ジョグジャカルタ
5/25 ジョグジャカルタへ
 
飛行機の中、だんだんと日が暮れてくる。ぽつぽつと家の明かりが眼下に点在している。渋滞の道は動かない自動車のヘッドライトがそれと教 えてくれる。都市が近づいていると思わせる。ジャカルタは寄らないことにした。何か都会に行く気がしなかったからだ。ジャカルタ空港で飛行機を乗り換え、 ジョグジャカルタへ。飛行機から見る夜景が美しい・・・
 飛行機を降り、荷物を取りに行くとパダンで別便にしたバタックギターが着いていない・・・さっそく調べさせると、ジャカルタで降ろされてしまったらし い。宿が決まったら空港に連絡し届けてもらうことになった。えらい時間を食ってしまった。もう空港に残っているのは客は自分だけだ。タクシーを捕まえ市内 へ向かう。
 今日は仏陀誕生記念日でホリデーだそうで、街は大にぎわいだ(ジョグジャには仏教徒もいるのか?)。どの安宿も満室で入れない。ルックマンと名乗る男が 知り合いの宿さがしてやるという。何軒か一緒にまわったが空いておらずすごく細い路地の奥にある宿のシャワーなし一番奥の部屋がやっと空いているとのこと で一泊することにして、またあらためて良いところを探してやると彼は言う。風通しが悪く暑い・・・外に彼とビールを飲みに行く。大きな通り沿いにあるなん だか雑貨やのようなところ。日用品から食料品、観賞用の鳥まで何でも売っている。店主はルディーボスとよばれていて、10本の指にジャラジャラと指輪を付 け、一見やばそう・・・な陽気なおじさんだ。一杯やって宿に戻り就寝。暑かった・・・・ 
5/26
 
朝、宿主のおばあさんと少し話す。子供の頃は日本の占領下で日本語を習った。その後英語を学び、英語の先生で稼ぎこの宿を建てたのだそう だ。「よく日本の若い人たちが泊まりに来る」と、穏やかに話してくれた。なかなか良い宿だと思ったが、さすがに部屋がひどいので、ルックマンの紹介で宿を 移ることにした。プラスタジャヤロスメン屋上の部屋で35,000Rp。ちょっと高かったが、何せ今まで居たところ(スマトラ)より暑い・・・風通しの良 さが気に入った。インドネシアの気候は標高によってずいぶん違うと実感させられた。
 ルックマ ンがジョグジャの街を案内するという・・・こちらのガイドお決まりの工房店まわり・・・ものを作っているところは見てみたかったので、案内してもらった が、バティックの工房以外ではどこも工房は作業をしていなかった・・・
 夜、ラーマヤナ舞踊を見に行った。さすがに今まで見てきた舞踊よりも立派なステージが作られていて、舞も洗練されている。
 

5/27 ムラピ山
 宿が決まったことを空港のオフィスへ電話。ついでに実家へ国際電話した。父元 気そうで一安心。土産物屋でなかなかいい音のするパーカッションを購入した。宿の近くの旅行代理店でいろいろなツアーを予約した。今晩はムラピ火山へ行く ことにした。
 24時ツーリストバス(ワゴン車)で出発。眠い・・・車を降り月明かりの中を1時間ほど登りビューポイントへ。山は絶えず噴火し、山筋をマグマの赤い光 が音を立てて流れていく。距離が離れていることもあり、美しい光景として目に映る。かなり寒い。標高が高いせいだろう。ガイドが集めてきた薪で火をおこ し、たき火を囲みながら山を眺める。
 明るくなってから下山。ツーリストバスで宿まで戻った。しばし昼寝・・・
5/28 月夜のラーマヤナ
 
またもや吉葉君と出会う。同じガイド(ルックマン=ドラえもん)に捕まったようだ。どうやら旅の行程もだいたい同じのようだ。夜に満月の 時しかやらないラーマヤナ舞踏がプラバナン寺院であるというので見に行った。せっかくなので一番良い席を予約したら、本当に一番前のど真ん中だった。ツー リストバスでプラバナンへ。舞台は専用の舞台のようで、バックにはプラバナン寺院がライトアップされ、満月の下、役者、音楽の質も高く、実にスケールの大 きな舞台だった。

5/29  ボロブドゥール日の出ツアー
 夜明け前にツーリストバスに乗り込む。 吉葉君も同行。1時間ボロブドゥール寺院に着く。まわりは広い公園になっている。寺院へのびた真っ直ぐな道。朝霧の中おぼろに寺院が見えてくる。まるで山 のようだ。この山が火山灰の中に埋もれていたなんて信じられない。吉葉君曰く、発掘にかかった費用はほとんど日本のODAなのだそうだ。(・・・日本人か ら入場料とるなよ・・・と吉葉君が言っていた)寺院を登っていくと、霧の中から壁面の彫刻や、あらわにされた仏像が現れる。実に幻想的、ミステリアスだ。
 日が昇ると霧も晴れ、全体が見渡せる。圧倒的な彫刻の山だ・・・

 午後は途中小さな寺院により、プラバナン寺院へ行く。昨夜ラーマヤナ の会場から見てはいたが、近くに寄るとその迫力はすさまじい。ボロブドゥールからはさほど離れてはおらず、この地域に大きな宗教の変遷があったことを伺わ せる。しかも現在のインドネシアはイスラム教が支配的だ。プラバナンの彫刻は、ボロブドゥールが死をうたっているのにたいして、生をうたっているように感 じられた。


夜、ワヤンクリを見に行った。ここでも出し物はラーマヤナ・・・
5/30  ディエン高原
 ディエン高原へのツアーに参加した。ツーリストバスで片道3時間。7: 00AM出発。標高1000メートルぐらいから延々と段々畑が続く。2000メートルを超えてもまだ続く。ほとんどの山が頂上付近まで畑化されている。広 大な農業地帯だ。同行のオランダ人カップルとガイドを雇う。「私はこの地で一番のガイドで、勲章もこんなにもらった・・・」とか自分をアピールしていた。 ガイドを雇わなければ、ただだだっ広いだけに見えてしまって、どこへも行けなかっただろう。小さいヒンズー寺院の跡、温泉(ただ熱湯が噴き出しているだけ で入れない)、七色の池を廻った。帰りにオランダ人カップルと食事をした。「この先一緒に旅をしないか?」と誘われたがさすがにカップルと一緒じゃ疲れそ うだ・・・丁重に断った。
5/31
 
おみやげなどをCARGOで日本へ送った。230$ちょっと高いなあ・・・床屋へ行き2ヶ月ぶりにさっぱりした。夜、ドラえもん=ルック マンとジョグジャカフェへ。久しぶりにバーボンを飲む。生バンド。いい気分になり、帰宿。明日はブロモ山に出発だ。荷物をまとめた。
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