第7回 : サンフランシスコ近代美術館展(伊勢丹美術館)

今回は「サンフランシスコ近代美術館展」を取り上げます。会期は8月8日(日)まで、会場は新宿の伊勢丹美術館です。

まず、展覧会の構成からご紹介しましょう。
・初期具象絵画と彫刻。ディエーゴ・リベーラとサージェント・ジョンソン
・ 抽象表現主義とその展開
・ サンフランシスコ・ベイ・エリアの具象美術
・ 光と色彩を求めて
・ 自然とモダニズムの間で : グループf/64と同時代の写真家たち
・ コンセプチュアルなアプローチとしての写真
・ カリフォルニア・ポップと継承された具象美術
・ 現代美術の新たな探求
アメリカの美術というのは、私はあまり知りませんから、ちょうどいい機会だと思って行ったわけです。確かに写真に一定のスペースを割くなどの工夫はしているのですが、期待したほどの充実感は得られませんでした。これまでの体験で言えば、上野の森美術館で行なわれた2度目の「ニューヨーク近代美術館展」を見た時の、たとえばフランシス・ベーコンその他の作家から受けた強い刺激が、今回のサンフランシスコでは及ばなかったのです。

印象に残った作品を2つ挙げてみましょう。
@ マーク・ロスコ『無題』(1960年 油彩/カンヴァス)
*ロスコには『無題』という作品が複数ありますが、その一つです。
A デイヴィッド・ホイックニー『ダイヴァー(ペーパー・プール No.27)』(1978年 パルプ紙に彩色、型押し)
*こちらは、いかにもライト感覚の作品です。

さて、サンフランシスコ近代美術館の収蔵作品の全体像はどんななんだろうか? と思ってインターネットで探しました。見つけましたが、作品群の紹介は特にないみたいです。(気になる方は、こちら へ)
残念・・・
【1999年8月2日記】


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