第99回 : 花粉症2001(その2)〜花粉症の自己管理?〜(2001年2月15日)

前回の花粉症コーナー(→こちら)では、三共が提供する「スギ花粉温度計」を新発見した、とご報告しました。東京都(都内)の積算温度をそれ以来ずっとウォッチングしているのですが、きょう(2月15日)現在で、いよいよ396℃まで来ました。スギ花粉が飛散を始める目安が東京あたりでは400℃。明日にでも飛び始めるのかなという気にさせられますが、一方同じ東京都でも八王子では、きょう現在336℃となっていて、ずいぶん違うなと思います。で、もしも八王子の方が、杉の木がうーんと沢山あるとしたら、そちらが400℃に到達する頃あたりこそ、花粉症患者にとって本当にヤバイ時期に入るのでしょうか? このあたりの説明って、もう少しして欲しいと思いませんか?

私は、積算温度が260℃あたりに達した1月30日あたりから、毎年飲んでいる漢方製剤を用意して、2月5日の週から飲み始めました。ところが、やってみると、まだ症状が出ていない時期に薬を飲む習慣をつけるのは案外難しいのですね。考えてもみてください。忘れちゃうんですよ!! 「ああ、きょうは忘れちゃったな」という次の日は、朝だけ飲んで夜を忘れる、その翌日は朝飲む分を忘れて寝しなに思い出して飲む、なんてことを繰り返しながら、少しずつ薬、薬という頭が働くようになってきました。

そして先ほど触れた元日以来の最高気温の積算温度から推察するに、まもなくスギ花粉が飛び始めることは必定。さあ、では次にどんな準備をしようかな。実は、もうポケットティッシュは持ち歩いています。朝方なんかちょっと必要になります。これは続けるとして、あとはマスク。うっとうしくて、口の中も乾く感じがして好きではありませんが、やはり幾分か効果があるようです。それと、近所の医院に足を運んで薬を貰ってくなくちゃ。いま飲んでいる薬って、実を言うと去年の残りなんですよね。まあ、こんな風にして今年も花粉症と付き合っていくのでしょう(ヤですね、アハハ)。

そうでした、きょう読み終わったばかりの花粉症を扱った本について書いておきましょう。1月に、慈恵医大耳鼻科の花粉症のホームページで知ったのですが、
    やさしい花粉症の自己管理 〜恐れず 侮らず〜 / 奥田稔著
    医薬ジャーナル社  2000年12月  59ページ  950円+税

A4という大きなサイズでしたが、なにせ薄い本です。軽く読めるだろうと思ったのですが、薬の説明の箇所など、やはり行きつ戻りつして・・・。目次を紹介しておきましょうね。

目次
@花粉症とは J薬のいろいろ 〜使い方から〜
A花粉症の起こり方 K大衆薬は簡便ですが
B花粉症はあなただけではありません L民間療法
C花粉症かなと思ったら M免疫療法
D花粉症だと思ったらどこへ行きますか N薬の副作用
E病院へ行く前に O手術療法
Fどんな検査をされますか P治りにくい時は
G花粉飛散予測と花粉情報とは Q予防が第一
Hセルフケア R病院に行くといくらかかる?
Iどんな薬を医師は処方するか

各章とも終りの箇所にクイズが用意されていて、内容を把握しながら次章へ進める配慮までされていて感心しました。Dの「〜どこへ行きますか」のクイズで用意された正解は5つのうち4つ。私は、一つ外された皮膚科に行っているので「え〜っ?」と思いましたが、懲りもせず例年通っている皮膚科の医院へ行こうと考えています。薬に関しては、素人がまとめて間違えたりしてはマズイので、この本でも、あるいは別の本でもご自分で読んでみてはいかがでしょうか? 一つだけ言うならば、大衆薬は簡便だが、その人にとって不要な成分まで入っていることがあるから、やはり専門の医師に相談しなさいというくだりなど、なるほどと納得しましたね。花粉症歴28年となる私ですが、こうしてまとまった本を読んだのは初めてでした(汗)。

次回のこのコーナーは、いよいよ発症したかなと思える適当な時期を見計らって書いてみたいと思っています。同病の皆さん、がんばりましょう。


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