U:世の中の仕組みについて
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(12) 改革のイメージV:高等学校編

改革によって高等学校はこんなイメージになります。

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1.各高校は得意分野で活躍します

高等学校の学校協議会は小学校や中学校のそれとはことなります。

まず、都道府県をおよそ5〜10のブロックに分けます。そのブロック内に位置する高校はブロック内の産業や大学や専門学校の立地を考慮して、各校が得意とする専門分野を決めます。それは必ずしも職業教育に直結するものでなくてもかまいません。例えば、海に近い普通科の高校で生物を重視する教育活動を行う、などが考えられます。

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2.産業の後継者や専門家の育成へ向けて

高校段階ですから、すぐに専門教育というわけではないのですが、将来に向けてその素養を身につける教育が展開されています。例えば、考える、話す、調べる、作るなど学びの基本を重視する教育です。

そのような教育内容ですから、学校協議会は教師、近隣の大学・専門学校、産業界の代表で構成され、教育活動をめぐって質の高い議論がここではなされています。

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3.在籍校の枠を超えて学べます

高校では、在籍する学校の枠を超えて、他の高校や大学・専門学校で学んだり、企業で研修を受けたり、学校を休学して一時的に働くことも認められます。どこの高校を卒業したかはあまり意味がなくなります。

長期間、遠方へ国内留学をすることもできます。農業に興味を持った東京の高校生が一年間、北海道の牧場に国内留学しています。

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4.いつでも再開できる学習

また、家庭の都合、健康上の理由で勉学を一時的に中断したりしても、再び学校に戻ることのできる機会が広げられます。思春期特有の精神的な悩みから学校を休み、いろいろな体験をとおして再び勉学の意欲を取り戻した青年も多くいます。

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5.職業訓練と結びつく

地域のハローワークや職業訓練校と連携をとり、全日制・定時制・通信制の高等学校には多くの大人が通っています。再入学が必要なほどではないにしても、各専門分野の基本を学習するには、高校段階のカリキュラムはぴったりです。行政コストもこれにより削減できます。

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6.人材開発プロジェクトとしての機能

小学校の「基礎教育コミュニティー」、中学校の「地域教育センター」に対し、高等学校は「人材開発プロジェクト」としての役割をはたしています。 地域で育ち(小学校)、地域でささえ(中学校)、地域のために(高等学校)。この三つの機能が相互に助け合って、学校教育は質の高いセイフティー・ネットを提供しています。 この機能は「ホット・ネット」(仮称)の愛称で呼ばれています。

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