ファイブスター物語

☆Agnus Dei(シンジ&レイ)

 レイへの思い入れが高じて、やむにやまれず描いたと記憶しています。まだエヴァというアニメに夢が持てていた時期だけに、エネルギーを持て余している様が微笑ましくもあります。自分のことなんですが、若いっていいなあと思ってしまいます。

☆眠れぬ夜(ミサト&シンジ)

 時間軸はカヲルが死んだ直後。エヴァの小説は二本のみです。『ふしぎの海のナディア』なんかもそうですが、思い入れが強すぎる作品はなかなかパロディ化できない傾向にあるようです。「萌え」よりももっと強い感情を抱くからでしょう。
 これは、エヴァという作品を咀嚼する過程で、直球の理屈だけではそれはなかなか難しいことを悟って、小説という形を取ってみたという作品です。なのでいささか理屈っぽくかつ幼稚ですが、リアルタイムで作品を追っていた当時の10代がどういう受け取り方をしていたかの参考にはなるでしょう(笑)。「あとがき」も当時(恐らく最終回放映直後ぐらいだと思うのですが)のものです。
 タイトルはオフコース初期の曲より。

☆第九.伍話(オールキャラギャグ)

 『ナディア』のおまけ劇場にあったミスコンの話をパクッたものです。何を思ってこれを書いたのかは今となっては分かりませんが、まあ当時の友人たちへの受け狙いでしょう。
 そしてなぜシナリオの形式を取っているのかもナゾなのですが、あの独特のカメラワークを文章でマネしてみたかったんだと思います。

☆第参次中間報告

 エヴァ放映中に高三の私が書いた、エヴァについての分析的文章の一つです。これは当時の私が自分なりに使徒の由来についてまとめたものです。エヴァ放映前に指定校推薦で大学入試を終了させていたからこそできた芸当でした。
 第参次なのは、この前に二つ文章を書いているからなのですが、そちらはシリーズ前半に書かれたもので、内容的にも稚拙なので割愛しました。

☆第四次中間報告

 エヴァの各キャラクターをフロイトの理論を下敷きにして分析しようとした無謀な文章です。フロイトの理論といっても、『精神分析入門』しか読んでいないのだから、子供が知った風なことを言っているに過ぎないのですが、自分に分からないことなんかないというような勢いは、自分の過去の姿ながらすごいと思います。
 内容も、拙いながらもあながち間違ったことを言っているわけではないので、特に手を加えたりはしていません。

☆第伍次中間報告

 放映終了直後にまとめた、私のエヴァについての結論です。これ以上何も言うことはありません。
 ちなみに大学に入って取った「心理学概論」という講義でエヴァが話題になり、そのときまだ若かった私はしゃしゃり出て先生にあれこれエヴァの説明をし、エアチェックしたビデオをお貸ししたりこの文章を読んでいただいたりして、結果エヴァの最終2話を教材として取り上げていただくこととなりました。その際にはこの文章も受講者に配付されました(この講義は学内でもちょっとした話題となり、受講生ではない学生も多く教室にまぎれ込んでいたのを憶えています)。
 不躾なガキだった私の話をちゃんと聞いてくれた越川先生には感謝してもしきれません。ご覧になられることはないと思いますが、この場を借りてお礼申し上げます。
 ちなみに、2年ほど前に後輩に聞いたところ、この講義はまだ続いているとのこと。今もまだ続いているのでしょうか。

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