合、氷柱もさすがに、あえて可愛らしく子供っぽい言い方をしてるって自覚はあって、それで兄をからかってやろうという自覚的な意図もありそうな気はするんですけれど、まあそれはそれで、信頼と言うか距離感の近さの現われですしね。
まあなんにせよ。
私は――待ってるから。
そうね、買ってきてくれたら――
私の嫌いなカラメルのトコロは
下僕にあげるわよ。
もし買ってきてくれないんだったら、
ものすごい――意地悪がアナタを待ってるわよ?
フフフ――
……こんなことを言われてしまったら、何が何でも叶えてあげなくてはって気持ちになるのは容易ですけれどね。もっとも、その「ものすごい意地悪」とやらを味わってみたいという気持ちもあるわけですが。
今日で文月も――晦日。
明日からは葉月――
早いもので、夏休みも
もうあとまるまる一月で
終わりじゃ!
フフフ♥
7月最後の日記は観月――って、もうすっかり普通の状態になってるー!? いや、ただならぬ雰囲気が漂っていた前回の日記から数日間、観月の様子がなんだか猫っぽいとか、非常に気になる記述があちこちで見受けられたので、ずっとそれが気になっていたんですよ。もっとも、家族の間でもそれほど大事にはなっていなかったので、結局は一過性というかなんというか、気に病む必要はなかったってことなんでしょうね。どういうことが起きていたのかは分かりようもありませんが、観月の自由意志で程よく行われていたということだけは間違いなさそうです。
とまあ、月が変わる前に、この心配だった観月の様子が、ともあれ杞憂だったということが明らかになったので、一安心です。ええ、あれもまた、トゥルーの深遠の一端だったのかも知れません。全ては漆黒の闇の中へ。
さて――それはさておき、そんなことなどすっかり気に止めても居ない観月は、なにやらご機嫌なご様子。というのも――「文月と葉月の
つごもりの日は――
我が家ではいつも
良きことが起こる日」とのこと。
観月の言うことだから、またなにやら不思議関係の出来事なのでは、と軽く身構えたい気もするのですが、どうやらそういうことでもなさそうな気配です。なにせ、家族全員にとっての「とびきり上等の縁起の良きこと♥」って話ですからね。そういう観月の様子も、いつになく無邪気にはしゃいでいるというか、やたら歳相応に見えるというか……いや、普段もけっこう歳相応なところはあるんですけどね。
で、その幸せごとの正体とは――海晴姉さん? ……が買ってきてくれたであろう、大きなアイスクリームケーキとのこと。
ええ、またもやアイスネタですよ。そりゃあ夏ですから、アイスを愛さない人なんてそうは居ないでしょうけれど、それにしてもここ最近のトゥルー家におけるアイス率は高すぎです。まあ、みんな女の子ですからね。腹を壊すまで食べる子もいれば、それを密かにうらやむ子、兄に独特のおねだりをする子や、小豆バー大好きな次女などなど。
そして観月も、そんなアイス大好きな姉妹のご多分に漏れず、「ししししし♥」と観月らしくもカワイらしい笑い方を! ああ、こちらの心が涼やかに癒されるかのごとし。
ちなみに、最初に言った、つごもりの良いことというのは、アイス10%オフと、トゥルー家にしてはなかなか所帯じみたことが理由だったようです。アイスが嬉しい夏限定で幸せってことなんでしょうね。まあ、こういう所帯じみたところも、トゥルー家の良さというか。
そして、そんな便利な日を活用できていることが、観月にとってはなにやら誇らしくもあるようですね。こういうことで喜べるのは、これまた歳相応というか、観月のまだまだ子供っぽい可愛らしさがにじむ点です。
うむ。わらわたち幼稚園児は
みーんなアイスが大好きなのじゃ!
覚えておくとよいぞ
葉月も楽しみに待っていよう。
31種類ものアイスが
まるごとぜんぶお得なのじゃー♥♥♥
「なのじゃー♥♥♥」……うおおおおおああああ。
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