ブラスタギ

 
5/11
 ブラスタギへ到着

 朝8:30にブキッラワンをツーリストバスで出て、午 後2時ぐらいにブラスタギへ到着。おそらくこの街の中心地の広場で降ろされ、すぐ近 くのゲストハウスに宿を決めた。ワワンアシュリも同じ宿に部屋をとった。「俺たちは兄弟みたいなもんだから・・・」と2人で一部屋1ベット。
 3人で、ホースベチャ(馬車)で展望台に行った。かなり急な舗装された道を馬が鼻息荒く登っていく。展望台のあるところは標高1400メートルぐらい。 かなり肌寒く、松の木が生えている(ここは赤道近くではなかったか・・・)。目の前には富士山のような円錐形の火山。
  山を下り広場へ戻ってくる。レストランで一服していると、ドレッドヘアにちんどん屋のような派手な服を着た男登場。ワワンの友人で、ブラス タギのガイド だそうだ。みんなで車をチャーターし温泉へ行くことになった。ちょっと車で走ると、道は穴ぼこだらけになり、それをよけながら進んでいく。温泉はシバヤッ ク火山のふもとにあり、プールのような露天風呂だ。温泉にはパンツのまま入る。夕日に映え、山並み、田舎風景が美しい。ニワトリが温泉の周りにたくさんい たのでえびせんをやると、くわえた1羽のニワトリを多数のひよこ、ニワトリがあとを追っかけ回している。さながらニワトリレースのようで微笑ましい。

シバヤック火山をバックに→








5/12
 
ワワンの友人ゴンザレスを訪れた。家は南向きの丘の上にあり、チープだがなかなか良い家だ。家には何人かの若者がたむろしていた。ワワン とゴンザレスは久しぶりの再会を喜んでいた。ゴンザレスもここブラスタギでガイドをしているという。シバヤック火山の日の出登頂に誘われOKする。しばし 雑談し、家を離れる。その足でワワンとアシュリはブッキッラワンヘ帰っていった。この10日間ずっとワワンと一緒だっただけに、寂しくなる。必ずまた会お うと約束し別れた。
 夜、ゴンザレスが明日の登山の説明に来る。フランス人ツーリストも一緒らしい。明日は2:00AM起床だ。早く寝た。
5/13
 シバヤック山登頂
 2:30AMに目が覚める。2: 50頃ゴンザレスが迎えに来た。フランス人はいくらドアをたたいても起きなかったそうだ。「あのフランス 人全然英語がしゃべれねえ・・・」などとぼやいていた。ゲストハウスから歩いてシバヤック山へ。街を抜けるともう真っ暗。懐中電灯が頼りだ。途中危ないと ころや水たまりのようなところがいくつかあったが、ゴンザレスのあとを付いて行った。
 2時間半ほどで山頂に到着。足ががくがく震える・・・体力のなさに唖然・・・。暗闇の中上半球は満天の星、下を見ればブラスタギの小さな街が家の明かり などで輪郭を表す。火口からは白い煙がもうもうと上がっている。硫黄臭が風が強く寒い。汗でぬれた服を着替える。
 やっと太陽が昇ってきた。日に照らされ山の陰が大地にのびる。遙か彼方に曖昧な水平線ができ、空をオレンジ色のグラデーションが染めていく。平らな大地 にいくつもの円錐形の火山が点々としている。逆光の山には背景がない。光に満たされ溶け合っている。




 太陽が昇りきったところで下山。下りもかなりきつい。壊れた階段のようなものが続いているが、倒木で道がふさがれていたりする。しばらく下って行くと、 岩と土だった世界が一変。いきなり湿気むんむんのジャングルに。下山途中、がけの下になにやら割り箸のようなものがいっぱい刺してあるところがあり、たば この吸い殻でいっぱいになっている。先祖を祀る場所だそうで、たばこの煙で供養するのだそうだ。。
 帰りにふもとの温泉に寄る。パンツをはいたまま入るのはしっくりこないが、乳白色でなかなか良い湯だ。ローカルバスでブラスタギへ帰った。

 午後はゴンザレスに案内してもらい、「カロの村」を訪ねる。貧しいが、子供もたくさんいて明るく生活しているようだ。興 味深い伝統家屋は、大きなものに は8家族が同居しているそうだ。伝統家屋に住む人たちはカロ族の中でも裕福な家族なのだそうだ。建物は老朽化が激しいのだが、もう直し手がおらずこのまま 朽ちていくしか無いのだそうだ。
 足の悪い男が子供と共に「足が悪く仕事もできない・・・少し恵んでくれ・・・」頼み込まれ、子供の屈託無い明るさにやられて、少しお金を出してあげた。


 明日はもうトバ湖へ出発したいと思ったが、ブラスタギはお客が少なく ツーリストバスはしばらく出ないらしい。ゴンザレスに相談したところ、「今朝来なかったフランス人もトバ湖へ行くと行っていたので2人で車をチャーターし たらどうだ・・・」とのこと、値段はバスの5倍ぐらいとかなり高いが、2人で割れば・・・ゴンザレスも一緒に行くという。
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