東北・栗駒山・産女川


1994.8.20〜21 佐々木、吉越、久保田、小林

 8月20日(曇りのち雨) 二年前から何度か計画しながら、そのたびに台風が来るだの体調不良だのとつぶれてきた産女川にようやく行ってきた。猛暑の今夏ゆえ満を持しての出発だったが、何のうらみか山行中の二日間だけはたっぷりと降られてしまった。

 産女橋の 5km手前のゲートでタクシーを捨て、小一時間歩いて入渓地点へ。橋のたもと「森林生態系保護地域・入山禁止」の真新しい看板が目障りだ。最初に現れる幅広5m滝はロープをつけ右を慎重に登る。数段の見事な連瀑を快適に越す(写真)。期待にたがわぬきれいな沢に気も高揚する。

産女川 20m大滝を左から高巻いている最中にドバーッと降り始めた。時間の問題だったが、ついにきたかという感じ。雨の中、暗門滝12mは久保田君にリードしてもらい、つづくチョックストンのある小滝は釜に入る気になれず左から小尾根を越えるやや大高巻きになる。

 これで核心部は終わり。「晴れていたらなー」のグチとともに美しいナメをひた歩いていくと、また釜持ち小滝にはばまれる。暑けりゃ行水で楽しいところだろうが、誰もが敬遠。左から巻いて草付きをズルズルと下る。

 両岸草原の中のせせらぎとなって、笊森小屋への踏み跡を見る。痛んではいるが小ぎれいな小屋のお世話になる。夜はさらに荒れ模様で、ツエルトだったらみじめだった。

 8月21日(雨) 翌日も相変わらずの風雨。自分にとっての初登山の山である栗駒山頂上を27年ぶりに踏み、早々に須川温泉に下った。なお、吉越氏は、東北の白神、岩手山、早池峰、船形山、そして今回の栗駒と、頂上からの展望を得られたことがないという。何かあるんじゃないの?

 【コースタイム】 (8/20)ゲート(産女橋6km手前)6:50 産女橋8:00〜35 連瀑帯上9:40〜50 暗門滝11:10 笊森山荘15:20〜(8/21)7:15発 栗駒山8:15 須川温泉9:35


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