原文
A September day on Prince Edward Island hills; a crisp wind blowing
up over the sand dunes from the sea; a long red road, winding through
fields and woods, now looping itself about a corner of thick set
spruces, now threading a plantation of young maples with great feathery
sheets of ferns beneath them, now dipping down into a hollow where a
brook flashed out of the woods and into them again, now basking in
open sunshine between ribbons of golden-rod and smoke-blue asters;
air athrill with the pipings of myriads of crickets, those glad little
pensioners of the summer hills; a plump brown pony ambling along the
road; two girls behind him, full to the lips with the simple, priceless
joy of youth and life.
語彙など
- crisp:さわやかな,すがすがしい
- sand dune:砂丘
- wind:曲がりくねる
- loop:輪になる
- thick:密集した
- set:配置する
- spruce:トウヒ(マツ科トウヒ属の常緑高木)
- thread:縫うように通る,〜を貫く
- plantation:植林地
- maple:メイプル,カエデ
- feathery:フワッとした
- fern:シダ
- dip down:落ちる
- hollow:くぼ地,谷間
- brook:小川
- flash:(水が)勢いよく流れる
- bask in:気持ちよく〜を浴びる
- goldenrod:鮮やかな黄色,アキノキリンソウ
- smoke blue:青味がかった灰色
- aster:アスター,エゾギク
- athrill:興奮して
- piping:管楽
- myriad:無数の
- cricket:コオロギ
- pensioner:年金受給者,寄宿生
- plump:丸々太った
- pony:ポニー,小馬
- amble:のんびり歩く
- lip:唇
9月のある日、プリンスエドワードアイランドの丘;海から爽やかな風が砂丘を超えて吹いてくる;赤茶色の長い道が野原や森を曲がりくねりながら通っている、ときには深いトウヒ林の角でぐるりと円を描き、ときには植林された若いメイプルとシダが下生えとなってふわりと広がる林を縫うように通り、ぐっと窪地に降りるとそこは森から小川がほとばしり出てまた森の中へと入っていくところだったり、ときにはアキノキリンソウと青みがかった灰色のアスターが両側に伸びる開けた場所で陽を気持ちよく浴びたりする;大気は鳴き声で震えている、夏の丘を間借りしている無数のコオロギだ;コロコロと太った茶色のポニーがのんびりとその道を歩く;その後ろを少女が二人、若さと生きているというただそれだけだが何ものにも代え難い喜びが口元にあふれんばかり。
9月のある日、プリンスエドワードアイランドの丘;海から爽やかな風が砂丘を超えて吹いてくる;赤茶色の長い道が野原や森を曲がりくねりながら通っている、ときには深いトウヒ林の角でぐるりと円を描き、ときには植林された若いメイプルとシダが下生えとなってふわりと広がる林を縫うように通り、ぐっと窪地に降りるとそこは森から小川がほとばしり出てまた森の中へと入っていくところだったり、ときにはアキノキリンソウと青みがかった灰色のアスターが両側に伸びる開けた場所で陽を気持ちよく浴びたりする;大気は鳴き声で震えている、夏の丘を間借りしている無数のコオロギだ;コロコロと太った茶色のポニーがのんびりとその道を歩く;その後ろを少女が二人、若さと生きているというただそれだけだが何ものにも代え難い喜びが口元にあふれんばかり。