大菩薩・日川曲り沢


2000.8.6 佐々木(単独)


 ナメの多い曲り沢は晩秋向きだろうが、あえて真夏に出かけてみると涼しい沢歩きができて正解だった。

 8月6日(晴れのち一時雨) 中央線甲斐大和駅から歩き、日川渓谷への道から曲り沢林道に入り終点で入渓。10時55分。下部は小滝とナメ(写真)が点在する平凡ながらも落ち着いた沢だ。山道が二度横切りながら沢沿いに伸び、両岸には平坦な段丘が目立つ。

曲り沢のナメ 右岸の伐採跡をすぎると多段のナメやトイ状のナメが断続して楽しい。ところどころナメが埋まりかかっているのは残念。それでも沢筋は緑のトンネルとなって涼しい風が吹き渡り、暑さ知らずの沢歩きである。ハンターに気をつかう晩秋などに来るよりはずっといい。

 やがて正面がナメ滝となった水量のある枝沢との二俣で、本流は右に曲がる。左俣の枝沢の方が沢床が低いので引き込まれそうだ。岩には赤ペンキで210の数字と矢印が書かれている。水量も少なくなり最後は三俣状で、大岩のある真ん中の窪を選ぶ。。そのまま詰めるとヤブ漕ぎもほとんどなく大谷ケ丸(1645m)の肩(1470m付近)に出た。13時5分。

 大鹿山までの縦走は、雷雲が湧いてきたので断念。曲り沢峠から少し進んで曲り沢左岸の尾根道を下る。田野の景徳院(武田勝頼の菩提寺)に直接出て、往路と同じ道を雷鳴と小雨のなか甲斐大和駅へ向かった。

 【コースタイム】(8/6)甲斐大和駅9:35 入渓点10:35〜55 上部二俣12:30 稜線13:05〜20 曲り沢峠13:55 景徳院14:45 甲斐大和駅15:10


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