第25回 : 公共ホールネットワーク事業 国際音楽祭(保谷こもれびホール)

2月4日(金)、初めて保谷こもれびホールに行きました(ホールのマップと交通については、http://member.nifty.ne.jp/eugene/komorebimap.htm につないでみてください)。

プログラムと演奏者は次のとおりです。
1. プーランク オーボエ・ソナタ フランソワ・ルル−(Ob)、若林顕(Pf)
2. エネスコ 演奏会用小品 川本嘉子(Va)、若林顕(Pf)
3. シューマン 3つのロマンス Op.94 フランソワ・ルル−(Ob)、若林顕(Pf)
4. 武満徹 鳥が道に降りてきた 川本嘉子(Va)、若林顕(Pf)
5. モーツァルト オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370 渡辺玲子(Vn)、川本嘉子(Va)、
北本秀樹(Vc)、フランソワ・ルル−(Ob)
6. ラヴェル ピアノ三重奏曲 イ短調 若林顕(Pf)、渡辺玲子(Vn)、北本秀樹(Vc)
このプログラムを、2月2日の水沢市文化会館(Zホール)を皮切りに、3日の前橋市民文化会館、4日の保谷こもれびホール、5日の川口・リリア音楽ホール、6日の松戸・森のホール21で演奏して回るのですね。公共ホールネットワーク事業の国際音楽祭は、何回目かに当たるはずですが、私にとっては初めて聴くコンサート。普段は、各ホールが独自の特徴を出そうと企画を立てるのが常ですが、時にこうした催しをネットワークを組んで行なうのもいいですね。私は、ご覧のとおりの多彩なプログラムに惹かれて出かけたというわけです。

4曲目まで演奏し終わって、ちょうど8時ごろだったでしょうか。「休憩かな」と思ったところ、なんとモーツァルトが続けて演奏されました。で、8時20分ころからやっと休憩。最後にラヴェルという具合です。休憩をとるタイミングについては「??」と思いますが、充実した演奏を聴いて帰ってきました。久しぶりに聴いたシューマンの『3つのロマンス』は絶品といっていい演奏で、特に2曲目はベタっとせずに、しかもロマンティック。オーボエのフランソワ・ルルーが光っていました。モーツァルトも、やはりルル−がアンサンブル全体をリードしていたような印象が残ります。それというのも、この人の演奏は、自然で大きな流れをもっているからです。もちろんルル−一人が良かったというのではなく、ヴィオラの曲も、ラヴェルの作品も、印象深く聴きました。

今回のコンサートでは適時、各演奏者が一言ずつコメントなさいましたが、これがまた手短かでちょうど良かったです。何も言わずに演奏を進めるのが普通でしょうが、こうして演奏家の肉声が聞けるのも、たまにはいいですね。ただ、ネーミングが長くてかないません。もっと短くて親しみやすいコンサート名を工夫できないでしょうか?
【2000年2月6日記】


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