第66回 : 今年の花粉症(2000年3月21日)

私は、毎年今ごろの時期になると花粉症にかかります。過去2年(とくに去年)は、楽でした。それが、今年の始め頃からマスコミが、2月の早い時期からスギ花粉が飛び始め、花粉症に苦しむ年になるだろうと予測をたてたのです。

幸い、予測の一部は外れました。
寒い冬が戻ってきてくれたおかげもあって、2月は、ほとんどスギ花粉が飛ばなかったのです。くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、いずれも縁遠いもので、今年もスギ花粉はろくろく飛ばないのではないかと都合よく考え始めていた矢先、そうもいかなくなりました。

最初のヤマは、3月7日と8日。この2日で大量の花粉が飛び、一説によれば、この2日間の飛散量は、なんと昨年1年分に相当するというのですから、驚きました。さらに、3月8日までの花粉の飛散量を合計すると、今年予測されている総飛散量の役2割しか飛んでいない、という説まで紹介されたのですから、げっそりしてしまいました。

職場でも花粉症の同僚は何人もいて、話題になることがありますが、とても参考になるサイトを教えてもらいました。「慈恵医大耳鼻科の花粉症のページ」がそれです。ここには、人類の敵?=花粉症について慈恵医大が定点観測しているデータが紹介されていたり、東京都衛生局がまとめているデータが読める仕組みになっています。

データは大きく分けると、日ごとの花粉の飛散量の増減と、今シーズンの総飛散量の予測から成り立っているといえます。後者の予測は、ある程度の誤差を見込まなくてはなりませんが、どうやら平年並みの飛散量はクリアしたようです。このことは、東京都衛生局のデータを読むと分かります。問題は、今年は平年並みより多い量の花粉が飛ぶ予測になっていて、ざっと倍かそれ以上の花粉がまだ飛ぶだろうということも分かります。

日ごとの飛散量について、東京都衛生局のデータには、都区内数箇所と市部数箇所が観測場所として選ばれているようです。同じ東京都といっても、飛散量の差はとても大きいのです。だいたい、青梅市とかあきる野市が都区部を圧倒的に引き離すことが多いのですが、極端なときには10倍近く違います。これを数字で示されると「ウーン」とうなってしまいますが、説得力があります。

これらのデータと睨めっこしているうちに、私の中で花粉症に対する心構えが少し変化してきたように思います。総飛散量については、嫌な予測に違いないのですが、逆に考えれば、今年は短期間で大量のスギ花粉が飛ぶのではないか、ということ。すなわち、その期間を過ぎれば、症状は幾分軽くなると考えては楽観的過ぎるでしょうか? あ、一つ忘れてはいけないことがありました。それは、スギ花粉に苦しんでいる人は、ヒノキの花粉にも反応してしまうらしいこと。東京都[訂正します。正しくは慈恵医大でしたm(__)m ― 4月5日、小関]のデータには、スギ花粉と並んでヒノキ花粉のデータも出てくるのですが、3月半ばころから、こちらも徐々に飛散量が増えつつあります。なんでも、スギ花粉が減ってくる時期になるとヒノキが出張ってくるんだそうで、だからゴールデン・ウィークの前後までグズグズ長引くシーズンがあったのかと思ったほどでした(ただ、ヒノキ花粉については詳しくいえないので、あるいは違っているかもしれませんけど・・・)。でも、2月はほとんど苦しまなくて済んだのですから、それは儲けものでした。今は仕方ありません。我慢のときです。去年までの私は、こうしたデータを見ずに、その時々で一喜一憂していました。データが傍らにあると、心のもち方にも余裕ができてきます(これって、「勘ピュータ」が好きというタイプの人には、理解していただきづらいかもしれませんけれど・・・)。

スギ花粉が「とても多く」飛ぶという日は、嫌な日ではあるのですが、飛ぶべき花粉が全部飛んでしまえば、あとはスギがいくら望んでも花粉を飛ばすことはできません\(^o^)/
その日が来るのは、近い!! いや、近いと思う! うーん、近いじゃないかな・・・・・
その日まで、世のご同輩、ともに頑張りましょう。


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