雑感 2002/06 |
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W杯、韓国での最後の試合の日に、それはネエだろ……。 北朝鮮が韓国を挑発したとすると、その発想が全然理解できない。 W杯での活躍は北朝鮮側でも「民族の誇り」とか絶賛していたようだし、韓国の市民グループも金正日総書記にあの「REDS」Tシャツとかを送ったらしい。何とも平和的な雰囲気だった。 当の韓国はもちろん、相当国威発揚しちゃった直後だ。有事ともなればメチャメチャ結束するに決まってる。 この状況下で、小競り合い始めちゃいますかね。全然ワカラン。 下手したらトルコ軍がまた応援に駆けつけるぞ? いやW杯参加国全員が、「何すんねん!」と非難するぞ。 (全部韓国側に有利。とすると……いやそれは考えない。『共催国』だしね。) 国を挙げてのお祭りの最中に国民がわらわら逃げ出してるような危機状態だし――友好的にできなくとも、もう少し戦略的でもいいかとは思うのだが? もータリバン的投げやり状態? まさか。 にしても、あと数日待っていただけませんでしたかなぁ。 ……とりあえず韓国はお疲れサン。 しかし虚脱感に包まれてる場合じゃないと思うし、まずはGood Luck !! 〔7/1:「ワタリガニ」って言われてもなぁぁあ。しかし、漁果が海軍の予算に組み込まれてるかもしれないってことは、先の不審船もまさか、マジで「武装イカ釣り漁船」だったのか? んなアホなぁ。 し、四海同胞……っ。〕
残念。 残念。 残念。 しかし、なんか……妙にサッパリしてる。 これほど潔く尊敬すべき試合が、あるのか……。 ゲームが、とても「厳正」だった。美しい試合だった。 これでこそ、勝ったドイツを讃えつつ、最後まで死力を尽くした彼らを、心から賞賛できるだろう、あーでも今はただ、一緒に残念がっていたい。 くーっ! 勝ってほしかった!! 結局日本の港町に赤い大海嘯が来ることは、なくなったのか。 すこーんと抜かれた頭の中。 ラベンダー色の夢は、またいつかきっと、ね……。
W杯に関して、ちょっと今の日本人(アンド韓国人)の気持ちが心配になってきたので、 友人へのメールから、少〜しだけ転載。 (メール内での敬称略はご容赦ください。あ、後、英文法ミスも。 なお、韓国のネガティブ・ポイントは共催国としての仁義で、掲載しません。) 〔6/21・韓国人の友人宛〕 Now, there are some dissapointments for Korean supporters with Wcup. 〔6/23・日本人の友人宛〕 あ、あれか! ゴールライン「割って」センタリングしたやつ。 〔6/23・同上〕 韓国が身勝手になればなるほど、 まず基本。現実がどうなのかはさておき、国際的なスポーツ大会は、主催国の国威発揚の八百長や、上手な国のエキシビジョン巡業のためにあるのではない。 (サッカーでは「厳正」は無理としても、)公正な審判の下に、お互いがその試合を、相手を、尊ぶ。当たり前の話だが、そうでなくては本気で泣いたり笑ったり、勇気をもらったり憧れたりは、できない。 韓国――南欧に3タテでベスト4。 少なくとも元々の実力なしには、そこまで行ける訳が無い。 イタリアもリターン・マッチを申し出た〔※デジタル朝鮮日報(英語版6/25)によれば、これは無根拠とのこと。なんだつまんない〕 。考え方を変えれば――もちろん誤審の暗雲は一旦置いた上での話だが――今までのアジアン・サッカーでは、こんなこと、生じ得る土台さえなかった。「Wanted Korea」で、韓国サポーターも世界にくり出していくだろう。 でもその前に。 明日は欧州人で固められた審判陣を、唸らせるような活躍をしてほしい。 決して欧州と南米だけが、サッカーの「世界」では無いことを、見せてほしい。 世界の表舞台に立ってしまった後、人々に心から認められていくのは本当に大変だ。どうか身勝手から自滅しないよう、持ち前の礼儀良さ(←大丈夫?)で、クリアしてほしい。 アジアが明るくなるなら(大前提)、僕はどこに星が輝いてても、いいんだから。 片や日本――「パーフェクト・ホスト」。 敗退はしたものの、その恩恵?で僕らはホスト国という最高の光栄を、存分に楽しんでいる。 (もしかしたらトルシエさんは、これこそを日本に伝えたかった?←そりゃないか。) 同じW杯で、全く違う道を歩み始めた二国。 そんな中……共催者同士の友愛だけが盛り下がるのは、本当に惜しいんだ。 仏作って魂入れず、これがなきゃ「失敗」って言い切っちゃいたいよ。 せっかく八方美人&ほのぼの民族ってキャラも分かってきたし、どうせなら開き直って完璧にやっちゃおうよ。(実はこれ、兵法でいうと、相手を怯えさせず敵を作らない「最強状態」。こんな大チャンス以外にはまず達成不能です。) この天然よいこスピリッツを、(明日勝ち進んだら)横浜で韓国の人にも知ってもらいたい。 できればお互いのイイトコを、ちょこっとずつ……。 〔background music : オランガタンbyみんなのうた(2番含む)、是非聴いてくれ!〕
なにはともあれ、
アジアの超新星は、爆発した。 (多分、2つとも。) だもんで、 ――がんばれ、ブータン!! 6/30(=W杯決勝日)、ブータンVS英領モントセラト戦 (FIFAランキング"世界最下位決定"戦)in ティンプー <誰もが最下位からスタートする。バカにしちゃダメよ。>
お疲れ〜ニッポン。 無念の中にも感謝を見出せる僕らは、少し幸せ者だ。 トップページにも書いたけど、イングランド各紙が"The Perfect Host"とまで絶賛する日本のシゴトは、最後まで続く。 TV観戦オンリー(でしかもまだ途中)だけど、ゲーム内容ではとくに「1点ビハインド」の最後(とくに0-1)―― ついつい一点差を追う側のチームに、肩入れしてたりする。 アルゼンチン!(VSイングランド戦) 見ていてゾッとする締め付けだった。 ポルトガル!(VS韓国戦) 壮烈……まるで騎士物語のラストシーン! (正味、泣けた。しかしまさか韓国の相手側を応援してしまうとは、油断♪) 日本! 残念だった。なぜか印象が薄いのは、認知的不協和からか? 今日のイングランド! 敵になったり味方になったり。大変だった。 (ベッカム様・オーウェン君とお別れはツライな。ブルーに着替えて勝ち進んだブラジルもなんか、嬉し。どっちの味方かホントにワカンナイ。) 同じくアメリカ! 黄札の山&「砲撃」の応酬! これはこれで凄カッタ。 そして最後の最後に、勝った韓国!(VSイタリア戦) 「……ウチとおんなじかい、オイ……?」という僕の頭上の暗雲を、見事に吹き飛ばした、逆転Gゴール! 実に天晴れの一言に尽きる。 ポルトガル・イタリアともに本気モード++の彼らを打ち負かし、 ベスト8のアメリカとも1点ビハインドから引き分けてる。 スペインさん……ご注意! シャレんならんほど強かですたい、わが隣人! でも、ここまで来たら、もう最後まで行ってしまおー、REDS! (よく考えれば今回、この辛い「負けている時間」も、韓国は多く持っている。 それだけにサポーターともども実を結んだ不屈の勝利は、輝かしいものだろう。) 日本チームのW杯も、1点ビハインドに始まり、1点ビハインドに終わった。 国債の格付けダウンとか、健闘っぽくない「お疲れ」要素も多い日本だけど、この状況からの気迫こそ、僕らが今しっかり受け取るべきものかもしれない。 スポーツはいつでも見る者に勇気を、与えてくれる。 あらためて、日本代表チームに、感謝!!
くーっ、引き分けかー! しかし、実質的には1次リーグ『3連勝』かと思えるほどの戦果! 次の2戦、期待! で、感動に水を差すのはチケット・トラブルだけじゃない。 ……僕だってこんなの無視したいんだ。 しかし、スポーツの祭典の陰で核兵器の話を持ち出すヤカラは、不道徳にも程がある!! そこまでアメリカの無礼をマネしたいのか! ここは日本だ! このタイミングは、国民に対してものすごーく、失礼だろ。 福田サンのボヤキ節、(内容はさておき)あの面倒くさそうなノリは大好きだったのになぁ。非常に残念だ。 何の予告もなしに被爆し虐殺された、幾十万の一般市民の命を教訓とし、生命にとってはただの悪意でしかないこの全滅兵器を、未来永劫この大地から否定する。 ……せめて「日本を背負う」ということには、こういう前提があるんじゃないんだろうか? 「日本を背負う」内閣の一人の……彼の望みどおり、一国民として核保有について考えると、僕はこうなるのだが……。 繰り返しになるけど、やるんならMDを独力開発して、全世界に供給しちゃおう。多分ゼロ戦や大和より自慢できるよ。非核国が開発してしまうことに、核保有エゴ国家どもが反論する資格は全くないんだ。 国運が傾いてきたから核保有に頼るなんて、IQ最高の日本民族にしては、暗愚にすぎる発想じゃないかな。 人類はそんなところで、終わらないでしょ。 ま、そんな分かりきったことよりも! 祝・韓国勝利――!! 太極旗に並び立てよ、日の丸!(五星紅旗もガンバレ!)
今日、奄美出身の友人に誘われ、元ちとせさんのフリーライブに行ってきた。 驚愕した。 歌声が、立体的に楕円を描いていた。 これは決して、詩的表現ではないんだ。 普通、幅の大小はあるけど、「1.5次元の線」程度なのだ。 少々テクニカルに言うと、声量・声圧を自在に操る人はかなりの歌い手。プロの歌手でもかなりの習熟が必要だ。 ところが彼女の場合、さらにそこにブライトネス(明暗)というかフェイズ(位相)というか……が一緒になって、見事にグラインドしている。 視覚的には「3次元」なんだけど、もちろん僕の視覚は3次元より上には対応していないので、それ以上のビジュアルにならないだけの話なのだ。 ウラゴエ&コブシ(ファルセット・メリスマ?)の美しさも彼女の大きな資質だが、そもそも声の出し方そのものの「次元が違う」。 一回でも「歌いたい!」と本気で思ったことのある人には、この声の非凡さ、お分かりいただけると思う。 『神が与えた声』・『百年に一人の声』……いささか大仰な謳い文句だけれど、なかなかどうして、僕はブラフとは思えない。 曲によってはブレス(息継ぎ)などに多少課題があるようだけど、ぜひともクリアーしていってほしい(などと、ニワカ評論家ですまぬ)、がんばってネ。 「ワダツミの木」では、会場が水を打ったように静かだった。 皆身じろぎもせず、背中を丸めて聴いていた。 まるで全員が何かに、黙祷を捧げているようだった。 蛇足その1:
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