ノッティングヒル

N o t t i n g  H i l l

 「忘れないで 私もひとりの女の子よ 好きな人の前に立って 愛してほしいと願っているの・・」。
 こんな名台詞を残した「ノッティングヒルの恋人」。
 どうしても、ロンドンの空気が吸いたくなって、3泊だけの強行軍でイギリスに飛ぶことにしたころ、ちょうどあの映画が公開されていた。
 3泊だから、ロンドンだけにしぼって目一杯楽しもう! 旅のテーマは、旬なノッティングヒルと、オスカー・ワイルドっていうのはどうかしら? 私は、2つのキーワードにゆかりの地を訪ねてみることにした。
 でも、この年の旅。ノッティングヒルに関しては、ちょっと心残りの結末だった。ケンウッド・ハウスには何とかたどりつけたものの、ウィリアム・タッカーが住んでいたはずの青いドアの家はみつからない。ポートベロー・ロードを探し当てて少しだけうろついてみたものの、有名な・マーケットには行き当たらない。
 ウィリアム・タッカー(ヒュー・グラント)がコーヒーを買って店を出たところで、ちょうどアナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)に遭遇し、彼女の服にコーヒーをぶっかけてしまうはずのカフェではなく、ノッティングヒル駅近くのスターバックス(サムネイル1段目右1)で、コーヒーを1杯飲みながら、ま、ノッティングヒル界隈をうろついたってーことで・・・と自分をなぐさめた。


1999年、いちばんのヒットは、この看板。たぶん靴屋さんだったと思うけど、ノッティングヒルの駅を出てちょっと行ったところでみつけたもの。屋根の上で、3人の裸の怪しげな男性陣が靴をもって踊っている。次の年の年賀状に、この写真をのっけてみたら、けっこうみんなに受けましたねー。






ノッティングヒル駅前。右手に見える教会の右側の道路を進むと、ポートベロー・ロードの入り口。








 そして、今年、私は、ハイストリート・ケンジントンにあるホテルに泊まることになった。地図で見ると、ハイストリート・ケンジントン(1段目左1)からケンジントン・チャーチストリート(1段目左2)に出てまっすぐ行けば、もうそこはノッティングヒルである。今度こそ、と、朝7時ごろ起きて、土曜日、ポートベロー・マーケットに出かけることにした。
  

 ※下の写真は、サムネイルで構成されています。気に入った写真をクリックすれば、その写真を大きく表示させることができます。

 ハイストリート・ケンジントンからノッティングヒル(1段目右1)に入り、ポートベロー・マーケット(2段目以降すべて)までの道々、私の気を引いたものをデジカメでパチリパチリ。家並みからマーケット内の八百屋さんまで、カラフルなものが多いでしょ?
 店々がひしめきあうなか、道路の端っこに、4段目真ん中の写真のような、番号の記された枠をみつけた。どうやらまだ出店準備をしていない店のスペースらしい。土曜日、市の出る日に、それぞれの店は、決められた枠まで品物を運び、自分の店を展開するのだろう。

ポートベロー・ロードを少し行くと、両サイドに、お店がちらほら、住宅街のなかに見受けられ始める。こんなもんかー、と思うことなかれ。そこからどんどん進んで行くと、なーるほど、これがポートベローマーケットかぁ・・、と、うなずける数の店々が、所狭しとひしめき合い始める。そして、ポートベロー・ロードがウエストウェイにぶつかる辺りまで、ずっとそんな光景が続いていく。
 やっと来ることができたなぁ・・。「ノッティングヒルの恋人」から3年越しの願望を果たし、うれしい気持ちが、ふつふつ、ふつふつと沸き起こってきた。
 一通り、マーケットをうろついて、ポートベロー・ロードの入り口で、また写真を撮っていたら、日本人の女の子の2人連れが近づいてきた。写真撮ってー、って、頼まれるのかな? と、思ったら、「あのー、『ノッティングヒルの恋人』に出てきた青いドアの家はどこにあるか知ってますか?」。
 そうなのだよ。私もさっきから、何気に探しているんだどね。やっぱりみつからないのだ。ごめんね。*1
 と、また1つ、心残りを置いてきた私。これって、また行きなさいって、神様が言ってらっしゃるってことでしょ?


*1 あとで、英会話の先生、ジョンから聞いたところによると、あの青いドアは、オークションにかけられ、とんでもない値段(たぶん100万ぐらい?!)で売却されたらしい買ったのはたぶん日本人だったとか・・。みつからないはずだよー。とほほ・・。

(2002.4.29、5.29)
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ノッテイングヒル 2


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