越後・足拍子川本谷


1990.6.24 永瀬、佐々木、武生、星野、小沢、坂上

 6月24日(晴れ) 越後湯沢駅の待合室で仮眠。タクシー2台に分乗し、足拍子川の林道奥へ。経木ノ沢を過ぎるとコマノカミ沢出合で遡行準備。5時50分。すぐ小滝が出てくる。大岩のある3m滝で小沢女史が落ちて釜につかる。左岸から前手沢を入れたあと、釜のある2m滝をへつっていた星野女史が落とした石に驚いて大イワナが逃げていった。ゴルジュとなり5m滝は右から巻きあがる。下降点を探しに下りていった永瀬氏から「大丈夫」の声。武生君のみは右から越えてきたようだ。

 前衛スラブが落ち合い、その先に2mにも満たない滝だが深い釜がある。永瀬氏が試みたあと、武生君に泳いで突破してもらい、シュリンゲで後続を引き上げる。雪渓が出てきて一カ所下をくぐる。次の雪渓は大きく、「謙信の廊下」にさしかかったことを知る。7時10分。

 滝がかかって雪渓上に上がれず左のクボから高巻く。トラバースの途中に見晴台があり荒沢山東面のスラブ群が見渡せる。さらにトラバースしていくと草付となり、灌木を支点に15mの懸垂下降で雪渓に降り立つ。もう10mトラバースすれば懸垂せずに下降できそうだった。

 雪渓が切れると7m滝があり、左岸バンドを微妙なバランスで斜上する。若手3人にはザイルを出す。再び大きな雪渓で傾斜もある。途中幅1.5mほどのやせた部分が10m続き、一人ずつ慎重に渡る。沢幅は狭くなり5mの黒い滝が濡れていて悪いが左を登る。やはり3人にはザイルを出す。詰めは左上に続くスラブ状にとり、さほどのヤブ漕ぎもなくコイドからやや足拍子岳寄りの稜線に出た。11時。

 暑い日差しのなか荒沢山からカドナミ尾根を下る。下りた所に早大生物同好会の立派な山小屋があった。時間があるので魚野川で水遊びをしてから土樽駅へ。入会希望の坂上君は、沢は初めてながら結構バランスもよかった。

 【コースタイム】 (6/24)林道車止め5:30 コマノカミ沢出合5:50〜6:20 謙信の廊下手前7:10〜20 3番目の雪渓上 8:45〜55 稜線11:00 荒沢山11:45〜12:10 林道13:25 魚野川13:30〜14:20 土樽14:40


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