原文
"There's Marilla getting home from the funeral," she said to her
husband, who was lying on the kitchen lounge. Thomas Lynde lay more on
the lounge nowadays than he had been used to do, but Mrs. Rachel, who
was so sharp at noticing anything beyond her own household, had not as
yet noticed this. "And she's got the twins with her, . . . yes, there's
Davy leaning over the dashboard grabbing at the pony's tail and Marilla
jerking him back. Dora's sitting up on the seat as prim as you please.
She always looks as if she'd just been starched and ironed. Well, poor
Marilla is going to have her hands full this winter and no mistake.
Still, I don't see that she could do anything less than take them, under
the circumstances, and she'll have Anne to help her. Anne's tickled
to death over the whole business, and she has a real knacky way with
children, I must say. Dear me, it doesn't seem a day since poor Matthew
brought Anne herself home and everybody laughed at the idea of Marilla
bringing up a child. And now she has adopted twins. You're never safe
from being surprised till you're dead."
語彙など
- funeral:葬式
- lounge:休憩室,長椅子
- nowadays:近ごろ
- household:家庭
- as yet:今のところはまだ
- lean over:身を乗り出す
- dashboard:(馬車・馬そりなどの前部の)はねよけ,ダッシュボード
- grab:ひっつかむ
- pony:ポニー,小型の馬
- jerk:〜をグイと引く
- prim:上品ぶった,とりすました
- starch:のりをつける
- under the circumstances:現状では,事が事だから
- tickle:喜ばせる,満足させる
- knacky:こつを心得た
- adopt:〜を養子にする
「マリラが葬式から帰ってきたわ」とレイチェルはキッチンの長椅子に横になっている夫に話しかけた。夫のトーマス・リンドは最近以前にもまして長椅子に横になることが多くなっているのだが、家庭以外のことにあれほど気が付くレイチェル夫人なのにこのことには気が付いていなかった。「マリラは双子を連れて帰ったんだわ……間違いない、はね除けに身を乗り出してポニーのしっぽをつかもうとしているデビーをマリラが引き戻そうとしている。ドラは誰もが気に入るようにお上品に席に座っているわ。あの子はいつも糊付けしてアイロンをかけたようにパリッとしているのね。やれやれ可哀想に、マリラはこの冬忙しくなるわ、間違いなくね。といっても事情を考えると双子を引き取るしかないし、アンが手伝ってくれるから。こういうことにアンは大喜びよ、子どもを扱うのが上手だから。まあまあ、口下手なマシューがアンを連れて帰りマリラが子どもを育てると聞いてみんなが笑ったのが昨日のことのよう。今じゃアンが双子を養子にしている。生きている限り驚くようなことが起きるわ」
「マリラが葬式から帰ってきたわ」とレイチェルはキッチンの長椅子に横になっている夫に話しかけた。夫のトーマス・リンドは最近以前にもまして長椅子に横になることが多くなっているのだが、家庭以外のことにあれほど気が付くレイチェル夫人なのにこのことには気が付いていなかった。「マリラは双子を連れて帰ったんだわ……間違いない、はね除けに身を乗り出してポニーのしっぽをつかもうとしているデビーをマリラが引き戻そうとしている。ドラは誰もが気に入るようにお上品に席に座っているわ。あの子はいつも糊付けしてアイロンをかけたようにパリッとしているのね。やれやれ可哀想に、マリラはこの冬忙しくなるわ、間違いなくね。といっても事情を考えると双子を引き取るしかないし、アンが手伝ってくれるから。こういうことにアンは大喜びよ、子どもを扱うのが上手だから。まあまあ、口下手なマシューがアンを連れて帰りマリラが子どもを育てると聞いてみんなが笑ったのが昨日のことのよう。今じゃアンが双子を養子にしている。生きている限り驚くようなことが起きるわ」