Winged-White 雑感 2003/07 Notes
雑感index ナイス本
更新履歴 aboutWW profile
2003/08← →2003/06
雑感最新号

【冷夏・セーフガード】 2003/07/31

 涼しいおかげで、今のところ僕は去年のような拷問を受けないですんでいるワケだけど、首都圏の発電関係の人も胸をなでおろしているんじゃないかな。 一難去ってまた一難、農業関係の人がまた大変そうで、これも僕らの生活に直接関係あるだけに心配だ。
 日本列島も心配だけど、朝鮮半島の実りは大丈夫だろうか。 またエライことになってなければいいが。 反対にヨーロッパはかなりの酷暑らしい。 毎年毎年、大変だ。

 セーフガード、元々今の牛肉の値段は地球滅亡的な設定だと思っているので、牛肉関係&牛肉好きの人には申し訳ないけど、これはこれで差し支えないように思う。 北米大陸にはもっと穀物を作ってほしい。

(2003/07/31) 戻る

【今日は横浜を応援する】 2003/07/30

 誰や? 昨日の試合終了直前、レフトにバット投げたヤツは!
 虎グッズを卑怯な行為に使こたら、アカーン!!

 昨日は雨の中の応援、ファンのみなさんも大変だったと思う。
 しかし、一人のサイテーな行為で全部台無しだ。

 そもそもこーゆーことする人は、野球を観る資格も無いんだけど――
「優勝一直線状態のファンが、最下位の選手のプレーを妨害する」
 去年までの苦渋を知っているファンには、こんなこと絶対にできない。 どんだけ気分悪いか。  今の阪神を応援することがどういうことか、何も分かってないヤツの所業だ。 そう信じたい。

 というわけで、今日だけは、横浜を応援する。
 阪神が勝っても、喜ばないことにする。 うううう。
 できるかどうか分かんないけど、やってみる。

〔※ 2003/07/31:  ……というわけで、このカード、僕にとっては「3連敗」だった。 チキショー(笑)。  しかし、あまりにヒドイ行為だったよな、アレは。

(2003/07/30) 戻る

【武運長久】 2003/07/26

 前回の「論語読みの論語知らず」について、報道番組の街頭インタビューで、頭にタオル巻いた兄ちゃんが、「あーゆーバカなことは言わないでほしい」と一刀両断にコメントしてた。 うむ! このような思慮分別のある若人がいる限り、日本はまだまだ捨てたものではないっ!(って、ワシゃジジイか?)

 別の番組では日本のイラク派兵に際し、
「日本が来てくれるなら、ありがたい。 日本はアメリカと違って特別な国だ。 だから米軍の配下としてアメリカのために来るのではなく、独自にイラクのために来てほしい」(筆者による概略)
 というイラク国民のコメントがあった。
 涙が出てきた。 悔しいのだ。

 米軍にすでに加担している日本を、いまだに特別な目で見てくださっているのには、とても感動している。 きっと、アメリカ相手に死力を尽くしたあの狂気の戦争を、記憶してくださっているのだろう※※。 空襲や沖縄や原爆で失われた尊い命は、死してなお我々を守護し続けている、と手を合わせずにはいられなくなる。 決して過去の戦争を正当化するわけではないけれど。
(※※2003/12/23:……というより、イラン・イラク戦争当時の民間協力への感謝が残ってるようです。  勘違いを認めます。 勝手な思い込みで呼び起こしてしまった民間犠牲者・戦死者の皆様、申し訳ございませんでした。  でも……少々ホッとしています。 戦争で記憶されるより、よっぽどいいじゃありませんか。)

 でも、それはもう……「無い物ねだり」だとしか言いようがない。 つらい。
 「あ゛? 日本? 来るんなら早く来な、何ぞしたいんダロ?」
 ――マッカーサー大元帥とは似ても似つかぬヤカラ風情(速攻で罷免されてたな、おカワイソウに)が、かつてのたもうたその言葉どおり――「曲学阿米」の総理を筆頭にした可決で、従容と飼い犬然として派兵されるのだ。
 もう、(良かれ悪しかれ、)百年前のような独立自尊の派兵は、日本にはできないんだよ……。

 今イラクに思うのは、どうか今の日本のような国にはなってくれるな、ということ。  阿呆の片棒担がされるような、そんな派兵をするような国にだけは、なって欲しくない。

 自衛隊の方々にも、派兵される際には各自の覚悟を持ってもらいたい。
 イラクの人々の希望を背負い、日本人の心を体現する、栄光ある日本の防衛隊だ。  この際国益だとか同盟国だとか余計なことは考えず、イラク人の幸福のみを思い、出陣してほしいのだ。

 もし万一 ……かつてのインドネシアの残留兵のように、真にイラク人のためになることを現地で発見してしまったら、臆することなく果断に行動してほしい。

 言いすぎたかな?
 自衛隊員の家族の方から「あなた、何を言ってるんだ!?」と非難されそうだけど、反対にそういう自覚も無いような暗愚な部隊なら、海外派兵などしない方がよろしい。

 武運長久を、祈る。

※ このコメントした人を連れてきたのは、イラクで取材を続ける綿井記者。
 僕はこの記者が好きだ。 あのフセイン大統領像破壊の際、「ああ、この光景はちょっと、私は見たくない光景です……」と、私見を述べた(述べてしまった)人だからだ。
 この言葉は、地道な取材をきっちりやった人の口からしか、出てこないと思う。
 本来ジャーナリストは事実の媒介者であり、媒介者自身のバイアスをかけるべきではない。 しかし、止むにやまれぬ気持ちが生じたとき、それを率直に吐露するのもジャーナリズムの一つだと思う。 心を持った人間の仕事なんだから。
 余談だが、記者仲間が米軍の砲撃を浴びて殉職した瞬間、悲鳴だけを上げていた山本記者の映像、その後「悔しいです、ただ悔しいです……すいません」と言っていた佐藤記者の映像(ジャパン・プレス)も、歴としたジャーナリストの報道だと思う。

(2003/07/26) 戻る

【綸言】 2003/07/24

 「綸言汗の如し」という言葉がある。
 汗が再び体に戻ることはないように、君主の言は取り消すことができない、という意味で、「覆水盆に返らず」と似通った意味の言葉だ。 最近の失言名人と化した政治家の方々には、ぜひ肝に銘じていただきたい言葉だ。

 「覆水」は言ってみれば過失だろうが、「汗」は自然に出るものだ。
 為政者の言というのは、すべからくその人の本性から滲み出るべきものなのだ。 そうであって初めて人の信頼を得、人の上に立ち、人を導くことができるものだと思う。 何も君主や総理大臣に限ったことではない。 代議制民主主義の国家である以上、政治家は一人一人がこういった自負を持っていて、そういった叡智のある人間をこそ、民衆が鋭い目で選びとっているのが本来の姿なのだ。

 昨日の総理の言は、論語を引用してしまっただけに、僕も「アホは、ほっとけ!」の規制解除。

「之を知るを之を知ると為し、知らざるを知らずと為す、是れ知る也」

 この言葉は、孔子が弟子の子路に「知ることとは何か」を教え、知ったかぶりを戒めた言葉。 ソクラテスの「無知の知※※」と同じで、「知の探求への前提」だ。 もっと掘り下げて言うと、この言葉は知ろうとする意欲・態度があって初めて完成する、崇高な言葉なのだ。
 「非戦闘地域を知らない」 それで済む問題ならば、知らんから知らんと言っただけだ、と開き直るような後ろ向きな使い方では――孔子が泣く。 この言葉を持ち出す意義はまったくない。

 態度が言葉の本質とシンクロしていれば、実に素晴らしい引用だっただろう。  しかし残念ながら、今回は我田引水的に名言を悪用するソフィストの詭弁となってしまった。  まさに「綸言汗の如し」。 口を突いて出た曲学が、実はこの人の品性だとも取られかねないと、僕はひどく心配している。


 論戦は菅さんの圧勝だった。 この引用を総理の口から引き出したのが、トドメだった。  僕は他人様の品性まで、ぎゃんぎゃん多言したくはない。 かく言う僕も、ナニサマってほどの人間ではない。  こういった場では「売り言葉に買い言葉」ということもあり、フライングの2、3は大目に見たいところだ。


 しかし実際――こんな慇懃無礼なやり取りの中で、本当に素晴らしい政策なんて出てくるんだろうか?
 国民のため、日本のため、世界のため、人類のため――口で言うなら誰だってできる。 政治家は全員言ってるだろう。  だが、そういう共通の土台に立っていることを、彼らは本当にお互いに認識しているのだろうか。
 本来こういう論戦は、シミュレーションで一向にかまわない。 本当によりよい政策が生まれるなら、他人を吊るし上げ引きずり下ろす必要も、そんなことをして喜ぶ必要も、どこにもないのだ。

 ――という理想論が今の日本に、大手を振って歩いていれば、
 もっとスッキリするんだけどなぁっ!!

※ 綸言:
 綸言=天子の言葉。 「綸」とは印についている太い紐のこと。 天子の言った言葉はたとえか細い絹糸のような声でも、綸のように太い大号令となる、という孔子の言葉(「礼記」)から。 ちなみに「汗の如し」は、広辞苑によると「漢書」がオリジナルらしい。

※※ 「無知の知」:
 「私は知らないということを、知っている」――平たく言うと、「知ったかぶりは一番アホのすることだぜ!」ということ。 洋の東西を問わず、古の賢者が異口同音に戒めている。
 だからといって、「知らなくてもいいもん!」と真実から背を向ければ、「知らないことさえ知らない」人間とさして変わらない。
 孔子もソクラテスも「知りたい!」と常に探求心を持っていた大哲。 彼らの言葉を言い訳然として使うのは、慎むべきことだ。

 菅さんは知ったかぶりがどうのこうのなどハナから聞いてない。 聞いたのはその知識(と、知識が無ければなかったで、それに対する総理の態度。 「私はまだ知らない。 貴方が知っているのなら今すぐ教えてほしい。 では反対に質問するが、非戦闘地域が全くないと貴方は言い切れるのか? もしわずかでもあるならば、そこに貢献してゆくことが国際社会への責務ではないか?」――例えば、こう問い返してこそ、はじめて意味を成す)。

(2003/07/24) 戻る

【失言って】 2003/07/23

 「アホは、ほっとけ!」という僕自身の失言が前回出ていたりするんだけど――。  もちろん最近の一連の「失言」の中には、「そういう意見も、あるだろーね」という発言もあり、全部が全部「アホは、ほっとけ!」というわけでもない。

 今思うのは、全部「ほっとけ!」と突っぱねるより、「なぜ失言が多いのか?」を考える方が大事かな、ということ。

 単にアンモナイトの遺伝子異常のような、末期的症状かもしれない。  あるいは、むしろ作為的なものかもしれない(政治家は元々、「人心掌握のプロ」のはずだから)。 長い目で見れば、現在の僕らが失言と思っているものよりもずっと劣悪な失言が、随所に含まれているかもしれない。
 もし万一「失言」なんてもので組み替えられてゆく事象があるとすれば、今がどういう時期だったかが、将来落胆を伴う言葉で語られるだろう。

(2003/07/23) 戻る

【最近思うこと】 2003/07/15

 数日前まで、ちょと東京へ行ってました。
 最近思うことを少し。

1. イヨッ、太田知事&磯村市長っ!
 道頓堀の川浚い、これは英断。 あくまで優勝ダイブとは関係ないとの事。 これもナイスコメント。
 優勝ダイブを奨励するワケじゃないけど、最低限ここで事故が起こらないことは、大阪人たっての願い。 個人的には、こういうことから土地土地の祭りだとか行事だとかが発生し根付いてゆくような気もするので、一方的な「危険・やめろ」という物言いも無粋かとも思う。 (臭い)水入りで当人の興奮も相殺されるし、他人の自動車をひっくり返したりするより、よほど健全だ。(と、こんなことを政治家が言ったら、問題発言になるンダロウナ。)

2.発言がどうこう
 まだまだ平和なのか。 もうどうでもいいのか。 ただの逃避か。
 そんな発言をしてるヒマがあったら、そんな発言にこだわって時間を割くヒマがあったら……と思い歯噛みしているのは、決して僕だけではないはずだ。
 最近、僕の口からこの言葉が出ることが多い――「アホは、ほっとけ!」

3.イラク派兵って
 イラク人ゲリラの身になって考えると、敵を捕捉し撃滅する掃討部隊を攻撃するより、防御武装のみの輸送部隊を攻撃する方が、だんぜんおトクだと思う。 僕が(日本に何の畏敬も持ってない)ゲリラなら、絶対日の丸つきの輸送部隊を攻撃する。
 安全な後方輸送以外で自衛隊を輸送部隊として派兵し、全員帰還を期するなら、当然米軍並みかそれ以上の武装が必要じゃないの? 安全な後方輸送なら、地元のコンボイとでも契約すればよさそうだし。 なんだかなぁ〜。

4.主婦のスリ軍団
 最近、吹田で母がスリにやられた。
 食料品スーパーに10人ほどで大挙し、袋詰する場所を占拠。 狭い場所で近所の友人とお喋りしながら袋詰めしていた母ににじり寄り、当たり前だが犯行後(母は気づかなかった)は、全員即座に立ち去った、と言う。
 主婦が徒党を組んで盗賊化しているところが何ともやるせない。 落ちるところまで落ちたか、という感がある。 やるんならもっと金持ちを狙ってくれよ、とほほ。  財布の中身を10人もの人数で分けると、希望額(?)に満たないこともあるだろうことから、組織的万引きの同時犯行も懸念される。
 吹田近隣の食料品スーパーならびに主婦自身の警戒を希望する。 財布にはチェーンか、一定の距離以上に離れると鳴り出す防犯装置をつければ、ある程度は安心かと思われる。
 もちろん大グループでの悪事など長続きしない。 必ず離反者が現れる。 加害者は一早く警察に申し出、心の平安を得られよ。

(2003/07/15) 戻る


雑感最新号
(2003/08←) (→2003/06)

雑感index ナイス本
更新履歴 about WW profile
© A.Matsu! 2003 Winged-Whiteのトップへ