5/14 トバ湖へドライブ ![]() ドライブは快調!ひたすら真っ直ぐな道をとばしていく。5〜6時間走っただろうか、ビューポイントの駐車場に車を停め、風景を眺める。真っ平らな大地が 急に崖のように掘り下がり、眼下には海のような湖が広がり、湖畔の街がミニチュアのように見える。湖面まで100メートル以上は落差がありそうだ。そして 右手には巨大な滝が轟々と音を立て真っ直ぐ落ちている。シピソピソの滝だ!対岸の丘の上にはポツリポツリと小さな家のようなものが建っている。バタック族 の墓だそうで、死んだ人が寂しがらないように一番眺めの良いところに墓を建てるのだそうだ。 ![]() トゥットゥに着き、ゴンザレスの知り合いだというゲストハウスTABOを訪れるが、あいにく満員で、すぐそのとなりのLinda'sに宿をとる。バタッ ク伝統家屋を模した屋根の長屋のようなところで、なかなか快適だ。これで1泊日本円で120円ぐらい、ブキッラワンより安い。ゴンザレスもとなりの棟の シャワーなしで、もっと安いところに宿をとった。周りは西洋人ばかり。日本人は今この島に私1人だけらしい。 ゴンザレスに生い立ちの話を聞く。高校生の時にスマトラの西の方の街に行ったのだが、悪いことに手を染め、その街にいられなくなってしまい、1年間ジャ ングルに逃げ込んでいたのだそうだ。
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5/15 ゴンザレスがバイクで島を案内するというので、バイクを借り2人で跨った。 まずシマニンドへ。途中、ヨーロッパ人のカップルがバイクでこけたのか、血まみれになって倒れている・・・近所の人が助け起こしていた。スピードを出し すぎないように、所々でこぼこが作ってあるのだが、スピードを出しすぎて、そのでこぼこでバランスを崩したのだろう・・・ゴンザレスはその点心得ていて、 でこぼこをよけ、快適ドライブ! シマニンドの博物館で伝統のダンスを見せるというので行ってみた。開演に間に合わず途中からだったが、儀式性が強くおもしろかった。 後日ちゃんと見ることにして、パングルーラン温泉へ。近くに生々しく硫黄が流出しているところがある。お湯は酸っぱかった。 ![]() 「この村は俺の先祖の村らしい・・・」とゴンザレスが言う。村の入り口にあった大きな墓の名前を見て初めて気が付いたのだそうだ。ゴンザレスの家族を捜 してみた。泉の近くの家にすんでいる老人が遠い親戚らしい。行ってみると、確かに親戚だと2人とも確認したらしく、抱き合って喜んでいた。老人の家族と共 に写真を撮った。 ![]() 木工細工の村があるというので行ってみる。道はひどい砂利道で、オフロード用のバイクでも転びそう。お尻が痛い・・・村は静かで、大人は皆農作業に出て いて、木工細工はやっていなかった。子供達が出てきて、カメラを向けるとにこやかにポーズをとるのだが、「マニー、マニー・・・」とお金をせがまれ た・・・ ![]() 夜はTABOのレストランで食事。ベジタリアンの宿で料理に肉類は使われていない。テンペというやつを初めて食べたが、はじめは肉かと思った・・・テン ペとアボガドのサンドイッチがうまかった。何人か若い男が集まってきて、歌を歌ったりしてさながら小さな宴会となる。ある男は「俺は日本人の女を嫁さんに するのが夢なんだ。ここにただで良いから1年間泊まっていけ・・・日本語を教えてくれ」等と言っていた。彼らは歌がすごくうまい。一人の男が歌い出すと、 ジャンベやギターを奏でながら、みんなでハモりだす。「日本の『乾杯』という歌があるだろ、教えてくれないか?すごくいい歌だ・・・」というので歌詞を ローマ字で書き、コードを付けてあげた。するとすぐにみんなで歌い出す。そういえば、昼間はレストランのテレビで子供が「クレヨンしんちゃん」をみてい たっけ・・・ 「実は今日は誕生日なんだ」とうち明けると、「じゃあオムレツで祝ってやる」と部屋までオムレツを持ってきてくれた。「食ってみろ」というので食べてみ たが、たいしてうまくない・・・男はニヤッと笑って、「そのオムレツにはマジックマッシュルームが入ってるんだ・・・」といって消えていった・・・しばら くするとなんか気分がおかしくなる。星が見たくなり、湖畔沿いのテラスへ行ってみた。ベンチに寝転がると、星がどんどん近づいてくる・・・・体のまわりが 星でいっぱいになってしまった。心地よい・・・笑いが止まらない・・・そのうち舌が踊り出す・・・口から内臓が飛び出て体と中と外が裏返ってしまっ た・・・部屋に戻ってなぜか歯が磨きたくなり、歯を磨き出すとそれが面白くて止まらない・・・ずっとそのような状態が続き、そのうち寝てしまっ た。・・・・湖に飛び込まなくて良かった・・・・ |
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5/18![]() 見せ物として構成されてはいるのだが、肩肘張らず昔ながらの儀式をそのまま見せている感じだ。トランスに入って?、頭に乗せた水の入った皿を落とさずに 踊る踊り手。手拍子を打ち、「ウォゥラー!」というかけ声とともに手を上に挙げる舞。牛、ニワトリ、米、何の木だかは分からないが木の葉が重要な役割をし ている。音楽は生演奏で太鼓、ゴング等で複雑なリズムを作り出し、ラッパが循環呼吸で独特のうねるようなメロディを奏でている。槍のような棒を地面に突き 刺す舞にはどんな意味があるのだろうか。最後に出てきた「人間そっくりの動く人形」?には笑った・・・
子供達が遊んでいたカヌーを借りようとしたが、なかなか貸してくれない。泳ぐことにした。湖の透明度は高く、潜ると沈船などがある。藻がびっしり生えて いるが大きい魚は見かけられない。沖の方では若者が銛で魚捕りをしている。漁というより遊びといった雰囲気だ。中高年の白人が多く、日に当たりながらのん びり読書などしている。部屋に戻り、日本に手紙を書いた。 |
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5/19![]() 滝に着き、みんな船からダイブ!滝によじ登り滝壺へダイブ!かなり水温が低く、しばらく入っていたら鳥肌が立ってしまった。 ![]() ココナッツのどぶろくを飲む。かなり臭いがきつい。かなり酒好きの私であるが、あまり量は飲めなかった。
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5/20 いよいよトバ湖を出発する。ゴンザレスともお別れだ。2:30PM出発。ブキティンギまで大型のパブリックバスで15時間かかるそうだ。 さすが大型バス。エアコンが効いている・・・というより効きすぎている。寒い・・・道はジャングルを切りだした感じで、上り下りの激しいスネークロード。 穴ぼこだらけで、よけながら進んでいく為、全くスピードが上がらない。どうなることやら・・・ |
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