雑感 2001/08 |
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昨日(終戦記念日)――僕は中国人の出稼ぎ労働者達と一緒に、肉体労働をしていました。 周りの会話が全部中国語っぽい。……よし、ちょっと声かけてみよ。 「お国は、どちらですか?」 「?」 「国、クニ」 日本語は少しだけ、英語はよけい分からないようでした。対する僕は、中国語が全然分からない。仕事中だし、一々漢字も書けない。 それでも、少しは和気藹々となって……。 「シェー・ビェ・ツゥ。分かる?」 僕は全然分からない。 「オトコオンナ」 ん? 中国のオカマの有名人だろうか? ――答えは日本語で、「性別」でした。髪の長くなった僕のことを、彼等はモンゴル人の女性だと思っていたようで。 「男、オトコ。リーベンレン、リーベンレン」合っているかどうか分からない中国語も、総動員。 「そう。髪の毛長いと暑いネ。こっち、涼しいヨ」 髪も長く、仕事も不慣れ、炎天下。汗にまみれてボトボトの僕を見て、扇風機のあたる場所を、譲ってくれようとしたのです。 いや、彼等は僕よりずっと高い税金を払っているはず。仕事の能力でも僕は劣っている。「女か?」って聞かれた後だし、男がすたるぜぇ(ちょっと男尊女卑、ですか?)。 辞退しようか――しかし、もう頭が回らん―― 「謝謝、ハズカシイです」 しばし扇風機にあたりながら、思いました。 「中国の人は、とっても優しいなぁ」 こんな優しい人々を、怒らせるようなことをしちゃ、いけないよ。
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【靖国神社】
僕がカルカッタで出会った漫画家・水野トビオ先生、読切の新作で久々登場です。 発売中(←これを書いた現在)のヤングマガジンGT2に、載ってます。(原案協力が長原成樹さん! ちうのは、なかなかオチャメやんか〜。) しっかし――水野サンテイスト(画風)のグロリアとは……。 元々マンガらしい、『話を読ませる――』画を描く先生だと思うので、動的なフォルムに設計されたマシンを、自分のテイストに解釈して描いてゆくというのは、とても骨の折れる作業だっただろうと、感じました。 しかも、クルマのドレスアップがテーマのマンガなので、画のストライクゾーンは、本来非常に狭いハズ。『ストライク』か? 『ボール』か? な〜んていう前に――。 いつもながら、このチャレンジ精神にゃ〜触発されます! あー僕も何かへんてこなオリジナルが創りたいっっ!!!! (クルマ・バイク特集のヤンマガ別冊なので、好きな人は他のマンガも、どぞ。エッチいのもアリますが(汗)) ところで、グロリアにベンツマークを堂々と付けちゃうのは、ドレスアップ愛好家の中ではアリなんでしょか?? 昔、麦わら帽子に『とらさるでぃ』って落書きしてた先輩を、ナゼか思い出しやす。
応援が云々で進退問題!? 何を言っとるんだ自民党は。 内容も「立候補者を良く見てください」ということで、民主主義に適っている。ヒドイ応援はいわゆる、逆広告の妙。むしろ得票をのばしたに違いない。 〔2001/08/13「名前は何ですか?」は、投票者と同じ立場に立った絶妙ウィット。名声を職業の糧とする人なら、何百回も通過しなければならない当然の試練。……なんでこんなフォローせなアカンねん。〕 だいたい『立候補』した人間同士が、応援に左右されて落選しただとか後でどうこう言うのは、当事者(立候補者)に失礼じゃないかな。この政党は『敗戦の将』に『武士の情け』も無いのか。 まあ、『犠牲者』と言われる立候補者も、これで知名度を(良いか悪いか分からないが)少しは伸ばせたことになる。結果的には、正に自己犠牲的な応援だったようだ。 それより、外務大臣には、外交そのものの手詰まりを問責したい。
〔2002/02/12:この不毛な「足のひこずり合い」は2002/01末、頂点に達しました。〕 今年大熱波のイラクは旱魃だろうか。もしそうなら、青刈りする予定の日本の米を、経済封鎖を押し切って送り届ける――それくらいの大胆な外交をしたら(人道的なのでアメリカの反発は一過性。一宿一飯の義理に厚いムスリムの感謝は永遠、かもヨ)……。許してあげよっかな。
しかし暑い。地球温暖化(global warming)どころか、地球高熱化(global heating)じゃないんでしょうか?? 日本の南半分が、気候学上亜熱帯に分類されていくということは……。 当然植生分布や生態系も変化していく、ということですね。 和歌山のタイワンザル等の件も、この辺で考えるとどうしようも無いことと思います。純粋種を排他的に擁護する名目が、なくなりつつあるとも思えるからです。 友人の話によると、メダカやマツムシなども外来種のものが強く、在来種は苦戦を強いられているそうです。ちょっと昔なら、アメリカザリガニやモグラもそうですね。 しかし、今回はベースに地球温暖化があるため、生態系保護・動物保護を実行する場合も、細心の注意が必要かと思われます。いくら人間が外国種を持ち込んだとは言え、現在の環境にそぐわない旧来の生態系を無理に維持しようとするのは、明らかに自然に反するからです。バイオスフィアは案外ダイナミックでしたたかなものだとも思え、人間の所業など、小指ではじいてしまうかも知れません。 もちろん、元凶である地球温暖化を食い止めるのは、大賛成です。暑いもん。ここに住む在来種の生命として、暑い! クーラーが欠かせないなんて劣悪な住環境は、もうゴメンです。国民の抱え込むストレスも、増加してるんじゃないでしょうか。 我々人間も少し変ってきました。若者はシャツをズボンの中に入れない。昔なら「だらしない!」と怒られました。グランジなどのストリート・ファッションから日本に定着したという経緯はありますが、南洋ではごく普通の着方です。 一過性の流行でないところを見ると、どうもこの推移には、合理的な裏づけがあるような気がします。(只今のファッションとしては、逆の向きもあるそうです。) スーツにネクタイも、そろそろ旧弊として、放棄していいような気もします。
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