第159回 : 「新・『超』整理手帳」(2002年12月12日)

昨年、私が長年使ってきた手帳を「システムダイアリー」(ナラコム)から「『超』整理手帳」(アスキー)に変更したことを書きました。この一年使ってきて、いくらか使いづらさを感じながらも、来年もこれでいこうと決めました。
■今年、私はどのように「『超』整理手帳」を使ったか■
実は、購入した「『超』整理手帳」についているパーツが少しばかり気に入らず、ほとんど使いませんでした。たとえば、蛇腹のように長〜く広がるメモは、紙も厚く(← 厚いことじたいは決して悪いことではないのですが)かさばってしまいます。せっかくA4用紙を折って使えるのだからと考え、そのようにしました(それも、だいたいは捨てる寸前の紙でしたから、地球に優しいこと! )。また、スケジュールも製品をそのまま使うのを避け、「野口悠紀雄オンライン」の「『超』整理手帳」のコーナーにあった利用者作成のリフィルから、自分にあっていそうなものをダウンロードして使わせていただきました。手帳を自分流にカスタマイズするときに、こうした先人のアイディアを有効に使わせていただけることは、インターネットが広まった時代だからこそできること、ありがたいことですし、とても良いことです(この点は、いくら力説してもいいと思っています)。

で、どうなったか。時間が経つにしたがって、ある種の使いづらさを感じるようになってきました。スケジュールのページは手帳のさいしょの方に決めていました(← この位置がむやみに動いてしまうのでは、使いにくいことになります)。かさばるのを避けるために、普通紙両面に半年分のスケジュールを書き込めるリフィルを作って差し込んでいたのですが、そのうちに紙の端のほうがヨレヨレに・・・(写真の右端の方がそのような状態になっています)。まあ、無理もありませんね。そこで、私は「そうだ、来年はもう少し厚い紙を用意して使おう」と考えたのです。

選んだ紙は、「A4/特厚口」(110kg)という、それも薄い色のついたものでした。本当は色を数種類用意して、用途別に使えれば言うことなしなのですが、この手帳は、さほど分厚いモノでもないし、とりあえずはこれで行こうというわけです。私にとって「『超』整理手帳」は、自分なりに工夫して、もう少し自分になじむようにやってみようと思わせるだけの魅力があったたという証になりますね。
■新・『超』整理手帳の発売■
『超』整理手帳は、利用者の先輩が優れたリフィルを用意してくださっているのですから、それを活用すれば、わざわざ製品を買いなおさなくてもいいだろう、私はそう考えていました。しかし、A4の用紙を4つ折りにして挟めるとはいえ、それは4分の1は無駄になること。あるいは、その用紙にデータが記入してあるとすると、4分の1はすぐに見えないこと。特に後者は致命的といえるほどの欠点だと思いませんか? まあ仕方ないかと考えていたのですが、ここに改善がもたらされたのです。で、あらためて買いなおしました。それが上の手帳。昨年までは、手帳カバーの色の種類も黒くらいだったのですが、今年は、いくらか選択の幅が広がりました。

話が横道にそれる前に、今回の改善点をご紹介しましょう。その名も「カンガルー・ポケット」というものが製品に付けられたのです。隣りの画像の右下に動物のイラストが見えます。これがカンガルー。これを従来のバインダーに着用して、A4の用紙を挟むと、両面ともすべて書いてあるデータが読めるのです。こんなこんな新機軸を打ち出されては、黙って見過ごすことはできません。ある日、池袋の某百貨店で「新・『超』整理手帳」を購入したのでありました。このポケットが2つ付いていますので、当面は困らないでしょう。ただ、ちょっといただけないアクシデントもありました。実は、カンガルーポケットの片方が、上部数センチにわたって切れ目が入っていたのです。アスキーにも電話し、不良品であることを確かめ、買った店にもっていきました。そこのスタッフがとてもよい対応をしてくれて、まず私が買ったのと同じ薄い青の製品の封を切りました。すると同様の切れ目があるのです。「ひょっとするとこの色のバインダーは、どれも同じようになっているかもしれない」と推測し、黒のバインダーの製品の封を切りました。おお!! 2つともまともなパーツではないですか。一つ取り替えてもらって帰ってきましたが、池袋って、私は通勤経路ではないのですよねえ。このために交通費かけて出かけていったわけですが、何かアホらしい気がして・・・。アスキーさん、しっかり仕事をしてくださいね。

さて、あらためてパーツを見直してみて、A4一枚(両面)で半年分のスケジュールを書き込める利用者作成リフィルを厚手の紙に1年分プリントアウト。それから、既製のスケジュール表(約4カ月分を蛇腹式にしたもの)も使うことにしました。やはり、この手のものはあったほうがいいです。それに、自分用の通勤時刻表(何パターンかあるので)をやはり厚手の紙に。あとは、普通紙を適当にさしこんで、すでに使い始めています。いくらか、使いやすさがグレードアップしたように思います。手帳へのこだわり、まだ続きそうです。


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