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 映画「靖国」の試写会・上映会が各地で行われていますが,映画「靖国」上映を支える弁護士の会・福井でも会内で試写会を行いました。そこで出された感想を紹介します。
 なお,各感想の冒頭の評価は,「たいへんよい」から「たいへんよくない」まで5段階で評価していただいたものです。

たいへんよい。

 ドキュメンタリー映画で,こんなに最後まで釘付けになった映画はこれまでなかった。
 賛否があっていいのは当然だが,多くの市民の目に触れずに終わる(終わらせるのはよくない,この映画に限らず。

たいへんよい。

 上映する自由,これを批判する自由,それぞれがあってしかるべきであるのに,そのいずれも萎縮している現状が残念でならない。ものを言えない雰囲気をこの騒動が作ってしまっているなら,それこそ,日本の損失だと思う。

たいへんよい。

 靖国がこれまで果たしてきた役割と,今現在の靖国を巡る人々の心が冷静に語られており,たいへん興味深い作品だった。この作品を上映させないということは全く理解できず,この意味でこれまでの動きというものが怖いと思った。

よくない。

 あまりまとまりがない映画。監督が中国人ということで,中国人の視点から靖国問題をどうとらえているのか理解できると思ったのだが,そうでもなかった。

どちらでもない。

 反日映画という印象をうけなかったので,何故上映中止騒動が起こったのかよく理解できない。

よい。

 映画に関するコメントは差し控えます。
 ただ,様々な圧力で,こうした映画の上映が中止に追い込まれるようなことだけは,この日本では起こってほしくないと思います。
 映画に対する賛否,意見はいろいろ合って良いと思います。しかし,表現すらされないのでは,こうした大事な議論の機会すら失われていってしまいます。
 民主主義国家では,それはあってはならないことです。

よい。

 この映画は,はっきりと何かを主張する映画ではない。靖国をめぐる風景を描いているものである。
 もし,右翼がこの映画を見て「反日」と騒ぐのであれば,それは正しく鏡に映った自分の姿を「醜い」と騒ぎ立てるものであり,現に,この映画を見た右翼からは,この映画に対する批判はほとんど寄せられていない。
 それにも拘わらずこれほどの騒ぎになるということは,いかに気に入らぬ言論を見せもせずに排斥する風潮が根強いかを示すものといえよう。  

よい。

 ドキュメンタリーであり,事実をそのまま切りとってある感がした。行ったことがないので知らなかったが,時期が来ると靖国神社はあのような状況になっているのを知った。
 上映中止は騒動が怖いからなのでしょうが,気骨ある映画館があると良いのですが。 

よくない。

 国会議員や右翼団体が騒ぐような内容はどこにもない一方,そもそもドキュメンタリーとしての実りのない映画。
 靖国神社の奇異な部分ばかり取り上げていて,その全体像を何もつかみ切れていない。騒動以前に映画としての出来に不満。

たいへんよい。

○「反日」として報道されているが,そこまで大騒ぎするほど「反日」でもなく,にもかかわらずこうした映画すら上映されなくなる日本の現状が非常に恐ろしいと思った。
○映画の内容としては,8/15当日(またはその周辺の日)の靖国神社の様子(どういった人々がどんなことをしてるのか)を知ることができた。
 靖国神社が,いかに他の神社と違うのか,非常によく分かった。 

よい。

 靖国神社は,根の深い問題を抱えている。
 それをどう判断するかは,個人の自由である。
 しかし,前提として少なくとも相反する二つの立場があることを知る権利が妨げられてはならない。
 同様に,この映画が上映される権利も妨げられてはならない。 

どちらでもない。

 刀と靖国神社をことさら結びつけようとする視点には疑問あり。
 神社を支えている国民的心情に十分に迫れていないのはマイナス点。 

よい。

 映画はたしかに一方の立場に軸足を置いて作成したものかもしれない。
 しかし,それが気に入らないのであれば,その反対の立場から映画を作り,表現することによって,対抗すべきなのであって,上映させない,あるいは上映に圧力をかけるというものではないと思う。 

よい。

 この映画はそれなりに評価できる。これをみて「反日的だ,反対だ」と評価するとすれば,なんて器量の少ない人なんだろうか。

よい。

 たんねんに取材し,ドキュメンタリーとしてまとめられており,靖国問題を考える素材として,よい映画だと思います。最近,表現の自由を萎縮させる危険な動きが進み,非常に危惧を感じます。

よい。

 観る前に聞いていた,靖国神社のご神体(剣と鏡)についての議論,そして靖国にまつられるということは,霊璽簿(れいじぼ)に記載された者の魂がご神体に移ることなのだということを聞いていて,この映画ではご神体のそうした性質と「靖国刀」との関係が明らかにされるのかと思っていたが,それはあまり深められていなかった。
 しかし考えてみれば,そんなことの解説を中国人である監督に求める方が変で,日本人が今後の宿題とすべきあろう。日本人では「靖国」の映画が撮れなくなってしまったこの時代に,監督はこの問題を考える貴重なチャンスを,私たちに与えてくれていると思う。

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