ツインピークスゆかりの地

Twin Peaks


これがあの滝、スノクロルミー。
滝の左上に見えるのが、サリッシュ・ロッジ、すなわち、あのグレート・ノーザン・ホテルである。

 シアトルに行くことになって、ガイドブックをあさっていたら、あの、懐かしの「ツインピークス」の舞台の架空の村は、シアトルから30分ぐらいの場所にあるらしいことがわかった。
 鬼才、デビッド・リンチ監督による、テレビドラマシリーズ。ツインピークスで起こったナゾの殺人事件を解決すべく、ある日、特別捜査官、クーパー(Kyle Maclachlan カイル・マクラクラン)が登場する。
 ブームのころ、TBSでの週1のオンエアが待ち切れず、レンタルビデオ屋に通いつめ、一気に通しで見てしまった私であったが、あのときですら、後半以降は、なんだかなぁ・・って感じだったので、10年以上だった今となっては、詳細は思い出せない。でも、カイル・マクラクランが、捜査の記録に使うテープレコーダーと、おいしそうにたいらげる、あのチェリーパイの映像だけは、しっかり目の裏に焼き付いていたので、どうせなら、あのパイを食べてみようじゃないか・・と、行ってみることにした。
 ガイドブックによると、バスでも行けそうな感じだったけど、おいそれと、バス停を探せそうになかったもんで、空港でもらったリーフレットで紹介されていたツアーを申し込んだ。

 グレート・ノーザン・ホテルのモデルになった、サリッシュ・ロッジに到着!
 スノクロルミーを見ていると、ローラ・パーマーの美しい死体を思い出しますねー。
 うわさのチェリーパイにお目にかかれるカフェ。
 なんだか、最近、模様替えをしたそうで、かなり明るい雰囲気に変身! ちょっと残念・・。
 
 
 "Damm fine cup of coffe"と書かれたコーヒーカップとチェリー・パイ(左)。
 これが夢にまでみたあのチェリーパイか、と思ったが、アンナミラーズのチェリーパイ(右)のほうが、もしかしておいしいかも・・。ちなみに右にご紹介したアンナミラーズのパイは、ダークチェリーパイ(上)とチェリーパイ(下)1/2ピースずつ。1ピーズは、それぞれ、この倍の大きさなので、念のため。

 でも、このツアーにはおまけがあった。
 電話でツアーを申し込んだとき、ひとり70ドルのところ、15%オフで59.50ドルにすると約束してくれた。そして当日は、予定外の所にたくさん回ってもらったし、思ったよりも安く済んだこともあって、私たちはツアーガイドさんに15ドル(つまり30ドル)もチップをはずんだのだった。今思えばちょっとはずみすぎだったかなぁ・・って思う。
 でも、帰国後、ツアーの請求が来てびっくり!合計金額はなんと79.66ドルで、日本円にしてひとり約1万。税金が加算されているにしても高すぎる金額だった。そこで、請求の詳細を教えてください、とメールを書いた。返事が来なかったので、今度は、同じ文面でFAXを出した。やっと、返事のメールが届いたと思ったら、とりあえず、15%オフにはなってるものの、税金が加算され、おまけに14ドルのチップがとられていた。そして、日本人のくせに、全文ローマ字もしくは英語で、最後は、「THANK YOU VERY MUCH」と締めくくられていた。
 ちっぷー?? そして、最後のセリフにあまりにムカついたので、「お返事ありがとう。でも、チップというものはサービスを受けた側が受けたサービスに満足したとき、差し上げるものであって、こんな風に強制的に引かれていいものじゃないと思います。ツアー自体は、満足のいくものだっただけに、こんなことを申しあげることになり、とても残念な気持ちですが、これから、仮にシアトルに行く知人や友人がいたら、御社のツアーだけは申し込まないようにと忠告せざるをえません。」とメールを書いた。 
 そうしたら、恐れをなしたのか、翌日、すぐに返事が届いて、「チップの件ですが、日本人観光客がアメリカ観光の際チップを置いていかないのは有名です。ということで日本人観光客に対しては先にChargeしています。レストランも同様システムにしているところもあります。今後はツアー前にチップ、Taxなどの再確認をすることが望ましいです。今回に限り日本の習慣でよろしいのでチップをはずします。したがって、チップはクレジットカードにRefundしておきます。」とのこと。
 偉そうな態度にかなりムカついたけど、refundしてくれるのならいいや、と「よろしくお願いします」メールを出した。ところが、1週間経っても、refundしたという知らせはなかった。普通なら、もうここでgive upするとこででしょ? でも、どうも、この不実な対応が許せなくってねー。また、催促メールを出したわけです(笑い)。
 そうしたら、いかにも、すぐに振り込んでくれそうな丁寧なメールが届いて、refundしようにもカード番号がわからなくなってしまったから、もう一度、カード番号を教えてくれという。で、早速、翌日、連絡したのだが、結局、メールでの返事はないまま、最初に問い合わせのメールを出してからほぼ3か月後にしてようやく、refundが、クレジットカードの口座に振り込まれたのだった。ここでも笑っちゃうのが、本当なら2人で28ドルであるはずのものが、またまた手数料が引かれ、22.95ドルになっていたことだ。カード会社が言うには、カード会社の手数料は、レートの調整によって徴収されるので、これに加えて手数料を差し引くことはないとのこと。つまり、また、彼らが手数料を差し引いてきた、というわけ!!
 たかが5,6ドルのことを、これ以上言うのもめんどくさいので、お金が戻ってきたことだけでよし、としたけれど、気分的にはすっきりしないものが残ったのは事実です。
 最初からの約束事だったのなら、多少、高くても納得ずくのことですから、あきらめたでしょう。でも、ディスカウントする、と甘い餌でつっておいて、実は多額のチップを加算して辻褄を合わせる商法が、私としては許せないと思うのです。そして、何度もメールを書いたりFAXを出さなければ返事をよこさなかった、ツアー会社の誠意のない態度も問題だ、と思うのですが、皆さんはどう思われますか?
 このツインピークスツアーのことは、本当によい教訓となりました。
 最後に、二度とこんな目に遭う人がいないように、という願いをこめて、みなさまにご忠告! もしもシアトルで、日本人がやってるツアーを申し込もうとするのなら、チップはつきませんね?、と念押ししなくっちゃいけませんよ! そして、可能なら、現金払いにしたほうが理不尽なお金はとられないで済むはず。気をつけてくださいね!!

(2001.9.29、2003.1.19修正)
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2001年夏。シアトルの旅

シアトルのブタ

シアトルからラスベガスまで

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