第67回 : 今年の花粉症<その2>(2000年4月5日)

花粉症ですが、まだよくなりません。
前回ご紹介した「慈恵医大耳鼻科の花粉症のページ」でいくつかのデータを追っていくと、くしゃみ、鼻水、目のかゆみがひどいのは、やはりスギ花粉の飛散量が「非常に多い日」に顕著になります。そういう訳で、マスクとポケット・ティッシュ(保湿ペーパー使用の肌に柔らかく当たるもの)は手離せない毎日です。ポケット・ティッシュなんて、街でタダで配ってるヤツでいいんじゃないの? という人もいらっしゃいますが、とんでもありません! 目の粗い紙質のティッシュを使うと、鼻の周りが真っ赤になって、やがて皮が剥けてきます。鼻をかむとき痛いと感じるようになるのです。その点、保湿ペーパーは使い心地がよく、数年前に使って以来、やめられなくなりました。

ではスギ花粉が「非常に多い」とは、どういう状態をいうのでしょうか? それは、1日について1平方cmあたりに50個以上のスギ花粉が認められた場合をいうのだそうです。その個数が100個であれ、200個であれ、400個であれ、1000個であれ画一的に「非常に多い」と分類されます。例が極端だとお考えの方、本当に1000個以上飛ぶ日も、青梅市やあきる野市などではあるのです。都区内でも、今年は400個以上飛散した日が認められました。花粉症に苦しむものとしては、まことに「悲惨な」状況といわざるを得ません(これは、たとえおやじギャグと言われようとも"実感"です)。

さて、去年の3月は、スギ花粉の飛散量が「非常に多い」状態になったのは1回だけのようです(慈恵医大が品川区で観測しているデータに寄ります)。ところが今年は、3月の5日、6日、7日、8日、9日、10日、13日、14日、17日、19日、20日、24日、25日、29日、30日・・・と数えるのもイヤになるくらい続きます。

さいきん、私が一番参ったのが3月31日の深夜でした。
寝ようにも、くしゃみと鼻水がいつになくひどく、ろくに睡眠がとれませんでした。4月1日は土曜なのだから、ゆっくり寝ていられるのではないのか? という憶測は、ブー!! ハズレです。ウチの大学、この日は入学式で、私には場外整理の仕事が与えられていました。
4月1日の朝、花粉情報をチェックしようと、慈恵医大の例のホームページを開けると、なんと「都合により4月1日をもって当サイトを閉鎖することとなりました。長い間のご愛顧ありがとうございました」といった内容が書いてあるではありませんか!! ガーーーーン!!!!!
いや、しばし待てよと思い直し、日付を冷静に思い出すと「エイプリル・フール」の日。気を取り直して、再度繋ぎなおして見ました。4月1日の文字がクリッカブルになっていて、「なあんだ」。ホッとしました。ま、事なきを得ましたが、少々むかついた一瞬ではありました。
夜、睡眠途中で起きることは、花粉症の人間にはよくあるのですが、さいきんは睡眠不足が溜まっているようで、日中でも眠いことが多いです。

でも、悪いことばかりではなく、楽しみもみつけました。
以前、落語協会がホームページを開設したと書きましたが、そこにはインターネット寄席というコンテンツが用意されており、1月末日に上野の鈴本演芸場で行なわれた寄席の演目がならんでいます。実は、3月の下旬にMP3のRio500を買い込み、数日前に先の寄席から圓歌師匠の「中沢家の人々」をダウンロードして、通勤途中の電車で聴いています。もちろん、必需品のマスクをしてです。こうすると、少しばかりニヤニヤしていても車中の他のお客さんに気付かれる心配はありません。これが、素顔のままだと、悪いことをしているわけでもないのに、気味悪がられるのは必定と言うもの。ほかにも演目が用意されていますから、今のうちにたくさんダウンロードして行き帰りの電車通勤を楽しもうかなと思っています。


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