やまいちTVスペシャル番組 
HM−04を斬る!!
〜 これが最新ロボHM-04だ! 〜



左から司会のpico氏、科学技術評論家のイバリン氏、HM-04開発者のハジン氏、テストパイロットのイーガー氏。


司会:「皆さん、ご機嫌いかがでしょうか? 今回は、先日発表されました新型大型ロボットHM-04を特集したいと思います。 さて、今日は設計者であり実際の製作者でもあるハジン博士においでいただきました。」

ハジン:「あ、皆さんこんにちわ。よろしくお願いします。」

司会:「さて、早速ですが、今回の巨大ロボHM-04の特徴と、製作なさった上で一番苦心なさった所を教えていただきたいのですが、、、」

ハジン:「はい。 今回のHM-04は身体の動きを自由にコントロールする将来の2足動歩行ロボットへ向けてのエクスペリメンタルモデルとしての位置付けで製作されている訳です。 又、製作するに当たっては長期間の実験に耐える用に、堅牢な構造とすることを心がけました。 残念ながら、構造材の材質の関係で多くの犠牲を払いました。メカ部品がパワーに付いてこないのです。 自らのパワーで自己崩壊する事が何回もあったのです。」

司会:「なるほど、しかし結果的には立派に歩行できた訳ですよね。 今回の快挙、イバリンさんはどのようにご覧になりましたでしょうか? 先端技術評論家のイバリン先生です。」

イバリン:「美しくないな。」

司会:「えっ?」

イバリン:「美しくない。華がないって言う事だよ。 飛行機、エッフェル塔、エンパイアステートビル、いつの時代でも、時代の最先端を行くものは常に美しいのじゃ。次の世代を感じさせる華がある。 ところが、あいつはどうじゃ、何の美しさも無い。華が無い。ただ無理やり歩く機械の塊みたいなもんじゃ。 駄作だね、端にも棒にもかからんっちゅうやつじゃよ。」

ハジン:「...........」

司会:「あ、それは手厳しいですねぇ。」  (も少し穏やかに言えばいいのに、、、)
    
「実際に歩行テストをされたイーガーさんはいかがでしょうか?」

イーガー:「私も長年このような仕事をしていますが、今回のように全く新しいコンセプトの乗り物のコックピットに最初に座れると言う事は大変ラッキーな事だと思います。 私はその事だけで胸がいっぱいですね。大変感動しました。」

司会:なるほど、で、実際に操縦されてどうでしたか?」

イーガー:「はい、本当に感動しました。」

司会:「.........」

イバリン:「ホントにそうかな? 操縦しててホントにそう思ったかな? 大体動きが鈍重過ぎるのではないかね。 本来、動歩行を行うのを目的にするならもっと軽快に動かなくてはならん。 その瞬間瞬間での動作軌道を常に変化させなくてはならないからじゃ。 軽快さ。 これが歩行メカの命だと思うね。 それには、メカ全体をもっとコンパクトに仕上げなければならん。 車でもバイクでも、本来コンパクトにまとまっている方が性能は良いのじゃよ。洗練されたメカニズムとは本来コンパクトなのじゃ。」

ハジン:「ちょ、ちょっと待った。 さっきから黙って聞いてたらなんだ。 あんた、批評するのは簡単だけどね、実際設計するのは大変なんだよ。」

イバリン:「ほう、設計? 設計ちゃんとしたのかね?」

ハジン:「あたりまえだ! 綿密な設計検討のうえにあのメカは成り立っている!!」

イバリン:「じゃあ、どうして左右の足が違うんだ?」

ハジン:「うっ、うぅ、、、ど、どうしてそれを、、、え〜い、物を作った事のない評論家に何が判る!!」

イバリン:「ふん、ちゃんと判っているぞ。 写真が小さい事を良いことに、左右の足の構成が全然ちがうじゃないか。 いきあたりばったりで作った証拠じゃわい。」

ハジン:「くっ、、、、、、、、、!」

イバリン:「ぬふふ、こんなのに設計を任せるとは100年早いわい。」

ハジン:「なにをっ!」

 

あ!! 

.

.

.

司会:「え〜、番組の中で一部お見苦しい点があった事をお詫びします。では来週、また、やまいちスペシャルでお会いしましょう♪
さようなら〜〜〜〜〜♪」

HM-04の全て

ロボット工房探訪

HM-04 TOP


戻る