東北・安達太良山杉田川(不動沢)


1995.10.1 佐々木、平塚、小林、三好

 10月1日(晴れ) 4パーティーによる徒登行山岳会集中山行。前日、一旦は平塚君に行けない旨電話したが、仕事が早めに片付いたので急きょ参加することにした。岳温泉の駐車場から鈴木君の車で安達太良温泉まで送ってもらう。

 駐車場から遊歩道に入り、二度、三度と沢を渡り返しながら、30分で溯行開始地点に着く。途中、遠藤ケ滝は確認できなかったが、滝音も聞こえなかったので大きな滝ではなさそうだ。溯行開始地点のナメ滝は、地元の中学生によってホタル滝と命名されていた(もしかしてこの滝が遠藤ヶ滝?)。

杉田川 沢に入ってすぐの大ナメは、逆層の右岸を通過。なにしろ今年初めての沢登りとあって気が引き締まる。秋晴れなのに日が届かず、沢の中は薄暗い。5m滝、7m滝とも左から登ると、この沢最大の12m滝(写真)に出会う。この辺りはわりと明るい雰囲気なので気持ち良く、気軽に右岸のバンドに取り付く。残置ハーケンのある中間の一、二歩がやや微妙。

 次の7m滝は左から、ブラブラしたハシゴを利用して越える。10m三条の滝を右をからみながらパスしていくと、ナメと釜の連続となる。この沢の見せ所らしく、なかなか楽しい。沢に入ってまだ1時間ちょっとなので小休止。まだ8時半だ。この分だと、頂上には一番乗りに違いない。

 5m滝の左を斜上して巻き気味に越えると、穏やかな流れとなる。2段10m(左から登る)を最後に滝場は終了。通常はこの後、沢を横切る踏み跡を利用して尾根に逃げるらしいが、我々はそのまま詰める。もっともその踏み跡は、注意していなかったので確認できなかったが。水量比3:2の二俣で右俣に入る。

 すぐ8m滝があり右から巻く。次の4mも左から巻く。20分ほどでヤブコギらしいヤブコギもなく、登山道に出た。あっけなく3時間で抜けたためか、この沢が百名渓の一つであることに、平塚君の評価は手厳しかった。ともかく紅葉真っ盛りの尾根道を気分よく歩き、頂上には11時10分着の一番乗りでした。

【コースタイム】 (10/1)安達太良温泉 6:30 出合 7:30〜15 二俣 9:30 稜線10:10〜25 安達太良山11:10


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